6月議会で難病対策の充実等に関する意見書と全会一致で採択しました

 6月議会へ市民から提出された「難病対策の充実を求める陳情」を全会一致で採択、陳情採択に基づいて「難病対策の充実等に関する意見書」も全会一致で採択しました。

意見書案第2号難病対策の充実等に関する意見書について

 難病対策の充実等に関する意見書を別紙のとおり、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣及び厚生労働大臣へ提出するものとする。

平成27年6月24日提出

                  尼崎市議会議員 都築 徳昭 同     丸山 孝宏 
 同     福島 さとり
同     波多 正文 
同     眞田 泰秀 
同     川崎 敏美 
同     松澤 千鶴 
同     楠村 信二 
同     綿瀬 和人 

(別紙)難病対策の充実等に関する意見書

 国の難病対策として実施されている特定疾患治療研究事業は、患者の医療費の負担軽減を図るとともに、病態の把握や治療法研究に重要な役割を果たしてきており、難病患者や家族の大きな支えとなってきました。

 平成26年5月には難病の患者に対する医療等に関する法律(以下「難i病法」という。)が成立し、平成27年1,月1日より施行され、医療費助成の対象が56疾病から110疾病になり、さらには平成27年夏ごろをめどに約300疾病に広がる見込みです。難病対策が要綱実施から42年の時を経て法制化された意義はとても大きいことです。

 しかしながら、難病法においても、患者数が人口の0.1%程度を超える疾病や診断基準が明確でない疾病は医療費助成の対象とされておらず、また大多数の小児慢性特定疾患治療研究事業の対象者は依然として成人後に医療費助成を受けるすべがないという状況は変わっていません。

 このことは、国が指定難病の選定と医療費助成の制度設計に当たって、患者自身の病状、QOL、生活環境、背景等ではなく疾病の希少性や病名だけに着目してきたことが原因であり、そのため、必要な支援や救済措置が十分ではありませんでした。

 よって、政府におかれては、医療費助成の対象の選定基準にすら満たない難病や疾病の患者が必要な支援や救済措置を受けられ、また、児童が成人になっても切れ目のない医療を受けられるよう、次の措置を講じられるよう強く要望いたします。

1.線維筋痛症、筋痛性脳脊髄炎、脳脊髄液減少症、軽度外傷性脳損傷、化学物質過敏症、一型糖尿病など、人口の0.1%程度を超える疾病及び診断基準が明確でなく指定難病から除外されている疾病を持つ患者に対する救済措置を実施すること。

 特に重症化し、生活を営む上で様々な制約のある患者に対する救済については、自立支援医療の自己負担の減額措置や身体障害者手帳の交付のような目に見える形での措置を実施すること。

2.検査数値が表れにくいとされる線維筋痛症等の患者について、患者が病院を転々とすることを防ぎ、スムーズに適切な医療を受けることができるようにすることや救急、夜間病院の迅速な受け入れ体制の構築に向けて、医療現場への疾病の教育及び周知徹底をすること。

 また、このような疾病を持つ患者の痛みや障害について、国民への教育及び周知を行い、社会的認知とともに理解の向上を図ること。

3.難病患者への就労支援の充実、強化を行うこと。

4.制度設計に当たっては、地方自治体への速やかな情報提供や意見交換の機会の確保を徹底し、地方自治体からの意見を十分に反映すること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。

平成27年6月24日

尼崎市議会議長 杉山 公克

衆議院議長   大島理森
参議院議長   山崎正昭
内閣総理大臣  安倍晋三  様
厚生労働大臣  塩崎恭久

6月議会の川崎敏美議員の議案に対する反対討論です

 6月議会に14議案が提出されました。日本共産党は12議案には賛成しましたが、2議案に反対しました。

川崎敏美議員の反対討論

 日本共産党議員団の川崎敏美です。議案第77 号と82号について反対討論を行います。

 議案第77 号 「平成 27年度尼崎市一般会計予算(第 2号)」には、武庫支所及び武庫地区会館に係る複合施設の設計を行うための施設整備事業費が含まれています。

 複合施設の建設について、住民説明会が行われました。住民からは、地域福祉と地域保健の窓口が遠くなることについて、たくさんの反対意見も出されており、旧つり池貸地という場所の問題も含めて、これで地元合意ができているとはいえません。

 現在、支所で行っている市民サービスのうち保健・福祉に関わる機能を市内 2カ所の保健福祉センターに集約する、さらに保護課なども本庁からここに移転するという計画です。

