6月市議会本会議、徳田稔議員の一般質問の発言です

 第1問、まず尼崎休日夜間急病診療所、以後は急病診療所と呼びますが、診療体制変更についてです。急病診療所は40年前に設立され、尼崎市と医師会との試行錯誤の苦労の中で現在の体制に至っています。救急医療は原則として重篤な3次救急は国が、2次救急は県が、軽い症状の1次救急は市が持つべきとして、尼崎市は1次救急に責任を負い、また開業医のみなさんも1次救急には責任があるとして、市と医師会が協力しながら急病診療所を運営してきました。そして、急病診療所の内科と小児科は医師会の内科医師と小児科医師が原則として1名ずつ診療にあたってきました。そして2011年度から2013年度までの3年間平均で内科は年間1万1千200人、小児科は年間1万1千800人受診し、市民の急病にこたえてきています。夜間に子どもが急に熱を出し、急病診療所に駆け込んでほっとしたと多くのお母さんから声が寄せられています。ところが小児科医師の不足と医師の高齢化によってすべての診療時間に小児科医師の配置が困難な状況が続き、やむをえず内科医師が小児科診療を補ってきましたが、小児科医師が診るべきとして非常勤の小児科医師を募集して補ってきました。 このような状況の下で、尼崎市は今年7月15日から、受診者数が少ない深夜帯、午前0時から6時までの診療を中止し、来月7月に開院する県立尼崎総合医療センターで受診してもらう。合わせて、午前0時から6時までの深夜帯に看護師を配置して、あらたに小児救急電話相談を開設、症状が出ている子どもに対する相談を広く受けるとしています。この診療体制の変更について、医師会救急委員会で救急医療への影響や問題点について検討がされ、今年5月1日付けの医師会会報にその見解が掲載されています。その内容は、2次、3次を担うべき県立尼崎総合医療センターに1次救急業務を課するは同院小児科の疲弊、崩壊につながる可能性がある。午前0時以降は県立尼崎総合医療センターの小児科で診て貰えることが県民に知れ渡れば、急病診療所の受診を控え、県立尼崎総合医療センターを受診する患者が増加し、いわゆるコンビニ受診の広域化が予測される。これまで急病診療所が1次救急患者の中から2次救急の患者をふるいにかけ、患者の住所地や普段の受診歴などから近隣の各病院に分散転送させていたが、県立尼崎総合医療センターが一手に深夜の2次救急患者を引き受けることで、1次から2次への流れが悪くなることが懸念される。急病診療所は40年間、朝6時まで小児科診療を続けてきており、診療時間変更を知らずに午前0時以降に急病診療所に来院する患者が後を絶たないことが予測される。と指摘しています。

そこでお尋ねします。市は医師会、健康医療財団、県病院局及び県立病院で調整が整い、了解ものもとで進められていると聞いていますが、医師会救急委員会の、①尼崎総合医療センター小児科の疲弊、②コンビニ受診の広域化、③1次救急から2次救急への流れが悪くなる、④深夜の急病診療所への患者の来所が続くことが予測されるなどの指摘に対して、市長はどうお考えでしょうか。

 尼崎の急病診療所の午前0時から6時までの受診者数は2011年度から2013年度の3年間の平均で年間2155人、1日の平均では6人程度です。この3年間で、インフルエンザ流行期12月から2月、そのうち12月29日から1月3日の年末年始を除いた中で、受診者が最も多い日は、2014年2月4日の土曜日でした。その日の午前0時から6時までの、深夜帯の受診者は19人で、そのピークは午前0時から1時までの1時間に9人受診と超過密な診察となっていました。 今年の正月も大人を中心としてインフルエンザが大流行し、急病診療所へ夕方訪れたある市民の話では、受診が終わったのは深夜であったと聞いています。 また医師会救急委員会は、尼崎市の今回の急病診療所の診療体制の変更について、次のような見解も述べられています。県立尼崎総合医療センターへのいわゆるコンビニ受診を抑制するため、尼崎市は小児救急電話相談、あまがさき小児救急相談ダイヤルを計画している。午前0時以降の患者は相談ダイヤルに電話し、早急に治療が必要と判断される患者は県立尼崎総合医療センターを受診できるというものである。看護師による電話相談は全国各地で実施が拡大している。一般的な電話相談では看護師のほかに相談員(多くの場合は消防職員またそのOB)と医師が常駐し、相談内容に応じて各種の役割を分担かつ協力することで不要不急の受診抑制や受診必要者の選別に成果を上げている。尼崎市が計画する電話相談では看護師1名が単独で実施するため、必ずしも不要不急の受診抑制につながらない可能性がある。尼崎市がこの様な電話相談の効果や欠点も十分に検証しないまま安易に実施しても、目的の効果が得られない可能性がある。と指摘しています。つまり、全国的に広がっている救急電話相談には、看護師のほかに医師や消防職員が配置されていますが、今回の市の電話相談は看護師のみで行うものです。

そこでお尋ねします。今回、市が行う市の電話相談は看護師一人で行うもので、十分な対応ができるのでしょうか。電話相談者の病状が悪化した場合にだれが責任を負うのでしょうか。またインフルエンザなどの流行などに対応ができるのでしょうか。

お尋ねします。まず深夜帯の電話相談は小児科医師を配置して行い、効果を検証してから、どうするのか考えるべきと思いますが、市長の見解をお聞かせください。

 次にアスベスト被害対策についてお聞きします。この問題は綿瀬議員も質問されましたが、私なりの視点で行います。クボタ旧神崎工場の労働者だけでなく周辺の住民に中皮腫などのアスベストによる健康被害が多発していることが2005年6月29日の新聞報道で明るみになった、いわゆるクボタショックから今年で10年目を迎えます。公害型の尼崎アスベスト訴訟の上告審は、今年2月17日、最高裁判所第3小法廷が原告とクボタ双方の上告を棄却し、大阪高裁の判決が確定しました。高裁判決は、クボタの周辺住民への加害責任を認め、1人の遺族に対してクボタに約3200万円の支払いを命じましたが、国の責任は不問としました。しかも、大阪高裁が認めたクボタの責任飛散範囲はクボタ旧神崎工場から300メートルと被害実態とはかけ離れたものとなっています。しかし公害としてアスベスト被害の企業責任を認定したのは全国で初めてのことでした。市長は、2013年9月議会での私の一般質問に対して、「アスベスト被害について公害を認定する因果関係は特定に至っておらず、アスベストによる健康被害の救済に関する法律が制定された経緯もございます。また平成24年8月7日、神戸地方裁判所において被告企業の責任を認める判決がありましたが、控訴され、確定したものとはなっておりません。したがって今後の動向を注視していく必要があると考えております。いずれにいたしましても,本市におきまして多数の被害者が出ている問題であるということをしっかりと受け止めて、取り組みを進める」と答弁されています。

そこでお尋ねします。上告棄却によって大阪高裁判決が確定し、住民への企業の加害責任を認め、公害としてアスベスト被害の企業責任を全国で初めて認定したことに、市長はどのようにお考えでしょうか。

以上で第1問を終わります。

 第2問、答弁をいただきました、急病診療所の小児科救急診療体制変更ですが、予定通り実施するとのことですが、問題が起こってからでは遅いわけです。十分なチェックと検証が必要だと言うことを要望しておきます。アスベスト被害者対策では、市長の答弁をふまえて第2問を行います。尼崎市内における中皮腫の死亡者は近年、毎年30人から40人と、全国的に突出した異常な犠牲者を数えています。全国的にはおおよそ10万人に1人に対して、尼崎では1万人に1人、全国比で10倍のハイリスク地域となっています。さらにクボタ旧神崎工場が操業していた小田地区に限定すれば、尼崎市のアスベストリスク調査結果からみて、30倍から50倍の中皮腫死亡リスクが推計されています。疫学調査によってアスベスト被害に対する因果関係の解明の研究が必要となっています。市は疫学研究者による研究被害関連の調査研究のために、大阪大学の研究班へ尼崎における中皮腫及び肺がん死亡の地理的集積に関する資料の提供をしています。この研究に対しては、今年度文部科学省科学研究費より、2015年度から3年間実施する症例対象研究について研究費が採択されました。早期の研究結果に期待がもたれています。

そこでお尋ねします。疫学調査を急いで進めるためにも、費用を加害企業であるクボタに拠出を求めるべきではないかと考えますが、市長の見解をお聞かせください。

クボタ旧神崎工場で1954年から1995年まで41年間にわたって、中皮腫を発症するリスクが500倍とされる青石綿8.8万トンを含む、23万トンを越えるアスベストが使用され、石綿セメントや建材を製造してきました。そして、製造工場から発生したアスベスト粉塵を工場周辺にまきちらしてきました。尼崎アスベスト裁判の中でも原告側証人が「クボタの工場の天井に大きな換気こうが7つあり、24時間、アスベスト粉塵を外に排出していた、窓や扉はいつも開いていた」と証言したように、工場周辺への大量飛散につながり、いまも発症が続いています。そしてアスベスト疾患の発症のピークを迎えるのは2028年ごろといわれている。お手元に配布した資料は、「平成25年度尼崎市における石綿の健康リスク調査報告書」に掲載されている図です。2013年のリスク調査で、1955年から1975年に尼崎市内に居住していた人の環境暴露によるアスベスト疾患者の居住地、居住歴を地図上におとしたものです。この地図でも小田地域の居住者に集中していくことが分かります。

お尋ねします。2005年度から2014年度まで10年間のリスク調査で判明した環境暴露によるアスベスト疾患者を、居住地、居住歴をもとに、お手元の資料のように10年間の人をすべて同じ地図上におとして、市民へアスベスト疾患の発症地域をわかりやすくしてはと考えますが市長の見解をお聞かせください。

