先日、クリニックに行ったら受付で行列が出来ていました。
え?こんなに混むなんて…と思っていたら、
最前列の方がマイナ保険証の操作に手間取っていたようです。
その方の後の列の方たちはみんな「紙の保険証」の利用者で
その後、サクサクと受付が終わって、すぐに行列はなくなりました。
2週間に一度、通うクリニックですが、
待ち時間になんとなく受付を見ていてもマイナ保険証を使用する方はとっても少なく、受付の方も導入前は盛んに「マイナ保険証をお勧め」されていましたが、導入後は一言もおっしゃることがなくなりました。
トラブルが多いのかと思っていたら、全国保険医団体連合会が現場にアンケート調査を行っており、やはりトラブルが多かったことがわかりました。
以下は全国保険医団体連合会のホームぺージを引用しています。
マイナ保険証 利用率はわずか27.26%
全国保険医団体連合会は12月2日以降に医療現場でおきていること、実態を明らかにするため、マイナ保険証に関わる実態調査を実施しました。
健康保険証の新規発行停止後、初の全国調査となります。
(調査は33都府県(36保険医協会・医会)で2月中旬から4月14日まで実施し、9741医療機関から回答)
厚労省が公表した25年3月のマイナ保険証利用率は27.26%。
保団連のアンケート回答医療機関の直近のマイナ保険証利用率は、10%未満が19.0%(1846医療機関)、10~20%未満が24.6%(2401医療機関)、20~30%未満が23.4%(2281医療機関)、30%以上が26.4%(2574医療機関)で、
利用率30%未満の医療機関が全体の約7割と低迷は続いています。
トラブルで大幅増加している「有効期限切れ」
「マイナ保険証の有効期限切れ」は前回調査より大幅に増加しており、
2025年度に電子証明書の更新が必要となるマイナカードは2768万件にのぼり、「有効期限切れ」はさらなる増加が懸念される、としています。
そもそも有効期限があることも知らない利用者も多いと思われます。。。
トラブル クレーム対応 疲弊する医療現場
マイナ保険証のトラブルについて、医療機関から多くの声が寄せられていますが、代表的なものとして、
・カードリーダー操作のサポート 人員も割かれる
・患者さんがカードリーダーを一人で操作できず、付き添ってサポートしなければいけない、操作に時間がかかり行列になるなどの声が多数寄せられました。
顔認証や暗証番号入力など機器操作に困難を抱える患者さんは一定数おり、機器操作に係るサポート業務の負担一つとっても、短期間に解消するものではありません。
もっとも配慮が必要とされる医療機関で使用されるにもかかわらず、現行のカードリーダーは表示される文字が小さい、音声が聞き取りにくい、操作がメーカーによって異なる、テンキーが搭載されていないなど、すべての人に使いやすいものになっていないことも大きな問題です。
厚労省も現行のカードリーダーの運用上の課題をあげていますが(25 年4月 3 日社保審医療保険部会)、次期顔認証付きカードリーダーでの対応は少なくとも1年以上かかる見込み、しかも、販売価格の値上げが示唆されており、導入費用は各医療機関の負担となります。
本来、マイナ保険証の本格運用の前に解決すべき課題を解決せずに、誰もが使い慣れた従来の健康保険証の廃止を強行したことで、患者、医療機関に負担、不便を強いている。
この点だけをとっても、ただちに健康保険証を復活し併用できるようにすべきである と保団連は報告で締めくくっています。

日本共産党尼崎議員団は、これまでもずっとマイナ保険証一本化については
①マイナンバーカードは任意のものであった
②マイナ保険証はトラブル続きで医療現場と受診者に混乱を招く
③現行の被保険者証で何ら問題なくスムーズな運用ができている
ことなどから、現行の被保険者証を残すべきだと求めてきました。
今後とも、誰一人取り残されず、安心して医療を受けられるために尽力します!
全国保険医団体連合会 マイナ保険証利用に係る実態調査(2025.5.8)最終集計
記者会見資料
https://hodanren.doc-net.or.jp/wp-content/uploads/2019/09/ef38f1caf96d3bd2c054ae7748fbacc7.pdf
尼崎市議会における尼崎議員団によるマイナ保険証関連質問・反対討論(2023.12~)
2024.12月議会 松沢ちづる 一般質問と当局答弁要旨
2024年9月予算特別委員会 まさき一子議員による反対討論
2024年6月議会 松沢ちづる議員による一般質問と当局答弁要旨
2024.3月議会 川﨑としみ議員【代表質疑】質問と答弁要旨
2023.12月議会「健康保険証廃止やめて」請願不採択に対する反対討論【まさき一子】