 保健福祉センター設置の具体化については、北部はさんさんタウンと南部は出屋敷リベルという場所が示されています。しかし、さんさんタウンでは1号館のテナントであるダイエーの床を空けてもらうことで交渉中とのこと、さんさんタウンの全体的な営業の見直しも検討されていて、予定の所に設置できるという保障はありません。また、出屋敷のリベルにしても、駐車場の改修という工事をともない、保健福祉センターにふさわしい施設をつくれるのかという問題を抱えています。いずれも、先行き不透明です。また保健福祉センターの業務内容、人員配置等いずれも中途半端な計画となっています。この武庫地区の複合施設の開設時期は、 2年後の2017年4 月となっています。それまでに保健福祉センターも開設させなければなりませんが、市民との合意、実際の建設・設置と業務移転、これら全ての作業が間に合うのかどうかは不明です。

 見切り発車的な武庫地区の複合施設建設計画は、全体計画との整合性をはかられておらず、同意できません。よってこの議案には反対です。

 議案第82 号 「尼崎市手数料条例の一部を改正する条例」は国が定めたマイナンバー制度実施に係るものです。

 マイナンバー制度は国による国民の情報を一元管理しようとするものであり、情報漏洩が起これば多大な被害を国民に与えかねません。年金の 125万件情報漏洩が起こったことをみてもわかるように、情報漏洩を 100%防ぐことは困難ですし、国民の情報は多元的に管理することでリスク回避をするべきです。いったん情報漏洩が起こったときに大混乱が起こり、取り返しのつかない事態となってしまい、その責任は誰がとるというのでしょうか。

 また、マイナンバー制度を実施するための準備は、自治体だけにとどまらず企業の側でも整えていかなければなりません、しかし中小企業では多大な経費負担という問題もあり、計画通りに準備が進むとはとうてい思われません。このような問題をもつマイナンバーの実施は中止すべきであり、今回の条例制定には反対です。

 以上、ご賛同をお願いして、私の反対討論を終わります。

「安全保障関連法案」の慎重審議を求める意見書を採択しました

「安全保障関連法案」の慎重審議を求める意見書案を日本共産党、緑のかけはし、維新の会の共同提案で6月24日の本会議に提出し、賛成多数で採択しました。

意見書第1号 「安全保障関連法案」の慎重審議を求める意見書について

「安全保障関連法案」の慎重審議を求める意見書を別紙のとおり、衆議院議長、参議院議長及び内閣総理大臣へ提出するものとする。

平成27年6月24日

                  尼崎市議会議員  弘中 信正
同     須田  和
同     酒井  一
同     都築 徳昭
同     田中 淳司
同     北村 竹師
同     松村ヤス子
同     辻   修
同     真崎 一子
同     徳田  稔
同     川崎 敏美
同     松澤 千鶴
同     久保 高章
同     光本 圭佑
同     長崎 寛親
同     楠村 信二

  平成27年5月15日、安倍内閣は国会にいわゆる「安全保障関連法案」を提出し、今国会での成立をめざそうとしています。

 これは昨年7月1日の閣議決定による憲法解釈の変更に基づいて、自衛隊法、事態対処法、周辺事態安全確保法、国際平和協力法など10本の改正法案を一括した「平和安全法制整備法案」と、国際紛争に対処する他国軍の後方支援を随時可能にする新法の、「国際平和支援法案」の2法案をまとめたものです。

 戦後70年にわたって日本政府の憲法解釈は、「日本に対する武力攻撃がない場合、武力行使は許されない」、「海外での武力行使は許されない」、「集団的自衛権は行使できない」というものでした。

 ところが、これらの「安全保障関連法案」は日本に対する武力攻撃がなくても、政府の政策判断で、限定的に集団的自衛権の行使を認めるものとなっています。また、集団的自衛権の限定的容認を受けて実施された世論調査の結果をみても、国民の理解は不十分と言わざるを得ません。

 日本国憲法は、政府の行為によって日本が再び「戦争をする国」にならないことを決意し、制定されました。戦後日本の原点となった平和憲法の解釈を、ときの内閣によって変更し、それに基づく法律を制定することは、日本の進路を左右する可能性があります。

 よって、政府及び国会におかれては、慎重な審議を尽くされるよう求めます。

以上、地方自治法第9 9 条の規定により意見書を提出いたします。 

 平成2 7 年6 月24日

尼崎市議会議長 杉山公克

衆議院議長  大島理森
参議院議長  山崎正昭 様
内閣総理大臣 安倍晋三

 

平和安全保障法案意見書 提案理由説明

緑のかけはし つづき徳昭

 緑のかけはしの都築です。ただいま上程されています。「安全保障関連法案の慎重審議を求める意見書(案)についての提案理由説明をさせていただきます。

 現在国会では、昨年7月1日に「閣議決定」を行った憲法解釈の変更に伴って提案された「安全保障関連法案」が審議されています。自衛隊法、武力攻撃事態法、周辺事態法、国連平和維持活動協力法など10法案を一括した「平和安全法制整備法案」と国際紛争に対処する多国籍軍の後方支援を随時可能にする新法「国際平和支援法案」の2本にまとめたものです。