2014年3月にアスベストの健康影響に関する検討会が報告書を取りまとめました。これまでの健康リスク調査により一定の知見が得られたことから、第2次リスク調査終了後の2015年度以降は、データ収集を主な目的とする調査ではなく、アスベスト検診の実施に伴う課題などを検討するための調査として、リスク調査にかわって試行調査が始まっています。アスベストによる健康被害の特徴は、低濃度であっても、アスベストを吸い込んで20年から50年経過して中皮腫や肺がんなどを発症します。静かなる時限爆弾と呼ばれるゆえんです。アスベスト疾患による犠牲者を減らすためには、早期発見にあることは言うまでもありません。小田地域の人々にアスベスト検診の受診を促しても、「見つかったら怖い」「見つかっても死ぬのを待つだけだから」と言われて検診に消極的な人もいます。中皮腫は早期に発見できれば手当ができると聞いています。また新しい治療法も研究されています。アスベスト検診の受診のための積極的な呼びかけと、恒久的な健康管理体制の確立が不可欠となっています。

そこでお尋ねします。クボタ旧神崎工場がアスベストを使用して操業して、アスベストを飛散させた、1954年から1995年に尼崎市内に居住していたすべての人にアスベスト検診を、加害責任のあるクボタへ費用の拠出を求めて実施し、早期発見早期治療に取り組むべきと考えますが、市長の見解をお聞かせください。

 次にマイナンバー制度についてお聞きします。 マイナンバー、社会保障・税番号制度は、10月から全市民へ番号の通知が行われ、来年の2016年1月から運用が開始されます。 6月の尼崎市報では、「マイナンバーは、住民票のあるすべての人に与えられる12桁の番号です。複数の行政機関にある個人の情報が同一人物であることを正確に把握することで、社会保障や税、災害対策などの分野で効率的な情報管理と情報連携を図ります。行政手続を行う際の住民票などの添付資料の削減による国民の利便性の向上、事務処理における行政の効率化、税負担や行政サービスの適正化による公平・公正な社会の実現に期待されます」と記載されています。開始当初は年金、医療、介護、福祉、労働保険などの社会保障制度、国税、地方税の税制、災害対策に関する分野での利用に限定していました。ところが、今国会で、利用範囲は金融や医療機関などの分野にも広げていく改正案が審議されています。この改正案では金融機関で新規に口座を開設する際にマイナンバーの記入を求め、また特定健診などの履歴にも付番してマイナンバーで一元的に把握できるようにしようとしています。安倍首相は5月29日の産業競争力会議で、カルテや診療報酬明細などの医療分野や戸籍、旅券、自動車登録などへの利用拡大、民間分野での利用の加速化などまで指示をしたと報道されています。今回の改正では、預貯金や特定健診など、さらに高い個人情報に番号を付番して利用するものであり、より深刻なプライバシー侵害や成りすましなどの犯罪を招く恐れが増していくことになります。6月1日に日本年金機構が、年金の個人情報を管理しているシステムがウイルスメールによる不正アクセスを受け、加入者の氏名や年金番号など約125万件に上る個人情報が流出したと発表しました。昨日、東京商工会議所の1万2千件に上る会員情報などが漏えいしたと発表しました。ある公共機関の情報管理を請け負っているIT企業幹部は「次から次へと出てくるウイルスの対策は追い付かない」と嘆いていると報道されています。個人情報を1元管理するマイナンバーによるシステムがこの様な被害を受ければ、個人情報の流失は計り知れない情報量になることが想定されます。

そこでお尋ねします。このマイナンバー制度に対してプライバシー侵害やなりすましの犯罪を招く恐れがますと指摘されていますが、市長の見解をお聞かせください。

 計画では、今年10月から国民一人ひとりに生涯変わらない数字のマイナンバーを知らせる通知カードを簡易書留で郵送します。1月からは、希望者には通知カードと引き換えに顔写真やICチップを内蔵したプラスチック製のカードを無料で作成するとなっています。そして、年金や児童手当などの給付、確定申告の手続きの際にマイナンバーを使用することが始められます。企業では、社員やパート・アルバイト従業員から扶養控除や源泉徴収、社会保険の届け出などに記載を求めています。そのため企業は、マイナンバーを集め、管理しなければならなくなります。集めた番号の保管や廃棄について、政府は企業にガイドラインを示しています。内容は、鍵でのファイル管理や不正アクセス対策など多岐に及びます。漏えいには、最大で「4年以下の懲役、または200万円以下の罰金」の罰則があります。従業員100人の企業ではマイナンバー対応の初期費用が1000万円、維持経費が毎年400万円との試算もあります。とりわけ中小企業への負担は大きくなり、悲鳴が上がっています。多くの中小企業は、今の事業経営で手いっぱいでマイナンバー対策への費用の捻出に困っています。6月5日付けの朝日新聞によりますとマイナンバー制度が来年1月から始まるのを前に、準備を手がけていない企業が8割以上であると報じています。つまり対策を始めている企業は2割にみたないわけです。

そこでお尋ねします。市内の企業ではマイナンバー対策はどの程度行われているのか、調査をされたのでしょうか

尼崎市もマイナンバーの実施を急いでいますが、市民には詳しい内容は知らされていません。私も多くの市民にマイナンバー制度について尋ねましたが、ほとんどの人は初耳であると語っています。内閣府の2月公表の世論調査ではマイナンバー制度の「内容まで知っていた」人は回答者の28.3%にすぎませんでした。実施まであと半年余なのに認知度が広がらないのは、制度が国民の切実な要求ではないことを浮き彫りにしています。国民はむしろ不安を抱いています。内閣府調査では、プライバシー侵害の恐れが32.6%、個人情報不正利用被害の心配が32.3%、国による監視の恐れが18.2%と、いずれも「特に不安がない」の11.5%を上回りました。

そこでお尋ねします。日本年金機構のような大量の個人情報が流失したように、情報流出のリスクが高く、国民のプライバシー侵害の危険性が高いマイナンバー制度、10月からの番号通知を中止して、制度の再検討と市民的議論を行う必要があると考えますが、市長の見解をお聞かせください。

以上で第2問を終わります。

 第3問、答弁をいただきましたが、アスベスト被害者対策ですが、クボタ旧神崎工場周辺における住民の被害は現在も増加の一途をたどっています。その被害範囲も優に半径1.5キロメートルに及んでいます。環境暴露は公害であり、公害による対策は発生源が責任を負うことは当然です。そのため発生源のクボタに費用の救出を求めて行くことを重ねて要望しておきます。マイナンバーについては、十分に対策は講じるとのことですが、情報漏えいの危険性は、日本年金機構、続いて東京商工会議所と、不安が日増しに強まっています。中小企業のマイナンバー対策は進んでいません。このようななかで強行すれば中小企業の中で混乱を引き起こすことは明らかです。本来は、一時マイナンバー実施を中止して、再検討が必要と思いますが、それでも強行するのであれば、中小企業に対する低利、長期返済の特別融資など中小企業支援策必要であることを要望して、私のすべての質問を終わります。

6月議会一般質問、辻おさむ議員の質問に対する当局の答弁です

質問

住民投票制度を導入する場合、大阪の事例を踏まえ、どのような対策が必要と考えるか。

答弁

大阪市の例とは異なり、「常設型」住民投票制度は、住民が自らの意思で発議し、一定以上の署名を経れば、市政運営上の重要事項について直接その意思を確認することができるものであり、住民の市政参画の手段として重要な役割を果たすものと考えております。重要事項に関して、自らの一票で結果が変わる可能性を認識することにより、そのために学ぶ意識や姿勢が醸成され、市政への関心の高まりにも繋がるという効果も期待されます。当然ながら、実施に当たっての前提として、深く考えずに投票行動に移るということがないよう、当該事項に関する議論が十分になされていることや、住民自身がその議論を知り、学ぶということが大切であり、行政として、客観的な情報提供の機会を十分に確保することが必要であると考えております。以上

質問

「国際平和支援法」と「平和安全法制整備法」が「憲法に違反する」という認識はあるのか。また、日本を再び「戦争をする国」にするということについて、どういった認識か。「戦争法」に反対すべきだと思うが、どうか。

答弁

「国際平和支援法」と「平和安全法制整備法」に係る一連のご質問に一括してお答え申し上げます。私は、昨年の6月議会の、辻議員の集団的自衛権に係るご質問に対しまして、「私自身は、集団的自衛権の行使には反対の立場であるとともに、国民的議論によらず、閣議決定によって憲法解釈を変更することは、問題がある。」と答弁したところでございます。現在、国会において審議中の一連の法案につきましても、従来の憲法解釈を変更するものであり、問題があると考えております。以上

質疑

尼崎市は、これまで、自衛隊募集について、どのような協力をしてきたか。また、中学生や高校生の個人情報が載った名簿を自衛隊に提供してきたのか。

答弁

本市では、自衛官募集事務につきましては、法定受託事務として、自衛隊法第97条第1項及び自衛隊法施行令に基づき、行っております。具体的には、配布用のチラシ及びパンフレット類を本庁及び各サービスセンター並びに各証明コーナーの窓口に設置するとともに、年1回11月に市報あまがさきに自衛官募集記事を掲載しております。また、自衛官募集の対象となる中学校、高校の卒業予定者につきましては、住民基本台帳法第11条第1項に基づき、氏名、生年月日、性別、住所の4情報の閲覧に応じており、従前からの高校卒業予定者に加え、平成2フ年度からは、中学校卒業予定者についても対応しております。以上

質疑

尼崎の子どもたちから「戦死者を出さない」ために、今後、名簿提供は拒否すべきだと考えるが、どうか。

答弁

尼崎市においては、自衛官募集対象年齢者の名簿を資料提供するのではなく、総務省通知に基づき住民基本台帳法第11条第1項に規定する住民基本台帳の閲覧という方法で行なっております。このことは、住民基本台帳法第11条第1項に規定する、「法令で定める事務の遂行のために必要である場合」に該当すると解されるため、閲覧の拒否はできないものと考えております。以上