 これまでの政府の憲法解釈では「日本に対する武力攻撃が無い場合、武力行使は許されない」「海外での武力行使は許されない」「集団的自衛権は行使できない」としてきました。

 しかし、今回の変更では、現行法にある「後方地域」がはずされ、周辺事態法から「わが国周辺の地域」という地域の限定が無くなりました。そして「イラク特措法」では「非戦闘地域」の語句も削除され、戦闘地域でも活動が可能になり、そのほか弾薬の提供や武器の輸送の解禁もされています。戦地に自衛隊を派兵し戦闘を行うことや新たな活動の拡大によって自衛隊のリスクは確実に高まり、日本に対する武力攻撃が無くても、「日本の平和と安全に重要な影響与える事態」と政府が判断すれば、全地球規模で米軍や多国籍軍の軍事支援が可能となります。

 その上この法案は、6月4日に開催された衆議院憲法審査会では与党推薦を含む憲法学者3人の参考人が揃って「憲法に違反する」との認識を表明するなど、重大な疑義が生じています。6月15日に高知市で開催された地方公聴会でも、6人の陳述者のうち合憲との立場を示したのは高知県知事だけという有様です。「都合のよいことを言ったときは専門家ともてはやし、悪いときは素人とけなす」という与党議員のご都合主義的な発言に多くの学者・研究員は不快感を表しています。「安全保障関連法案に反対する学者の会」の「戦争する国へすすむ安全保障関連法案に反対するアピール」に賛同する学者・研究者は、6月24日9時現在6651人にのぼっています。そして、6月20,21日に実施された共同通信社の世論調査では、安倍政権が安全保障関連法案を「十分に説明していると思う」という回答はわずか13.2%です。

 日本国憲法は過去の戦争の反省の上にたって、再び「戦争をする国に」ならないことを決意し、制定されました。戦後日本の原点となった平和憲法を、時の内閣によって解釈を変更し提案された「安全保障関連法案」は、日本の針路を左右する可能性があるにもかかわらず、政府・与党の説明はあまりにも粗雑で乱暴です。

 この「安全保障関連法案」は多岐に亘り複雑です。国民の理解が進んでいません。反対の声が多くあります。憲法を守るべき立法府が、憲法違反の疑義をもたれる様な法案の採決を急ぐことは許されません。慎重な審議を求めるものです。ご賛同のほどよろしくお願いします。

 以上、ご賛同賜りますよう申し上げました、提案理由の説明とさせていただきます。

6月議会 松沢千鶴議員の一般質問に対する当局の答弁です

質問

大規模小売店舗立地法に基づき市としてどのようなことを意見として回答したのか。

答弁

万代塚口店の新設にかかる大規模小売店舗立地法に基づく本市への意見照会につきましては、本年4月28日付けで兵庫県からあり、本市は、庁内関係課の意見を取りまとめたうえで、5月27日付けで回答をいたしました。照会内容は、大店立地法に定める、周辺地域の生活環境の保持のために、設置者が配慮すべき事項である、①交通関係、②騒音関係、③廃棄物関係、④街並みづくり関係に係るものになりますが、届出された内容は、すべて基準の範囲内でありましたので、本市の意見としましては、「特になし」としております。なお、市の付帯意見としまして、周辺地域の生活環境の保持の観点から、騒音。振動対策、廃棄物の保管,処理、自転車等の駐輪マナーなどについて配慮されたい旨の要請をしております。

質問

分館時代に引けを取らず、多くの市民が利用している現状について、認識、評価は。

答弁

移管した地域学習館12館の利用人数は、移管前の平成24年度が131,291人であり、平成26年度は124、435人と若干減少しておりますが、引き続き、多くの皆さんにご利用いただいております。また、利用料収入につきましては、各館が適正な範囲で自由に設定できることとしたことから、増加している状況にございます。地域学習館につきましては、移管後も地域の学習施設としての役割を一定保ちつつ、地域住民の集会施設等として地域の方々等のご努力、お力により運営され、活用していただいているものと感謝しており、引き続き、事業実施にあたってのサポートや運営管理に関する支援等を行ってまいりたいと考えているところでございます。

質問

万代塚口店の出店に伴い、生活道路への車の進入時間規制などの指導が必要ではないのか。

答弁

万代塚口店の出店による県道西宮豊中線の渋滞対策として、開発事業者が出店後における将来交通量の予測を示したうえで地元や本市および道路管理者である県と協議を行い、県道内に出入り口を設けないことや、右折レーンの設置などの対策を施すことといたしました。こうした対策により、渋滞が発生しないことを書面で確認して、開発の承認を行ったものであり、県道の渋滞を原因とする既存生活道路への車の進入増は無いと判断しております。しかしながら、将来交通量はあくまでも予測値であることから、今後、開発後の交通状況を注視しながら安全の確保に努めて参りたいと考えております。

質問

市は、事業者に対して、営業時間の短縮について指導していくべきと考えるがどうか。

答弁

大規模小売店舗立地法は、周辺地域の生活環境を保持するため、交通対策や騒音対策などが適正に行われることを確保するための手続きを定めたものであり、同法の中で、「地方公共団体は地域的な需給状況を勘案してはならない」となっておりますことから、本市が法の趣旨に反して上乗せ規制を行うことや、店舗の営業時間について指導等を行うことはできません。ただし、(議員もご承知いただいているとおり)大店立地法第8条第2項の規定に基づき、地域住民の方等から直接、兵庫県に対して意見を述べることは可能となっております。

質問

地域学習館の補助金は、約束期間が来たから終了し、自主運営に任せるのか。

答弁

施設の老朽化が進む公民館及び分館の22館を全て維持していくことは困難であるため、行財政構造改革推進プランに基づき平成24年度末に公民館分館については廃止することとし、地域団体等で引き受け先のある場合については、土地、建物を無償貸与とし運営していただいております。その際、運営スタッフの育成など、将来の自主運営に向けた一定期間の支援策として3年間を限度に運営補助金を交付することとしたものでございます。運営補助金終了後につきましても、地域学習館として運営する場合は、土地及び建物の無償貸与、機械警備などの施設管理に係る経費負担のほか、事業実施にあたっての側面支援や運営管理に関する助言等は、当面、続けてまいりたいと考えているところでございます。

質問

地域学習館の自主的運営とはどういうことか。市民の活動への応援に対する評価が必要では。

答弁

地域学習館の評価といたしましては、地域の学習施設としての役割を一定保ちつつ、地域住民の集会施設、その他公益上の必要な事業に供する施設として、地域の方々等のご努力、お力により運営され活用していただいているものと感謝しているところでございます。先ほども申しましたとおり、今後とも、土地・建物の無償貸与に加え、機械警備等施設管理に係る経費のほか、事業実施にあたっての側面支援など、運営補助金以外の支援につきましては、引き続き行ってまいります。

質問

補助金終了後の運営方法について、運営者からどのような要望が上がっているのか。それをどう生かそうとしているのか。

答弁

運営協議会の役員の方々からは、「現状の運営方法のままでは、補助金がないと継続は困難である」、「経費面に加え、スタッフの高齢化や後継者及び協力者の確保に苦労しており継続は困難である」といったお声やその一方「当初より補助金終了後を視野に入れて運営している」との声をお間きしております。地域学習館の今後の運営につきまして、引き続き、各館の利用状況や経理状況等を踏まえ、開館日数や利用条件の緩和について検討する必要があると考えており、各地域学習館の皆さんと、個別に意見交換を行ってまいります。

質問

4000万円と中高年の生きがいの場のどちらを選ぶのか0

答弁

地域学習館につきましては、行財政構造改革推進プランに基づき公民館分館を廃止した際、施設は老朽化しておりますが、地域団体等のご協力のもと、使用できる間について、可能な範囲でご利用いただくこととしているものでございます。従いまして、施設維持管理につきましても大規模修繕は行わず、使用に支障をきたした場合は閉館することといたしております。地域学習館が閉館となった場合は、距離の問題など、従来より利便性が低下することはあるかと思われますが、当該施設の利用者に対しましては、6地区公民館を始め、様々な公共施設等を効果的に活用し、学習活動が継続できるよう支援を行ってまいりたいと考えております。

質問

継続を希望している地域学習館に対し、市が財政的支援を行うべきと思うが、見解は。

答弁

教育長からお答えしましたとおり、運営補助金につきましては、行財政構造改革推進プランに基づき平成27年度末で終了いたしますが、運営補助金以外に、地域学習館として供用する土地及び建物の無償貸与、機械警備などの施設管理に係る経費負担のほか、事業実施にあたってのサポートや運営・管理に関する支援を行ってまいりたいと考えております。

 

6月議会本会議、松沢千鶴議員の一般質問の発言です

日本共産党議員団の松沢ちづるです。私は、万代塚口店の立地問題と地域学習館の問題について質問します。JR塚口駅東の森永跡地が民間開発されています。5月22・23日に、敷地内に造られる万代塚口店(売り場面積3000㎡弱)の「大規模小売店舗計画」住民説明会がありました。今年12月オープンの予定、営業時間は7時~24時、荷さばき時間は6時~22時、1日の来店客の車台数は1,337台、ピーク時の来客車数202台、しかし周辺道路の渋滞にはならない、騒音は基準内で納まる、などの説明でした。次屋にあるイオンやコストコは売り場面積が広大ですが、スーパーで3000㎡近いのはここが初めてです。また、営業時間についても、同様に住宅街にある万代食満店、ここは売り場面積では3分の1ぐらいです。営業時間は7時から23時で、塚口の方が1時間も長くなります。市内には2号線沿いに24時間営業の店舗もありますが、住宅街のど真ん中に建つ店舗とは地域住民の受け止めは違ってきます。早朝から大型トラックが荷物を搬入し、夜中12時までスーパーが開き、たくさんの人や車が出入りすることになります。静かだった住宅街の様相が一変します。大規模小売店舗立地法は、大規模店の立地によって周辺地域の生活環境に影響が出る場合に、住民や自治体が業者を指導監督する県に対して意見書を上げて是正を求めることができます。