質問

(住民との約束を反故にして、)来年度以降、大晦日開催を強行するのか。地元住民の大晦日開催反対の意向を重視し、開催すべきでないと考えるがどうか。また、地元合意が得られていないことについて競走会に対して理解を求めるべきではないか。

答弁

ご指摘のとおり、これまで周辺対策市民協議会との確認事項といたしましては、年末は12月so日まで、年始は1月4日から開催することとなっております。おたずねの大晦日開催は、SG競走とプレミアムGI競走のうち、クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)が12月31日までの開催となっております。平成2S年度の誘致にあたりましては、市制100周年にあわせて、8つあるSG競走のいずれか1つをぜひ獲得したいと考えておりますが、それがかなわない場合は、プレミアムGI競走のクイーンズクライマックス等の少しでも売上が見込める競走を獲得したいと考えております。競艇事業におきましては、周辺地域の皆様のご理解とご協力の上に成り立っているものと認識しており、そのことを大前提といたしまして、競艇事業の最大の使命である市財政への貢献を果たしているものでございます。一方で、その使命を果たすためには、業界の一員として業界の方針に沿っていくことも必要であると考えております。そうしたことから仮にクイーンズクライマックスの開催が決定した場合には12月31日までの開催となりますことから、周辺対策市民協議会におきまして、SG競走等の申請にあたり、大晦日の開催について地元説明会を行うことでご了承いただいております。今後の運営につきましても、周辺地域の皆様のご理解を得ながら進めてまいることは申すまでもございませんが今回の措置は、あくまでもクイーンズクライマックスの開催に限って、協議させていただいたものでございます。以上

質問

高田町、額田町などの方々の保健福祉に関する用務については、出屋敷リベルまで行かなくてはならないのか。

答弁

現在支所で行っております地域福祉・地域保健担当の業務につきましては、市内南北2か所に、新たに設置する予定の保健福祉センターに集約・再編し、保健と福祉部門の連携による総合相談窓口機能の充実と健診等の環境改善を図っていこうとするものでございます。そのような中、保健・福祉に関する申請受付等の業務につきましては、高齢者や障害者等の負担を考慮し、可能な限り、各地区でこれまでどおりの手続きができるよう検討を進めているものでございます。一方、2所化に際して集約する業務について、お尋ねの高田町、額田町などの方々につきましては、南部の保健福祉センターに行っていただくことになりますが、何らかの事情により、他の保健福祉センターを希望する方につきましてはン:灘縦碧呈るよう検討してまいりたいと考えております。以上

質問

武庫地区複合施設の設置場所を「旧つり池貸地」とした理由について。隣接する関電用地の対応について。施設の場所を変えることによる商店街への影響について。設置場所はどのように検討され、地元合意がなされたのか。

答弁

武庫地区の複合施設の設置場所につきましては、今年に入り、社協武庫支部と具体的な協議を行う中で、「旧つり池貸地」であれば、一つには、「既存の支所、地区会館の利用を継続しながら建設でき、利用者にご不便をおかけすることがないこと」、また、二点目には、「今

後4車線に拡幅される県道尼宝線沿いに位置しており、市民にとって、より利用しやすいこと」、加えて、三点目に、「交通アクセスの面から、大きな災害時には、例えば、他市からも、広域的な救援救護が可能となることなどが期待される」、こうしたご意見があり、当該敷地が適していると判断したものでございます。また、「旧つり池貸地」につきましては、その敷地だけでは手狭なため、隣接する関西電力の所有地を借り入れることにより、駐車スペース等十分な用地を確保していくこととしております。地元との協議につきましては、社協のほか、武庫会の理事会や、市民運動推進協議会の理事会など、さまざまな機会をとらえて、複合施設の設置場所や施設の内容に関して、説明を行い、中には現在の支所の周辺にとのご意見もございましたが、全体として概ねご理解いただけたものと認識しております。さらに、武庫元町商店街の振興につきましては、新たな複合施設の設置場所を検討するにあたって、その影響などを分析した訳ではございませんが、活気のある地域づくりを進める上においても、地域に根ざした商店街の存在は重要でありますので、引き続き、商業の活性化に向けて、地元の皆さんと話し合いをしながら、取り組んでいく必要があると考えております。以上

質問

大庄地区の複合施設の建物配置や機能、ゾーニングについて、どのように検討され、住民の意見が反映されるのか。テニスコートの存続、移転はどう考えているのか。

答弁

各地区で建替えを予定している支所と地域振興センターの複合施設につきましては、防災機能を備えたコミュニティの創造、協働のまちづくりの拠点として整備してまいりたいと考えており、その内容につきましては、地区会館としての貸し館機能のほか、地域振興センターや社協との連携を見据えた執務室、会議室等の配置、或いは地域団体の交流、情報交換、育成に資するコミュニティルームの設置、災害時の避難スペースや備蓄倉庫など、基本的なイメージ図として、市民説明会でもお示ししたものでございます。施設のレイアウト等具体的な内容につきましては、各地区と協議する中で、地区の実情に応じたものを検討していくこととしており、大庄地区におきましても、同様に取組を進めてまいります。複合施設の位置につきましては、大庄西中学校の跡地で考えておりますが、跡地のどの場所に設置していくかにつきましては、今後、跡地全体の活用方針を検討する中で、定めてまいりたいと考えております。また、現在、暫定的に地域に活用いただいております大庄おもしる広場のテニスコートにつきましては、5月に実施いたしました市民説明会の中でも、その存続についてご意見をいただいており、跡地活用を検討する中で、地元のご意見もお聞きしながら、協議してまいりたいと考えております。以上

質疑

コンビニ交付の高齢者等の不安、個人情報保護に対する危慎等から、証明書交付を複合施設に残すべきではないか。

答弁

各種証明書のコンビニ交付サービスの実施と、サービスセンターの土曜日開庁は、平成28年1月から実施する予定でございます。コンビニで証明書を発行するマルチコピー機(証明書交付機)は高齢者でも簡単に操作を行うことができます。加えて、操作方法がわからない時は、コンビニの店員が丁寧に説明してくれます。また、地方公共団体情報システム機構への聞き取りにおいても、他都市におきましても操作方法が難しいという事例は聞いておりませんので、安心してお使いいただけるものと考えております。並びに、個人情報保護に関しましても専用回線を利用するなど万全を期しております。また、地域保健担当の業務において極めて少ないですが、住民票等の証明書をお取りいただいている業務がございますが、職権で対応する等市民に不便をおかけしないよう工夫してまいりたいと考えております。なお、平成29年3月末までの証明コーナー廃止までに1年3ヶ月の期間を設け、周知等に努めてまいります。以上

質問

保健福祉機能は複合施設に残すべきではないか。少なくとも乳幼児健診は実施できるようにすべきではないか。

答弁

保健福祉センターの設置にあたりましては、公共施設の最適化の中で、かねてから課題のありました健診環境の改善や、総合相談機能の充実を図っていこうとするものでございます。しかしながら、厳しい財政状況の中、6所全てにおいて、施設整備や人的配置を行うことは困難でありますことから2所化により、これまでの課題の解消を図るとともに、保健・福祉サービスの充実を目指していこうとするものでございます。その中で、乳幼児健診に関しましても、新たな保健福祉センターで必要な健診スペースと設備を確保する中で、より安全・安心に事業を実施していくことが大切であると判断したものでございます。なお、現在、各支所で取り扱っております申請受付等の業務については、高齢者や障害者等に配慮し、可能な限り各地域で、手続きができるように検討を進めております。以上

質問

「福祉窓口を含む保健福祉機能は存続すること」との大庄地区市民懇話会における意見の調整は、どのようになっているのか。

答弁

平成24年10月に「大庄地区における公共施設・サービスのあり方に関する市民懇話会」から要望書が提出され、その中の1項目として、『保健福祉機能の存続」に関する要望がございました。市の考え方としましては、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、公共施設の最適化の取り組みにあたって、現在の健診環境の改善や、総合相談機能の充実を図っていくことが重要であり、その実現にあたっては、「限られた財源と人的資源の中」では、市内2カ所に保健・福祉業務を集約・再編する必要があると判断したものでございます。また、現在、地域で取り扱っております申請受付等の業務につきましては、高齢者や障害者等に配慮し、引き続き地域で手続きができるよう調整してまいりたいと考えております。こうした市の考え方につきまして、平成25年3月29日に書面をもって、懇話会へ回答しております。

質問

窓口業務の委託を社協が引き受けなかったときは、どうするのか。

答弁

社会福祉協議会は、社会福祉法において、地域福祉の推進を図り、社会福祉を目的とする事業の企画及び実施等を行う団体と位置づけられております。そうした中で、同協議会は、高齢者等見守り活動事業など、地域における小地域福祉活動の展開支援に取り組んでいるほか、権利擁護推進事業など、本市の福祉関係事業を幅広く受託しており、窓口業務に対しても一定のノウハウを有していることはもちろん、市の地域福祉の推進役のパートナーとして、地域住民に身近な存在として活動している団体であります。そうしたことから、将来の総合的な地域福祉の拠点としての発展を期待し、地域の福祉・保健の窓口業務を委託しようとするものであり、引き続き同協議会に担っていただけるよう協議・調整を行ってまいります。

質問

南北保健福祉センターの現状と進捗、今後の見通しはどうなっているのか。

答弁

北部の保健福祉センターにつきましては、塚口さんさんタウンに設置していくよう考えており、3番館は建替えに向けて検討が進められていることから、現在1番館での入居も視野に入れて関係機関と調整を進めているところでございます。しかしながら、現在のところ、新たな3番館も含めた、さんさんタウン全体の営業の方向性が検討されているところであり、今後とも、その動向を見据えながら、引き続き調整に努めてまいりたいと考えております。