質問 331日に業者から届出があり、担当部局で意見をまとめ527日に県に提出したと聞きますが、それぞれの部局の意見はどのようなものですか。お答えください。

次に、地域学習館について質問します。この問題では、昨年の12月議会で市民グリーンクラブの渡瀬議員が質問をされています。その時の当局答弁では、「将来の自主運営に向けた一定期間の支援策として、3年を限度に運営補助金を交付してきた。」「補助金終了後の運営方法については、各地域学習館と個別に意見交換している。」とのことでした。いよいよ今年が補助金終了年度となりますが、私は、12月議会の答弁を聞きながらいくつかの疑問が湧いてきました。順次お聞きしていきます。  公民館分館廃止は、2012年12月議会で提案され可決しています。施設の老朽化が進み維持管理経費の増加が見込まれる中、公民館と分館あわせて22館全てを維持していくことは困難であることから、経費節減と業務の効率化を図るために6地区公民館に人員と財源を集中する。分館については、主に地域の学習施設として運営が可能な範囲で活用してもらうために、地域団体に移管するという行革の一環でした。しかし、受ける地域団体に資力はなく、補助金交付が無ければとても施設の活用はできない状況だったために、3年を限度に1ヵ所年間330万円の補助金が付けられました。16館の分館の内13館が地域学習館となりましたが、経過の中で活動を止めたところもあり、現在12館が活動しています。12月議会の当局答弁で、分館時代の使用料収入は2012年度で平均40万円だったと答えておられます。2014年度の地域学習館12館の決算書をみると、その他収入の平均額が90万円です。その他収入のほとんどが使用料収入なので、分館時代と比べて2倍以上に利用が増えたということでしょうか。昨年いただいた資料でも年間12万人の利用だったとありました。

質問 分館時代に引けを取らず、多くの市民が利用されている現状について、市はどのような認識、評価をされていますか。

これで第1回目の質問を終わります。2回目からは1問1答で行いますので、よろしくお願いします。

まず、万代塚口店立地の問題からお聞きします。大店立地法に基づく内容あるいは、他の条例等に基づく指摘でした。地域住民の方は住民説明会で、騒音・ゴミ・におい・営業時間・車の問題・通学路の確保などについて問題だととらえ、質問が出されました。私は、西宮で3年前にできた2,000㎡超える万代スーパーを見てきました。ゴミ処理やにおい対策では、生ごみなどを建物内に冷蔵保管しゴミ収集車が来た時に外へ出す方法をとっており、ずいぶん配慮されていると思いました。塚口万代でも、説明会の際冷蔵庫保存だと説明されているので、同じ対応だと思います。ですからゴミやにおいについては、一定解決されていくと思います。しかし地域住民にとっては、騒音、営業時間、車の生活道路への侵入、通学路の問題は深刻です。2013年8月の住環境整備条例にもとづく大規模開発構想に係る住民説明会の後、複数の意見書が市に提出され、同年11月には「JR塚口駅前開発計画を考える住民協議会」が要望書も出されました。共通するのは、万代塚口店が面する県道西宮豊中線が今でも通行量が多く、赤信号で車が長蛇の列を作っていて、生活道路に侵入してくる。静かな住環境や通学時の子どもの安全が守れないということでした。更にスーパーへの客の車がピーク時で202台増えると言うのですから、対策はしっかりやってもらわないと困ります。また、営業時間については法律で業者を取り締まれませんが、市内にある万代スーパーの営業時間は長くて23時までです。住宅街のど真ん中で24時まで店が開いているのはいかがなものでしょうか。業者の説明では終電まで開けると言いますが、終電で降りてくるお客さんはわずかです。店の北側は公園になり、スーパーのこうこうと照らされる光を求めて若者たちの格好のたまり場となることも十分考えられます。周辺住民は店舗と公園の騒音に夜間悩まされることになりかねません。

質問 5月22・23日の住民説明会をへて、地域住民のみなさんは意見書を提出されるでしょう。市も、周辺住民の生活環境を守る立場から周辺住民の切実な声を聞き、生活道路への車の進入時間規制や、業者に対して営業時間の短縮について指導していくべきだと考えますが、いかがですか。