また、南部の保健福祉センターにつきましては、出屋敷リベルでの設置を考えておりますが、民間企業が入居するなど、床の空き状況も変わってきており、現在、市の持ち床である5階の駐車場を改装して活用することも視野に入れ、検討を進めているところでございます。

質問

保健福祉センターが不透明な中、見切り発車ではないか。保健福祉センターが間に合わない場合、どうするのか。

答弁

地域振興センターと地区会館の複合施設につきましては、これまで各地区からは、設置場所のみならず、施設の機能や規模等について多様なご意見をいただく中で、財政状況等も勘案しながら、施設の内容について慎重に検討を進め、一定の整理ができましたので、今

年に入り、各地区にお示しし、意見交換を進めてきたところでございます。一方、保健福祉センターの設置に向けては、先ほど申し上げたとおり、現在、調整中ではございますが、地

域振興センターと地区会館の複合施設につきましては、これまで各地区と協議を進めてきた経緯を踏まえ、できるものから早期に取組を進めてまいりたいと考えております。なお、保健福祉業務を市内2か所に集約・再編するにあたりましては、交通の利便性などに配慮するとともに、一定のスペースも必要であることから、保健福祉センターの設置場所につきましては、北部は塚口さんさんタウン、南部は出屋敷リベルが最も適していると考えており、今後とも、その実現に向けて、精力的に関係機関と調整を進めていく考えでございます。

6月議会本会議、辻おさむ議員の一般質問の発言です

 私は、「住民投票」「平和・安全」「競艇場の大晦日開催」「公共施設の再配置」について質問します。まず最初に、大阪市で行われた住民投票に関連してお尋ねします。さる5月17日、政令市である大阪市を解体して5つの特別区の設置の是非を問う、いわゆる「大阪都構想・住民投票」が行われました。有権者214万人という、大型の住民投票でしたが、結果は賛成69万票、反対70万票と1万票の差で大阪市は存続することになりました。この住民投票については、様々な問題が指摘されております。少し振り返ってみたいと思います。まず、「大阪都構想」そのものが、すでに破たんしていたという点です。「大阪都構想」は橋下大阪市長が提唱し、大阪市と堺市の二つの政令市を解体し、周辺自治体も特別区にして行こうというもので、「尼崎、芦屋、西宮、伊丹、宝塚、そして神戸」まで視野に入れられていました。しかし、一昨年の堺市長選挙では、都構想反対の市長が勝利しました。当時、稲村市長も「尼崎のことは尼崎で決める」との発言をいただき、堺市民を大いに元気づけていただきました。その後、大阪府内の周辺都市でも、首長選挙で都構想推進候補が敗れていくなかで、大阪市民の判断が問われたのが今回の「住民投票」でした。そして、実際に問われたのは「大阪市解体」と「特別区設置」であり、これが通ったからといって「大阪都」になるものでもありません。マスコミなどが、しきりに「都構想の住民投票」などと誤解を生む表現がされていました。また、大阪市選挙管理委員会が用意した投票用紙には「特別区の設置」の文言はありますが、「大阪市をなくす」とは書いていないという、正確とはいえない表現で投票をさせたという問題も指摘されています。また、賛成派、反対派の主張が全く違っていたのも特徴でした。橋下市長の主張は、大阪市解体による二重行政解消で4000億円の節減、途中から1000億円弱に訂正しましたが、反対派の主張は「経済効果は地下鉄民営化など二重行政とかかわりのないものを計上したもので、効果はせいぜい1億円程度」と、全く違うものでした。市民への説明も、公平とは言えないものでした。市の説明会は、ほとんど橋下市長の独演会で、反対派の意見や、デメリットを述べないなど、一方的な内容に終始しました。議論のやり方もひどいもので、反対している人を、すべて「うそつき」呼ばわりするなど、ネガティブキャンペーンのオンパレードでした。その中でも、救いは、住民投票運動が自由であったことです。宣伝車の台数も制限がなく、投票日当日も宣伝活動が自由でした。ビラの種類も制限がなく、市民が手書きのビラを自分で作成して配布するということもありました。しかし、一方で、運動費用に制限がなく、橋下市長側は、4億円とも5億円ともいわれる資金を投入し、新聞への毎日のビラ折り込み、テレビ・ラジオでの橋下市長人気にあやかったコマーシャルの放映などのキャンペーンが行われました。それでも。それでも「反対」が多数となったのは、「反対」した人たちのまじめな反論と、「大阪市をつぶすわけにはいかない」という結束の力でした。このなかには、かつて橋下市長を政治家に担ぎ出した人、橋下市長のもとで働いていた人たちもいました。町内会、商店街、お医者さん、企業団体など、大阪を支えてきた大勢の人たちがいました。私も、お手伝いに行きましたが、自民党の宣伝車から手を振ってくれる、公明党の宣伝車にはこちらからエールを送るなど、初めての経験もさせていただきました。その結果、「反対」票が1万上回ったのですが、喜んでばかりはおられません。69万対70万。住民投票のなかに意図的に分断と対立がもちこまれた結果、家族の中でも意見の違いが生まれるなど、大阪市民を真っ二つに分けたしこりが心配です。しかし、投票に行った人は少なくとも「大阪を良くしよう」との思いは共通していると思います。そこから対話が生まれることを期待したいと思います。さて、縷々(るる)、大阪の住民投票について述べてきましたが、私は、稲村市長に、都構想の是非や、大阪市民の判断の評価を聞くつもりはありません。他都市のことですから。言いたいのは、「住民投票」というのは、直接、市民に賛否を問う直接民主主義の方法ですが、その実施の仕方によっては、市民のなかに対立と分断、しこりを残す危険もある、ということです。

Q,そこでお尋ねします。市長は、大阪の「住民投票」について、どのような感想をお持ちでしょうか。

Q,また、尼崎市に「住民投票制度」を導入しようとするのであれば、大阪の「住民投票」に現れた、提案している行政側からの一方的な説明や、公平性に欠けた選挙管理の在り方、運動の自由を保障しつつ、住民の中に対立と分断を持ちこまないために、どのような対策が必要だと考えておられるのか、所見をお聞かせ下さい。

 次に、「平和・安全」について、伺います。先日、「大庄会」の総会があり、冒頭、「市民憲章」を朗読しました。「平和を愛し、民主的精神にもとづき、それぞれの責任において、この憲章の実行につとめます。」毎年、決意を新たにするのですが、今年は、ことさら重要に感じています。安倍内閣が国会に、「国際平和支援法」と、過去の海外派兵法や米軍支援法10本を全部「一括」で書き換える「平和安全 法制 整備法」を提出し、現在審議中です。「国際平和支援法」は、これまで海外派兵のたびに特別措置法をつくっていたのをやめて、政府の判断で、いつでもどこでも、米軍や米軍主導の多国籍軍を支援するため、自衛隊を海外派兵するための法案であり、「平和安全 法制 整備法」の各法律は、過去長い時間をかけて国会で議論してきたものを1国会・わずか80時間程度で通してしまおうとするものです。安倍総理は国会提出前の4月29日、アメリカ議会で演説し、「夏までに実現する」と公約しました。国のあり方を根本から変える「戦争法案」を、対米公約のために拙速に強行することは絶対に許されません。この法案は、「国際平和」の名前で「戦争する」というブラックジョーク法案とも呼ばれてます。同法案には3つの憲法破壊の大問題があります。(1)米国が世界のどこであれ戦争に乗り出せば自衛隊は「戦闘地域」で軍事支援をする。(2)戦乱が続く地域で自衛隊が武器を使って治安維持活動を行う。(3)集団的自衛権を発動して米国の無法な戦争に自衛隊が参戦する―ということです。いずれも、戦争放棄を掲げる憲法9条の下で歴代政府が曲がりなりにも設けてきた「歯止め」をことごとく投げ捨てるものです。戦後日本の歩みを根底から覆す法案といわなければなりません。6月4日、衆院憲法審査会が開かれ、与党推薦をふくむ憲法学者3人の参考人がそろって、集団的自衛権行使を可能にする戦争法案について「憲法に違反する」との認識を表明し、戦争法案の違憲性がより鮮明になりました。5月に行われた世論調査では、「日本経済新聞」が「戦争法案の今国会成立に「反対」が55%あり、「反対が増えつつある」と報じています。最近の「読売新聞」の調査では反対が59%にもなっています。国会審議が始まった5月末の共同通信社の世論調査では、「十分に説明しているとは思わない」が81・4%にものぼっています。6月4日、憲法学者173人が、戦争法案のすみやかな廃案を求める声明を発表しました。その後、反対を表明した憲法学者は199人にもなっています。また日本弁護士連合会は5月29日の総会で「安全保障法制等の法案に反対し、平和と人権及び立憲主義を守るための宣言」を採択しました。6月21日には兵庫の弁護士会が呼びかけた戦争法反対の集会も開かれます。また、真宗大谷派が5月21日に安倍政権を糾弾した上で、法案に「強く反対」しているとの声明文を官邸に送付するなど、宗教界にも反対の声が広がっています。このように、各分野で「戦争法」反対の声が広がっているのは、戦後70年つづいた日本の平和が、根底から崩されようとしているからです。尼崎市は、昭和32年に「尼崎市は、世界の恒久平和を維持し、人類の共存福祉を念願する世界平和都市たることを宣言する」という世界平和都市宣言を行い、近年では「平和首長会議」にも参加しています。

Q,そこでお聞きします。市長は、「国際平和支援法」と「平和安全法制整備法」という「戦争法」が、「憲法に違反する」という認識はあるのでしょうか。また、日本を再び「戦争をする国」にするということについて、どういった認識でしょうか? 「戦争法」に反対すべきだとおもいますが、いかがでしょうか?

さて、国会の議論では、安倍総理が戦後政治の出発点となった重要文書の一つである、「ポツダム宣言」を「読んでいなかった」と話題になりました。あとで「読んでいた」と訂正しましたが、ポツダム宣言が日本が行った戦争を「間違った戦争」といっている認識を「認めないのか」という質問には答えていません。また、アメリカが行った戦争のうち、のちにねつ造だと分かった「ベトナム戦争時のトンキン湾事件」、そして、のちに間違いだと分かった「イラク戦争の直接契機となった大量破壊兵器の保有情報」にたいして、日本政府は、アメリカに説明さえ求めていません。また国連がアメリカの武力行使にたいして非難決議を行っている1983年のグレナダ侵略、86年のリビア爆撃、89年のパナマ侵略にたいして、日本政府は「理解する」というのが正式見解です。つまり、自分がやった戦争も、戦後、アメリカがやった戦争も「悪かった」「間違っていた」とは、決して言わないのが安倍内閣です。この内閣が、国民には「秘密保護法」で重要情報を隠しながら、海外での戦争参加の判断をするのですから、これほど恐ろしいことはありません。から、かつての自民党を支えてきた野中広務・元自民党幹事長は、「私は戦争を経験した生き残りの一人だ」と述べ、「どうか現役の政治家に“戦争は愚かなものだ”“ 絶対やってはならない”ということを分かってほしい」「死んでも死にきれない」と訴えています。また、古賀誠・元自民党幹事長は「恐ろしい国になっている」と語り、同じく、山崎拓・元自民党幹事長は、戦争法案について「全体的に問題がある」として、恒久法は一番問題が多い。自衛隊を世界中どこでも出していくことに反対だ」と述べています。また、かつて、小泉、安倍、麻生内閣と3代の政権に渡って危機管理・安全保障担当の内閣官房副長官補として官邸の参謀役を務めた元防衛官僚の柳澤協二氏、「何のため、どんな目的を達成するために集団的自衛権が必要なのかもわからない。そんな曖昧なことのために自衛隊員の命を危険にさらしていいのか」述べられています。かつて自衛隊に入ろうと思っていた女性の経験を紹介します。この方は、家に経済的余裕がなく、「自分の力で大学へ行こう」と、自衛隊に入ろうと思ったそうです。しかし、身体検査で落とされ、あきらめました。自衛隊の面接を受けた時に、面接係の自衛官から「PKOで指名されたとき、どこにでも行くか」と質問され、「はい!どこにでもいきます!」と大きな声で答えたそうです。それがどういうことなのか、よくわからないまま、そう答えざるを得なかったのです。北海道の陸上自衛隊では、1万8000人の隊員全員に家族宛の手紙=遺書を書かせていることが明らかになりました。戦闘地域での後方支援活動を行えば、確実に戦死者がでます。実際に、アフガン戦争では3500人、イラク戦争では4500人が後方支援で命を落としています。自衛隊員は一人もいませんでした。しかし、戦争法ができれば、これからの活動の中で、確実に自衛隊員の戦死者がでます。こうした中で、自衛隊員希望者が減ってくることは明らかでしょう。日本を守るならいざ知らず、アメリカのために命をさしだす人がいるでしょうか。自衛隊の募集について、今年3月に、全国21の自衛隊地方協力本部が自治体に中学校3年生など自衛官適齢者の名簿の提出を求めていたことが明らかになりました。

Q,そこでお聞きします。尼崎市は、これまで、自衛隊募集について、どのような協力をしてきたのでしょうか。

Q,中学生や高校生の個人情報が載った名簿を自衛隊に提供してきたのでしょうか。

Q,また、「戦争法」が通れば、自衛隊から戦死者を出すことになります。尼崎の子どもたちから「戦死者を出さない」ために、今後、名簿提供は拒否すべきだと考えますが、いかがでしょうか?

 お答えください。

 次に尼崎競艇場の開催日程について、伺います。尼崎競艇場からの収入は、かつて教育施設や下水道整備など、尼崎のまちづくりに大きな貢献をしてきました。しかし現在では、年間2億円の繰り入れ金となっています。一方で競艇場は、地元の大庄地域に、騒音、交通渋滞で迷惑をかけ、騒乱事件や周辺住宅への寸借事件などを引き起こしてきました。これらの原因は、全国に24場ある競艇場の中で、尼崎だけが住宅地のど真ん中にあるということがあります。他の競艇場にはない、条件があるわけです。そのために、周辺住民に迷惑がかからないように、安全対策など特段の配慮が求められ、周辺住民の合意と納得が欠かせません。白井市長の時代に、ナイター競艇の計画が持ち上がりました。しかし、地元住民の大きな反対の声があり、尼崎市も財政効果を精査したところ、ナイター競艇のための設備投資に見合う収入が得られる確証がないために、計画は立ち切れとなりました。英断だと思います。さて、こうした住民への迷惑をかけないとした中に「盆・正月開催」の問題があります。住民は、迷惑を受けながらも、「せめて盆、正月は静かな大庄を」と願ってきました。尼崎市も、「お盆開催は8月13日まで」「正月は1月8日から」と配慮してきました。ところが、2001年に尼崎市は「盆は14日まで」「正月は4日から」という番組を組み、住民から猛反発が起こりました。当時、競艇場にもっとも近い社協がアンケートを行った結果、お盆開催に反対が71.8%、正月4日からの開催に反対が71.2%と圧倒的でした。それにもかかわらず尼崎市は強行したのですが、そのときの担当者は「大晦日と正月3日までは、絶対にやらせない」と発言をしていました。住民もそれを信じたわけです。しかし、今年になって尼崎市から、来年度以降、大晦日開催について打診があったと伺います。

Q,そこで市長に伺います。住民との約束を反故にして、来年度以降、大晦日開催を強行するのでしょうか。お答えください。

 外向け発売所:センプルピアがオープンして1年半が過ぎました。オープンした時から年間360日の開所は、「盆・正月開催の地ならしではないか」と懸念する声もありました。しかし尼崎市は、「駅前なので地域に迷惑はかけない」と言ってきたのではありませんか。しかし、本場でレースをやるとなると、モーターの音も、特に年末の静かな時だけに、いっそう響き渡ることになり、センプルピアとは違います。車や人の出入りなども増えるでしょう。尼崎市はそれを期待してるわけですから、周辺の迷惑が大きくなることは明らかです。「21世紀競艇プラン検討会」の提言でも、盆・正月の開催について、周辺住民の意向を重視するよう求めています。先ほど紹介した地元社協では、今回の大晦日開催について住民アンケートをとる時間的余裕がなかったとはいえ、役員20人中、座長を除く19人が「反対」、つまり全員が「反対」の意見を述べておられます。とても住民合意があるとは言えません。

Q、そこでお尋ねします。地元住民の大晦日開催反対の意向を重視し、大晦日開催はすべきではないと考えますが、いかがでしょうか。

Q,また大晦日開催とならないように、モーターボート競走会に対して、尼崎の地域特性を説明し、地元合意が得られていないことへの理解を求めるべきではありませんか。

 市長は、「地元の静かな環境を守るよりも、お金が儲かる方を選んだ」とならないよう、「盆・正月ぐらいは、静かな大庄を保障することを強く要望しておきます。

次に、「公共施設の再配置」について伺います。今年3月に、「公共施設の集約化や行政窓口の再編等に関するアンケート調査結果」が発表されました。また、5月に「公共施設の最適化にむけた取り組みにおける各地区にある施設の建て替え等の方向性について」の説明会が、小田地区、武庫地区、大庄地区についてそれぞれ2回づつ、計6回行われました。私は、そのうち3回参加し、他の3回は、会派議員が参加してきました。この「建て替え方向」は、中央地区を除く5地区について、支所と地区会館を複合施設として建て替え、同時に現在の支所の中にある福祉担当、保健担当を、新たに市内2か所に設置する保健福祉センターに集約しようとするものです。園田地区と、立花地区については、今回の説明会の対象外です。3月の「アンケート結果」では、「地域振興センターと地区会館の複合化による建替え」について、全体の8 割以上が賛成系の意見または「特に意見はない」との回答で、反対系の意見は2 割程度でした。「説明会」では3地区それぞれの特徴に応じた市民の意見と、共通した全体にかかる意見がだされました。まず、3地区それぞれの特徴に応じた問題点について、伺っていきます。

 最初に、小田地区です。小田地区の建て替え場所は、現在の小田支所であり、あまり意見は出なかったようです。しかし、今回、新たに設置される保健福祉センターは、北部はさんさんタウン、南部は出屋敷リベルです。高田町、額田町、善法寺町などは小田地区になりますが、新幹線や藻川の近くです。

Q,お尋ねします。高田町、額田町、善法寺町など、遠方の方々も、保健福祉の用事は、出屋敷リベルまで行かなくてはならないのでしょうか。お答えください。

 次に、武庫地区です。3月の「アンケート」では、設置場所として最も多かったのが「現在の支所の位置」であり、ついで「どちらでもよい」「地区会館の現在地」とつづき、「旧つり池貸地」は4番目です。しかし、市が提示した設置場所は「旧つり池貸地」でした。この土地の特徴は、尼宝線沿いに関西電力用地があるということです。また、現在の支所と地区会館は、武庫元町商店街に隣接してあります。尼崎の各地区は、ほぼ旧村のエリアであり、旧村は、村役場や商店街を中心に発展してきました。それを分離してしまっては、商店街振興にどういった影響があるのか、地域産業振興の観点からも検討されたかと思います。

 Q,そこで、おたずねします。武庫地区住民の意向にもかかわらず「旧つり池貸地」とした理由はなんでしょうか?

 また「旧つり池貸地」の電力用地について、どのような対応をされるのでしょうか?