道路渋滞はないとの答弁でしたが、生活道路への車の進入は、今でも地域の困りごとです。住民の静かな夜の保障、子どもたちの通学路の安全確保にしっかり取り組んでください。営業時間については法律で規制できません。地域の声をしっかり聞いて時間短縮を業者に働きかけるよう求めます。

次に、地域学習館についてです。私は、いくつかの地域学習館の代表者にお話を伺って来ましたが、共通するのは、公民館分館の制約がなくなったことで、社会教育の範疇を超えて様々な利用がされるようになったということです。近くに福祉会館や集会所がない所では町会の会合に使われています。市の事業である「みんなの自習室」を引き受けたり、介護予防のいきいき100歳体操運動の教室を行う所もあります。公園で碁を打っていた仲間同士が、雨の日でも集まれるようにと利用グループになったという話もうかがいました。また、図書コーナーの利用も活発で、地域学習力のアップに貢献できていると自負されています。館の運営・存続のために利用グループが集まって、使用料をどれくらいだったら値上げできるかと悩み、日々の掃除は使った人がやるなどみんなでルールを作っておられます。利用者の多くが中高年で、ここは中高年層にとって「やることがある」「行けるところがある」存在になっています。

質問 市は、こうした市民が自主的に運営・活動している地域学習館を、3年の約束期間が来たから補助金交付はやめます。続けたい所は自分たちでやってくださいと切り捨てるんですか。

ある地域学習館では、80代が中心のグループが、今年で閉館になってしまうと聞いて「もう終わりや。これから行くところが無くなる」と肩を落としています。また、ある地域学習館では今年に入って4グループが活動を止めています。講師の先生が倒れたり、グループメンバーが少なくなったりが理由とのことです。去年までも利用グループが止めることはあっても新たなグループが誕生していましたが、今年についてはその様相が違うと言っておられます。どうせ今年いっぱいでなくなるなら、今から人探しや人集めは止めようという話のようです。今年度で補助金が打ち切られるとのうわさが、すでに市民の自主的活動に暗い影を落としています。

質問 市が言う「自主的運営」とは、一体どういうことですか。結局のところ市の補助金を当てにせず、自分たちでやれということですか。地域学習館を運営されている代表のみなさんは、「市民の活動をどう応援できたかが評価されるべきじゃないか」と口々におっしゃっています。これにどう答えますか。

補助金は今年限りだとおっしゃるばかりです。

質問 次に「補助終了後の運営方法について、繰越金の活用や利用料の値上げ等も含め、各地域学習館のみなさんと個別に意見交換を行っている」とも答弁されています。どんな要望が上がっているのでしょうか。その声をどう生かそうとしているのでしょうか。お答えください。

第6期高齢者福祉計画と介護保険事業計画が作られました。市長は、計画書の冒頭で、団塊の世代が後期高齢者となる2025年を見据えて、「高齢者が尊厳を持ちながら安心して多様な暮らし方を選択できる地域社会の構築」をめざし、「事業者等による専門的な支援に加えて、地域の団体やNPO、ボランテイアなどの多様な主体の参画を得て、地域で互いに支え合える仕組みづくり」を市民とともに進めていきたいと語っておられます。計画の基本理念は、みなさんのお手元に配布させていただいた資料をご覧ください。基本目標2は市民、事業者、行政等がそれぞれの役割や責務を果たし、多様化する高齢者ニーズに対応できる地域包括ケアシステムを構築します。3は全ての市民が活力ある高齢期を巣ごえるよう、健康づくりや、介護予防を推進します。4は高齢者が安心して自立した生活を送ることができる、まちづくりを推進します。5は高齢者の主体的な社会参加を促進し、ふれあいと生きがいのある地域社会の形成につとめます。6は地域の福祉力を高める自主的な活動を促進し、保健福祉コミュニテイの形成に努めますと掲げられています。地域で支え合い、元気に年を重ねて行く方向が示されています。地域学習館は、まさにこの方向に向かう社会資源のひとつになっています。週に1・2回やることがあって通える場所が地域にあることは、高齢者の孤立化や閉じこもりをなくし、支え合いを促進します。経済効果からみても、医療費や介護サービス費の削減につながります。これこそ市が求める姿ではありませんか。しかし、補助金が打ち切られたら、これまでの必死で残した繰越金で1年は継続できてもその先が見えないとどの館の責任者も言っています。地域住民が主体的に活動をし、しかも活発化している拠点となっている地域学習館を、つぶしてしまっていいのでしょうか。昨年12月議会の答弁で、当局は分館廃止したことで年間約5000万円の削減効果があったと胸を張っておられました。今年度で運営補助金も打ち切れば、更に4000万円の削減効果が出ると言うことでしょうか。