 複合施設を商店街から引き離すことによる商店街の影響はどのように考えておるのでしょうか。そしてそれは、どのように検討され、地元が合意されたのでしょうか?お答えください。

 次に、大庄地区です。大庄地区の複合施設は、旧大庄西中学校跡地とされ、ついでに南の口公園も移転しようという内容です。場所については、おおむね合意があるのかなと思いますが、大庄地区はこれから、啓明中や若葉小など、公共用地がでてくる地域なので、全体像を示してほしいという意見もありました。また、平成24年に提出された「大庄地区における公共施設・サービスの在り方に関する市民懇談会」からの要望のうち、子どもや若者の居場所づくり、津波避難場所の確保、非常用備蓄倉庫などの要望は、配慮されているように思います。しかし、証明コーナー、保健福祉機能の維持は配慮されていませんが、これは全体にも通じるものです。これまで大庄西中跡は、保育園の仮園舎に使われたり、暫定的に「おもしろ広場」として活用され、いろんなイベントも行われてきました。また中学校の時からあったテニスコートは、大庄地区のみならず、他地区からの利用者も多く、ぜひ残してほしいとの要望が出されていました。今回の説明会で、小田地区と武庫地区については、複合施設の建設位置、駐車場計画などのゾーニングイメージが出されていましたが、大庄地区については、現状の建物配置図があるだけで、具体的なゾーニングは示されませんでした。

Q,そこでお尋ねします。大庄地区の複合施設について、建物配置や機能、ゾーニングについて、どのように検討され、住民の意見が反映されるのでしょうか? テニスコートの存続・移転の有無の検討もふくめて、お答えください。

次に、全体にかかわることについて伺います。3月の「アンケート結果」では、「保健福祉業務の窓口等の集約・再編」、「証明コーナーの集約」については、いずれも全体の4分の3程度が賛成系または「特に意見はない」との回答で、反対系の意見は4分の1程度だということです。

しかし、これらの施設は、全住民を対象にしているものの、常に全住民が利用するものでもありません。利用する市民にとってどうなのか、アンケートの「まとめ」でも言われているように、「高齢者や障がい者又は健診時における乳幼児を連れた方の負担の軽減、交通アクセス面での配慮」が求められます。「証明書類のコンビニ交付」については、「便利だ」という意見の反面、高齢者や機械に弱い人の不安、個人情報の保護にたいする危惧が指摘されています。

 また届出事務を一定、複合施設に残す方向で調整されていますが、届出書類に必要な証明書が足りなければ、「コンビニに走る」ことになります。

Q、そこでお尋ねします。証明書交付を複合施設に残すべきではありませんか。お答えください。

 次に、「保健福祉業務の窓口等の集約・再編」についてです。まず支所から保健担当、福祉担当をなくす問題ですが、精神疾患の方への対応などは、遠くなることで心配される声も聞きました。また幼い子をつれての乳幼児健診も遠くなれば大変です。「アンケート」での声が象徴的です。すこし紹介します。「乳幼児健診等で支所を多く利用しています。保健センターに移動してしまうとバスを使うことになり、乳幼児は荷物も多く大変です。バスの本数も少ないです。少子化と言われていますが、地域の子供が集まると結構な人数になり、待ち時間もすごいです。住んでいる所が近い、子の年齢も近い、ということで友だちになれたり、交流の場にもなっています。支所で受けられるサービスが少ない等、若い子育て世代に優しくないと感じることが多々あります。目を向けて頂きたいです」というものです。大庄地区の社協、PTAなどでつくる「大庄地区における公共施設・サービスのあり方に関する市民懇話会」が市長に「要望書」を提出し、そこでも「保健福祉機能が市内2か所では、大庄から不便で衰退につながるため、若年層が子育てしやすく、高齢者が気軽に行ける福祉窓口を含む「保健福祉機能」は存続すること」と求めています。

Q、そこでお聞きします。保健福祉機能は複合施設に残すべきではありませんか。少なくとも乳幼児健診は複合施設でも実施できるようにすべきです。お答えください。

Q,また、「福祉窓口を含む保健福祉機能は存続すること」との地元の意見についての調整は、どのようになっているでしょうか?窓口を社協に委託する方向とも聞いていますが、社協が引き受けなかった時は、どうするのでしょうか?お答えください。

 次に、新たに設置される保健福祉センターの進捗についてです。南部の保健福祉センターは、当初、市役所南の駐車場への計画がつぶれ、出屋敷リベルへの設置方針ですが、リベル3階には通販企業の本社機能が入居しており、どこに設置するかは未確定のまま迷走状態です。また、北部の保健福祉センターは、塚口さんさんタウン内とされましたが、予定していた3番館は建て替え計画が持ち上がり、これも未確定のままです。計画では、武庫地区の複合施設のオープンが平成29年度ですから、それまでには保健福祉センターが完成していないと、複合移設がオープンできないことになります。

Q,そこでお尋ねします。北部、南部の保健福祉センターの現状の進捗と、見通しはどのようになっているのでしょうか。お答えください。

Q,これまでも、保健福祉センターの設置場所については、計画がころころ変わってきました。保健福祉センターの計画が不透明なまま、複合施設計画をすすめるのは、まさに「見切り発車」ではないのでしょうか?保健福祉センターの設置が間に合わない場合、複合施設はどうするのでしょうか?お答えください。

県立尼崎総合医療センター(仮称)への交通網の充実を求める陳情不採択に対する松沢議員の反対討論

反対討論を行う松沢議員 「県立新病院へのバス交通網の充実を求める会」から市議会に提出されていた「県立尼崎総合医療センター(仮称)へのバス交通網の充実を求める陳情」が6月9日(火)午前に開催されて市議会本会議で、日本共産党議員団は採択を求めましたが、新政会(自民)、公明、みどりのかけはし、維新の会、市民グリーンクラブが不採択に賛成して、この陳情は不採択となりました。

松沢千鶴議員の不採択に対する反対討論

 日本共産党議員団の松沢ちづるです。党議員団を代表して、陳情第2号県立尼崎総合医療センター(仮称)への市バス路線拡充を求める陳情不採択に対する反対討論を行います。陳情の願意は、県立総合医療センターに受診しやすいバス交通網を作って欲しいという趣旨で、そのための早急な交通アクセス調査、市バス路線の新設や増便、県にシャトルバスの運行要請を求めています。市当局からは、阪急塚口駅と阪神尼崎駅、JR尼崎駅からのバスの増便を示し、新たに県にシャトルバスの運行は求めないというものでした。しかし、これでは陳情者が訴えておられたように、2つ3つとバスや電車を乗り継がないと病院にたどり着かない地域は、全く問題が解決しません。市当局が「多少の負担増になるかもしれませんけれども、よろしくお願いしたい」と答弁しているのは認めることはできません。交通アクセス調査については、市は、県からレセプトの提供を受け分析・実態調査をやるといっていますが、それではどんな交通手段を使ったのかは出てきません。また、交通手段も含めた調査ができるのは、阪神バスに移譲する来年4月までという限られた期間だけなのに、それさえしようとしません。早急な交通調査が必要です。県立尼崎総合医療センターは、尼崎の医療課題であった救急医療や周産期医療の体制が充実する、災害時の中核的な拠点病院となる、また、高度医療が提供されるなど、市民の命と健康を守る上で大変市民が心待ちにしている病院です。それだけに、最大限市民の足の便を保障するために議会も市当局も努力することが必要と考えます。よって、陳情の不採択には反対します。議員の皆様におきましては、ぜひ、ご賛同いただきますようよろしくお願いします。

徳田みのる議員の2015年度予算並びに関連議案の反対討論です

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 徳田みのる議員が、くらしがたいへんになっているときだからこそ、政府がすすめる社会保障削減、くらし圧迫の政治を持ち込み、市民に負担を強いるのではなく、市政が市民のくらしを守っていく立場に立っていかなければならないとして、2015年度予算案並びに関連議案に対する反対討論を行いました。

徳田議員の反対討論

 日本共産党議員団の徳田みのるです。日本共産党議員団を代表して、予算案及び予算関連議案、第1号、2号、11号、14号、17号、42号、52号、56号、57号、58号、59号、60号の12議案について反対討論を行います.

 まず、国政にともなう予算並びに関連議案についてです。 安倍政権の経済政策によって、大企業や一部の富裕層が膨大な利益をあげている一方、中小企業は消費税の8%増税や円安による原材料高を価格に転嫁できずに経営難に陥っていています。また労働者の実質賃金は19か月連続で下がり続け、年金も引き下げられるもとで、消費税増税と物価高、そのうえ社会保障の切り下げで市民生活はますます苦しくなっています。安倍政権は、社会保障のためと言って消費税を増税しながら、社会保障費の自然増削減、制度の改定で介護、年金、医療、生活保護などの切り捨てをしています。消費税が増税され、地方消費税交付金が増えたものの、地方交付税で減額され、消費税増税で、市の収入は増えるわけではありません。消費税10%への再増税は中止すべきです。いま地方が疲弊しているとして地方創生がいわれていますが、これまでの歴代政権の失政がもたらしたものです。非正規雇用が拡大していくなかで、結婚しない人が増え、結婚してもゆとりのある生活ができないと、人口が減り続ける原因ともなっています。国保の運営主体を市町村から都道府県に移行させる法案が国会に上程されています。その狙いは、市町村が行っている国保への公費支援をやめさせようというもので、国保料のさらなる引き上げにつながっていく危険があります。介護報酬も過去最大規模で削減されようとしています。介護現場の低賃金と慢性的な人手不足を加速させ、赤字経営になっている特養ホームで閉鎖や新増設の中止など、介護難民を増加させるものとなります。要支援1・2への介護給付の打ち切り、特養ホーム入所の要介護3以上に限定なども実施されます。そのようななかで、市の国保料、介護保険料は、市民の負担能力を大きく越え、生活しにくいこむものとなっています。市民福祉の向上をめざす社会保障でなければならないにもかかわらず、保険料の負担が市民の生活を脅かすものとなっています。国庫負担金や市財政からの繰入金を増やすなどを行って、安心して払える保険料にしていかなければなりません。国・自治体の公的責任を後退させる、子ども・子育て支援新制度が来年度から実施されます。公的保育制度を崩し、基準がさまざまな保育サービスの導入、営利企業参入の拡大などで、保護者の願いに逆行しています。この支援新制度に対して、不安の意見が今もだされています。市は新たな事業として地域型保育を展開されるのですが、これまでの認可保育所の基準を下回る状況が生まれ、子どもの保育に格差と不平等をもたらすものとなっています。マイナンバー制度は、赤ちゃんからお年寄りまで住民登録をしている全員に生涯変わらない番号を割り振り、社会保障や税の情報を国が一括管理するものです。政府は、行政手続きが便利になるなどといいますが、多くの国民は制度を知らないうえ、膨大な個人情報を国が一手に握ることへの懸念、情報漏れの不安も広がっています。国民のプライバシーを危うくする仕組みづくりを強引に推進するものです。建築物関係事務手数料を改正する条例についてですが、マンションの建て替え円滑化に関する法律に基づく改正によるものが入っています。この法律は、マンションの敷地を区分所有者の5分の4の決議で売却を可能とするものです。危険なマンションに対する勧告制度をなくし、行政の関与を弱め、居住者の安定よりデベロッパーの利益を優先し、建て替えに反対する区分所有者や賃借人の意思に反して強制的に売却され、補償金を払えば賃借権を消滅させることができる恐れがあります。原発再稼働と教育委員会制度見直しについて、一言述べておきます。原発再稼働について市長は、再稼働には反対の立場ではあるが、再稼働しなければ電力がひっ迫し、経済活動に影響するので、再稼働もあり得るとの答弁でした。安全性か確立されていない原発を再稼働させてはなりません。また昨年、教育委員会制度を見直し、首長の権限を強化する改正地方教育行政法が成立し、新年度から、教育長と教育委員長を一本化した新教育長を置くほか、教育方針を市長・教育長・教育委員で話し合う総合教育会議を設置し、市長が招集することになりました。教育の政治的中立を厳格に守っていかなければならないことを指摘しておきます。このように暮らしがたいへんになっているときだからこそ、市が、政府がすすめる社会保障削減、暮らし圧迫の政治をそのまま持ち込み、市民に負担を強いるのではなく、市民の暮らしを守っていく立場に立っていかなければなりません。

 次に、個別の施策についてであります。読書力向上事業で、教育委員会は、今年度までの言語力向上事業との違いを説明しています。これまで嘱託職員は、専門の能力をもつ職員として貢献をしてきました。これからもそうした嘱託職員の能力が欠かせません。ところがこの読書力向上事業は、嘱託職員を短期の臨時職員に置き換えるものです。このように安い臨時職員の採用によって、市がワーキングプアづくりに手を貸すことになります。市民窓口改善事業は、市民課窓口を民間委託するものが含まれています。偽装請負になる危険性をはらんでいます。市民の個人情報を扱う部署だけに、そこまでして民間委託する必要はありません。児童ホームは、こどもクラブと、全く違う制度です。しかし、市が行おうとしている土曜日開所は、これまでの方針を覆すかのような、子どもクラブと児童ホームの渾然(こんぜん)一体とした運営であり問題があります。公立幼稚園の最大の魅力は保育料が安いことと、歩いて行ける身近な場所にあることです。今回の保育料の大幅引き上げで、この魅力が失われてしまいます。2年続きで定数を割る事による、暫定園の廃止を食い止めようと頑張っている地域・関係者の努力に冷水(ひやみず)をかけるものになり問題です。保育所民間移管について。移管をうけた施設側もいろいろ努力されていますが、保護者の不安や不満があるのも事実です。第3者機関による検証が必要だと考えます。ところが来年度はさらに3つの公立保育所の民間移管を行おうとしており、納得できません。県道園田西武庫線の建設事業では、移転交渉の内容も非公開のまま負担金のみ支出するのは問題があり、急ぐ必要のない事業です。市税条例改正では、納税義務を継承した相続人に対する減免の廃止と所得が前年に比較して10分の5以下に減少した納税者の減免割合を縮小するものです。市民の負担増となり問題です。競艇場事業については、本来年間180日開催でスタートし、地元住民もその範囲内で受け入れてきました。ところがセンプルピアは、盆・正月を含めて年間360日開所にのぼっていますのでこの事業も認めることはできません。自動車運送事業では、市バス事業の民営化に備えるため、市バスの赤字解消費用が計上されています。市民の足を守るため市営バスの民営化に反対です。以上の理由で予算案及び予算関連議案の12議案に反対します。ご賛同いただきますようよろしくお願い致します。

予算特別委員会最終日に辻おさむ幹事長が意見表明をしました

OLYMPUS DIGITAL CAMERA発言の内容です

おはようございます。辻おさむです。日本共産党議員団を代表して意見表明を行います。「戦後70年」を迎える今年、安倍政権によって、憲法改悪、「戦争をする国づくり」がすすめられようとしています。70年という年月は、戦争を経験しない国民が大半を占めるようになるなかで、歴史を過去に逆戻りさせようとする策動をゆるさず、日本の平和と憲法を守り抜くために重要な節目でもあります。いま地方は、住民のくらしの困難、福祉・医療の危機、地域経済の衰退など、深刻な問題に直面しています。しかし、地方の衰退は、政府の失政が招いたものではないでしょうか。消費税増税と円安誘導による物価高が、くらしと地域経済を直撃しています。福祉・介護・医療への国庫負担の削減は、人手不足や「介護難民」、「医療崩壊」を深刻化させ、保険料などの重い負担を強いています。大規模小売店舗法(大店法)廃止が身近な商店街をつぶすなど、大企業優先の政治が地域経済を破壊してきました。安倍政権は、これらの失政への反省もなく、「地方創生」「アベノミクスの地方への波及」などといっていますが、消費税再増税、社会保障切り捨て、雇用破壊の「アベノミクス」は、地方の衰退をさらに加速させるだけです。こうしたもとで、国の制度変更にともなう施策が、新年度予算にも盛り込まれています。

まず、「地方創生関連事業 まち・しごと総合戦略」についてです。人口増につながるファミリー世帯の定住・転入促進は大切ですが、これは都市間競争で若い人を奪い合っているだけで、日本全体、地域全体の人口が増えるわけではありません。若い人の安定した雇用が確保できないなどで、結婚しない人が増え、結婚してもゆとりのある生活ができないことは、人口が減り続ける原因ともなっています。安定した雇用と地域経済を活性化し、くらし、福祉、教育を中心に子育てしやすい環境をつくっていくことが求められています。

マイナンバー制度は、政府は「行政手続きが便利になる」といいますが、多くの国民は制度を知らないうえ、膨大な個人情報を国が一手に握ることへの懸念、情報漏れの不安も広がっています。国民のプライバシーを危うくする仕組みづくりを強引に推進することは乱暴だと言わなければなりません。

生活困窮者対策として、「自立相談支援」「就労準備支援」「学習支援」「住宅・生活支援」が盛り込まれています。もともと生活困窮におちいることそのものは政治の責任といわなければなりませんが、生活困窮者に対する支援は必要です。ただし、この制度がいわゆる「水際作戦」=本来生活保護が受けられる世帯を受けないようにさせる運用にしてはなりません。生活困窮者の生活実態、法の精神にしたがって、生活保護の申請権を侵さない対応を要望しておきます。

こども子育て支援制度が新年度から導入されます。「地域型保育」が新たな事業として展開されるのですが、これまでの認可保育所の基準を下回る状況が生まれています。いずれの事業のもとでも、今後、子どもたちが等しく同一の条件で育てられる環境づくりをめざしていくことを要望します。

 児童ホームは、こどもクラブと、全く違う制度です。しかし、市が行おうとしている土曜日開所は、これまでの方針を覆すかのような、子どもクラブと児童ホームの渾然一体とした運営であり問題です。一線を画した事業として実施すべきです。

つぎに、産業振興についてです。市場・商店街等安全・安心対策では、7割以上の空き店舗のある市場商店街のアーケード撤去などを行うもので、安全、防犯対策として必要な面もありますが、3割の店舗は営業されています。そのお店の対策としてワークショップが実施されますが、わずか2団体です。残っているお店の対策を強化しなければ市場商店街の撤退に手を貸す事業となってしまうことを指摘しておきます。

中小企業資金融資制度は、利用件数が、平成24年度53件、25年度25件、26年度は12月までで6件と、激減しています。中小企業、小規模事業者の要求に合う利用しやすい融資制度に改善することを求めます。

産業振興の基本的な考え方をしめす産業振興基本条例に基づき、施策の方向性を検討する産業振興推進会議が開催されます。産業振興にあたっては、尼崎市内に多い小規模事業者の声がどれだけ事業に反映されるかがカギです。産業振興会議に小規模事業者の参加を求めます。

環境モデル都市 住宅エコリフォーム助成については、もともと①環境の取り組みの促進、②市内業者に発注した場合に補助金を1.5倍にし、地域経済の振興に役立てようという二つの目的がありました。今年度、1000万円の予算でしたが実績は4分の1程度、来年度には半分の500万円だけ予算計上したものの国のエコポイント制度実施に伴い、予算執行そのものを取りやめるものです。取りやめるだけでなく、この制度の検証が必要だと思います。なぜ4分の1の実績に終わったのか。エコに特化したことが市民ニーズに合っていたのか、市内業者の仕事づくりとしてどうだったのか、等々です。使いにくかったのであれば、エコをはずして一般的な「住宅リフォーム助成制度」として、市内業者の仕事づくりに役立つ制度に再構築するのも一つの方法です。意見として述べておきます。

つぎに、稲村市政がすすめるまちづくりと土地活用の方向について意見を述べます。「旧聖トマス大学」については、大学廃止にいたった経過からも、慎重な対応が必要であり、施設の活用にあたっては、予期せぬ出費という面もあり、公共施設の全体計画との整合性や、地域住民の意向を十分に聞くことを要望するものです。