質問 地域学習館にしたことで活発化している地域住民の活動をつぶして4000万円を取るのか、それとも年間のべ12万人が利用し中高年の生きがいづくりに貢献している地域学習館を取るのか、市はどちらを選ぶのですか。お答えください。

最後に、市長にお尋ねします。

質問 これまで見てきたように、地域学習館は分館時代よりも活発な地域住民の活動の場となっています。この先も館の継続を望んでいる所には、市が財政的支援をすべきだと思いますが、市長の見解をお聞かせください。

いくら市の計画書に「地域包括ケアシステムの構築」とか「活力ある高齢期」などと掲げても、やっていることは地域の自主性ややる気を奪うものになっており、絵空事です。いくら「尼が好き」でも人もまちも咲きません。継続を望む地域学習館には、しっかり財政援助を引き続き行うことを強く求めて、全ての質問を終わります。

6月議会、真崎一子議員の一般質問に対する当局の答弁です

質問

尼崎市民の暮らしは大変厳しい状況にあると思うが、市長はどのように認識しているか。

答弁

ここ数年、本市の個人市民税収入はほぼ横ばいとなっており、雇用情勢も改善傾向にあり、経済情勢はやや回復の兆しを見せています。しかしながら、個人市民税の所得割納税義務者一人当たりの所得金額は阪神間でも低く、小中学校の就学援助率や、生活保護の保護率が高い状況となっております、こうした状況も踏まえ、子どもの貧困対策を含む、社会全体で子ども。子育てを見守る体制の構築など、今般策定します尼崎版総合戦略において、次の世代により良い明日をつなげるよう、取り組んでまいりたいと考えております。

質問

児童扶養手当の増額及び5年からフ年後に減額される措置をしないよう国に働きかけてはどうか。

答弁

児童扶養手当は、児童扶養手当法に基づき、ひとり親家庭の生活の安定と自立の促進に寄与し、児童の福祉の増進を図ることを目的として支給される手当でございます。また、この手当においては、受給開始から5年又は7年を経過すると、自立を促進するという趣旨から、就業が困難な事情がないにも関わらず、就業意欲がみられない者については、手当額の2分の1相当額が支給停止になることが法で定められております。こうしたことから、本市では、自ら自立を図るという法の趣旨に鑑み、適切な手当の支給に加え、母子父子自立支援員による各種制度の情報提供をはじめ、ハローワークとの連携強化を図りながら、自立・就労支援に取り組んでいるところでございます。したがいまして、児童扶養手当の増額及び一部支給停止による減額措置の見直しに特定して、国に働きかけることは考えておりませんが、全国市長会として、子どもの貧困対策は国の役割と責任において推進するよう、また、必要な財源を確保し、役割に応じた国・地方間の財源配分をすることを関係各省庁に要望する予定でございます。なお、本市では一部支給停止となっている受給者は、平成26年度末で、全受給者のうちo,26%でございます。

質問

母子家庭等医療費助成制度をもとの所得制限に戻すよう、県に働きかけてください。

答弁

母子家庭等医療費助成制度をもとの所得制限に戻すことにより、一人親家庭と同程度の所得水準にある両親のいる家庭との間で、医療費助成の対象範囲や負担額において不均衡が生じることにもなります。従いまして、ご質問の趣旨のみの働きかけを行うことは考えておりませんが、今後、必要な人に必要な支援ができる、よりよい制度となるように、機会を捉えて働きかけてまいります。

質問

県が実施しないようなら、市独自でも取り組んでいただきたいが、どうか。

答弁

母子家庭等医療費助成事業を見直し前の所得制限で実施することは、先ほども申し上げましたとおり、不均衡が生じることになります。また、市単独で実施いたしますと、新たに約1億円の財源が必要となり、厳しい財政状況が続く本市にとっては大きな財政負担にもなります。従いまして、見直しの趣旨、及び財政上の観点からも実施は困難と考えております。

質問

これまで市が負担していた財源を使い、所得制限の緩和を求めるが、いかがか。

答弁

母子家庭等医療費助成事業の見直しにつきましては、医療費助成の対象範囲や負担額において不均衡が生じており、より公平な制度として維持するために見直しを実施したものでございますので、従前、市が負担しておりました範囲で所得制限を緩和するという考えはございません。

質問

低所得世帯の無料化、または2割の自己負担を1割にするなど、無料化に向けて1歩前に進めてはいかがか。

答弁

こども医療費助成事業につきましては、県の制度に加え、市の単独事業で中学3 年生までの入院の全額助成を実施しており、安心して子どもを産み育てる環境づくりの一助となるよう取り組んでいるところでございます。議員ご提案のような新たな医療費助成を行うことは、福祉医療制度が県と市が共同で実施するのが基本となっている中で、仮に県が実施するというのなら別ですが、現在の厳しい財政状況の中で、あえて市単独で実施をしていく状況ではございません。