「地域交通政策の策定」については、日本共産党議員団は、かねてから総合交通政策を主張してきましたが、本来、あらゆる交通手段を総合的に検討したうえで、バス交通の役割を位置づけるべきでした。順番が逆だといわなければなりません。

「自動車運送事業」については、「民営化補助金」は、「経営改善補助金」にすべきです。また県立総合医療センターのオープン後は、市民の移動の自由を守る立場から、杭瀬からの増便、園田、武庫川からの直行路線の検討、あるいは県に、シャトルバスの運行を要請すべきです。

「公共施設マネジメント推進事業」をはじめ、「旧梅香小学校敷地複合施設整備」 「尼崎東高等学校跡地活用」 「若葉小学校・啓明中学校敷地活用、  大庄西中学校跡地活用」など、学校跡地活用の事業が目白押しです。学校施設の多くは、建設時に土地の提供など尼崎市民の協力なくしてはできなかったものであり、地域住民の意見を十分に聞いたうえで、活用方向を決めるべきです。「尼崎東高等学校跡地活用」については、園田地域の複合施設の在り方について多くの住民から意見が出されており、住民の合意が得られる内容にすべきです。「旧梅香小学校敷地」に予定されているホール機能については、労働福祉会館の代替ということを忘れてはなりません。かつて労館は、結婚式や各種集会など、飲食も可能な使い勝手のよいホールとして、多くの市民に利用されてきました。新しいホールは、中央公民館の付帯施設ではなく、労館のように、市民だれもが気軽に使える施設にすべきです。

「地域学習館」について、運営補助金は来年度までとされています。趣味のサークルや生きがい促進など、多くの住民が利用している施設が継続できなくなることは市民にとって大問題です。なかには、「部屋を利用した人が掃除をして帰る」ことを徹底して経費を節約し、再来年以降の運営費を備蓄するなど、努力をしている地域学習館もありますが、それも限界があります。再来年以降の補助の在り方を検討すべきです。

「県施行街路事業地元負担金」のうち「園田西武庫線」については、移転交渉の内容も非公開のまま負担金のみ支出するのは問題があります。「競艇場事業」については、住民合意である年間180日を超えての開催は問題です。

つぎに、市民生活と健康にかかわる問題です。「犯罪被害者等支援」に関しては、条例化されたことは、大いに評価します。しかし、過去の犯罪被害にあわれて苦しんでおられる被害者の救済や、他都市で行われている被害補償の立て替え制度が盛り込まれていないなど、不十分な点は、今後の条例運用の状況をみて、改善を求めるものです。

「市民窓口改善事業」は、市民課窓口を民間委託するものですが、かつて入力業務を委託事業から嘱託職員に戻した経過があります。きわめて偽装請負になりがちな危険をはらんでいます。当局は、指摘された点を踏まえて対応するといっていますが、市民の個人情報を扱う部署だけに、そこまでして民間委託する必要があるのか疑問です。

「国民健康保険」について、尼崎の国保料は、一貫して、阪神間で一番高い水準が続いています。新年度は、同じ所得、同じ家族構成で阪神間を比較すると今年度の一人当たり85,479円に対して、新年度は、87,909円で2,430円高くなります。同じ所得・家族構成で比較すれば阪神間一高い国保料になると見込まれ、国保加入世帯の生活を痛めつけます。保険料引き下げのために、さらなる努力が必要です。

アスベスト検診では、環境省によるアスベスト対策として、データ収集を目的として実施されてきた「リスク調査」が、来年度より検診実施に伴う課題の調査を目的に、「試行調査」として実施されます。検診内容の後退にならないようにして、恒久的な健康管理体制の拡充と市の責任による疫学調査の実施を求めます。

次に「平和啓発推進事業」についてです。私は、4年前、原爆被害者の会への年間補助金7万円を削除したことについて、総括質疑をしました。原爆被害者の会の人たちが高齢化していること、核爆弾の脅威を体験した苦しみは大変なものであり、その体験は貴重なものであることに思いをはせたからです。もう一つは、稲村市長が県議時代もふくめ、集会などでご一緒するなかで、平和は守りたい、核兵器は廃絶したいという見識をお持ちだと思っておりましたから、補助金の削減を非常に残念に感じたからです。その後、「事業補助に」と、原爆の「語り部活動」への補助となり、今年度は、語り部活動や被害者の会で作成された「紙芝居」をDVDにまとめられ、先日、上映会が開かれました。教材としても、市民への平和啓発の材料としても、大いに役立てるべきだと思います。上映会では、原爆被害者の方々のあいさつがありましたが、一人の方が体験を語っておられました。広島での原爆投下直後、熱風が自分の体の上を通り過ぎ、起き上ったときには周りは瓦礫と化し、誰もいない。宿舎に帰る途中、ただれ、はがれた皮膚を指先から垂らしながら水を求めるおびただしい人びと…。聞きしに勝る地獄絵ですが、まるで昨日(きのう)のように克明に語っておられました。今年は、戦後70年であると同時に、ヒロシマ・ナガサキの被爆70年でもあります。被爆体験を風化させずに、次の世代に引き継いでいくのは、今の世代の役割でしょう。また、今年は核兵器廃絶へむけたNPT国際会議が開かれます。完成したDVDも活用し、市民への平和・核兵器廃絶にむけた取り組みを強化するよう要望するものです。

次に、子どもと教育の問題です。「学校適正規模・適正配置推進事業」については、遠距離通学を余儀なくされることや、通学路の安全対策など多くの課題があります。児童・生徒、保護者・地域住民の意見を十分に汲みつくすよう要望します。

公立幼稚園の最大の魅力は「保育料が安いこと」と「歩いて行ける身近な場所にある」ことです。今回の保育料の大幅引き上げで、この魅力が失われます。2年続きで定数を割る事による暫定園の廃止を食い止めようと頑張っている地域・関係者の努力に冷水をかけるものです。

読書力向上事業で、教育委員会は、今年度までの言語力向上事業との違いをるる説明しますが、発展させた事業であることは否めません。これまで嘱託職員は、専門の能力をもつ職員として、尼崎市に貢献をしてきました。これからもそうした嘱託職員の能力が欠かせません。教育長の答弁を聞いていますと、「嘱託職員のノウハウは、習得したので、もういりません」「今度は、短期の臨時職員でこと足ります」と聞こえてなりません。ノウハウだけは取り込んで、あとは安い臨時職員に置き換え、ワーキングプアをつくるやり方で、どうして優秀な人材が集まるでしょうか。反省すべきです。ここで一言いわなければならないのは、来年度の新規事業の発表が2月になったことです。市長は、今後改善をする旨の答弁でしたが、やはり、議会・市民の意見を聞きながら事業をすすめるのであれば、早期の公表がのぞましいのは言うまでもありません。その弊害がもっとも強く出たのが、「言語力向上事業」に携わってきた嘱託職員の方々ではなかったでしょうか。こうしたことの一つ一つで、市民の信頼をえるやり方をすすめないと、「尼崎らしいまちづくりのルール検討」といっても、魂の入ったものになりません。

「中学校給食」について、市長が実施の方向を決断されたことは、高く評価します。いまや全国的にも兵庫県内、近隣自治体でも中学校給食は「あって当たり前」になりつつあります。問題は「できるだけ早く」ということと「よりよい給食を」という課題を、「同時にどうすすめるか」ということにあります。その点で、来年度の検討委員会が1回でいいのでしょうか。市長は総括質疑答弁で「任期中に約束はできないが」と言われましたが、総括でまさき議員が明らかにしましたように、「尼っこ検診」での子どもたちの生活習慣病予備軍の心配、「食育アンケート」で現れた子どもたちや若い世代での食事に関する課題、また中学校弁当の利用状況の低迷からみて、優先して取り組まなければならない課題です。たしかに財源問題もありますが、市長の任期中に着手、あるいは道筋をつけるよう、要望しておきます。また子どもたちの健康をまもるため、「尼っこヘルスアップ」を提案しましたが、食育推進事業など一層の充実をもとめます。

さらに、「こども医療費」について、西宮市との市境にある医療機関で聞きましたら、診療に来る中学生にたいし、窓口で「お金をもらう子、もらわない子がいる」ということです。西宮の子は無料、尼崎の子は有料だというんですね。ファミリー世帯の市外転出は、学力や中学校給食だけではありません。医療費無料制度の充実度も影響しているのではないでしょうか。市長は、「2億円のお金がかかる」「もともと県と2分の1づつ負担する制度」といわれました。「県がやるなら市もやる」というのであれば、そのとき負担する1億円分でもいまから市が負担し、制度の充実をはかってはいかがでしょうか? 要望しておきます。

「少人数学級」が、尼崎市の課題である「学力向上」「不登校対策」に大変有効というのは、全国的にも試され済です。ひきつづき国・県に、強力に働きかけていただけるよう要望しておきます。「保育所民間移管」について。移管をうけた施設側もいろいろ努力されているでしょう。しかし、保護者の不安や不満があるのも事実です。ですから、第3者機関による検証が必要だと考えます。要望しておきます。

最後に、「公共用地先行取得会計」について一言言っておきます。パナソニックが撤退しても、定期借地契約があるはずです。分科会でお聞きしましたら、「パナソニックから借地料はもらっているけれど、予算計上していない」ということでした。「解約の話がすすんでいる」からという理由ですが、途中解約の場合、違約金として「1年分の地代をもらう」とのことです。つまり、解約を「しても」「しなくても」1年分の地代・年間2,259万2,000円が入ってくるのですが、予算計上されていません。会計処理上もおかしな話ですが、他の部局で予算査定にあたり、施策枠配分で、10万、20万のお金を削るため苦労しているのに、2000万円ものお金を、隠すやり方は是正すべきです。以上で、日本共産党議員団の意見表明を終わります。