質問

公共施設再配置計画により地域保健担当が2か所に集約されることで、地域から保健師がいなくなり、地域が見えない状況をつくりださないか。家庭訪問や住民のSOSにこれまでどおりきめ細やかな対応ができるのか。

答弁

現在検討中の公共施設の最適化に向けた取組につきましては、地域保健担当の業務を市内南北2か所に保健福祉センターとして集約し、保健と福祉部門の連携による総合相談窓口機能の充実と健診等の環境改善を図っていこうとするものでございます。集約に当たりましては、保健師の担当する地域は従来どおりで変更する予定はございません。また、地域での保健師活動の際には、保健福祉センターから遠くなる地域を考慮して、短時間で担当地域に出向くことができるよう移動手段などの整備や、直接家庭訪問等が困難なケースについては、地域で柔軟に対応できるように工夫を考えており、地域から保健師がいなくなり地域が見えなくなることはないものと考えております。さらには、保健福祉センターに集約することで、福祉部門のケースワーカー等との情報交換や同行訪問の機会が増え、迅速な対応や多方面からの対応が可能となり、支援の充実を図ることができます。また、従来どおり地域振興センターをはじめ他局とも連携し、専門性の高い家庭児童相談員・婦人相談員・子育てコミュニティワーカー等を軸にしながら、保健師は見守りや家庭訪問を通して地域住民の健康に関する身近な相談相手として、今後もこれまでと同じようなきめ細やかな対応を遂行してまいります。

質問

公立保育所の今後の基本的方向が制定されてからs年がたつが、この間子どもの貧困が広がり、虐待など困難を抱えた家庭が増えているのではないか。

答弁

公立保育所では、家庭環境に対する配慮など、保育を行う上で特に配慮が必要とされる入所児童とその家庭状況の把握に努めており、近年こうした児童数につきましては、年度によって増減している状況があります。こうした家庭環境等に配慮の必要な入所児童につきましては、子どもの状況を踏まえた保育の実施を始め、保護者へのサポート、また状況に応じて関係機関に繋ぐなど必要な支援を行っております。

質問

公立保育所は、保育に欠ける子どもの受け皿であり、これ以上数を減らさないよう、民間移管は再検討する必要があると思うが、どうか。

答弁

公立保育所の民間移管は、o歳児保育をはじめ、多様化する保育ニーズヘの対応や老朽化した施設の改修など、市内の保育環境を充実させていくために計画的に推進しているものでございます。残る公立保育所が果たすべき役割につきましては、「公立保育所の今後の基本的方向」に定めているものでございます。今後につきましても、この基本的方向を踏まえ、引き続き保護者の皆様へのご理解も賜る中で、公立保育所の民間移管を進めてまいります。

質問

「子供の貧困対策に関する大綱」を受けて、今後どのような支援事業を考えているのか。

答弁

子どもの貧困対策は、「子供の貧困対策に関する大綱」の基本的な方針において、基本としては一般的な子ども関連施策をベースとするものであり、子どもの成育環境や保育・教育条件の整備、改善充実を図ることが不可欠であると示されております。本市におきましては、平成2フ年度の主要取組項目に沿って、子ども関連施策の充実を図っているところです。今後につきましては、当該大綱に示された重点施策に係る国の動向を注視し、当該大綱を踏まえた事業展開が図られるよう、教育・保健・福祉などの庁内関係部局との情報共有や連携に努めてまいります。

質問

きめ細かな対応をするためのスクールソーシャルワーカーの人員確保はできているのか。今後の増員計画はどうなっているのか。

答弁

本市の子どもの育ち支援ワーカーによる活動は、平成22年度の事業開始から5年間で、小学校33校、中学校15校の合計48校、約B割の学校で活用され、相談件数も当初の年間111件から202件へと増加しております。このように、ワーカーが支援している学校や相談件数も徐々に増加しており、学校現場からも認知され、一定の評価をいただくなど、これまでの活動実績等を勘案すると、支援の体制は整いつつあるものと考えております。今後とも、教師とワーカーなどの個々の連携に留まらず、教育委員会や学校と福祉事務所など組織間の情報共有や連携を強化するとともに、事例研究型研修などで支援する側のスキルの向上を図るなど、更にきめ細やかな対応をめざし、相談件数の推移や支援のニーズを見極めながらワーカーの適切な配置を進めて参りたいと考えております。

質問

子どもの貧困の実態調査を行ってほしいと思うがいかがか。

答弁

「子供の貧困対策に関する大綱」にも示されておりますとおり、国は、地方公共団体が子どもの貧困対策を企画・立案し実施できるよう、全国的な子どもの貧困の実態について調査研究するとともに、特色ある先進施策の事例などの情報提供に努めるとしています。本市といたしましては、これら国が行う実態調査等の情報把握に努めるとともに、本市の各種データも含め、関係部署と共有し、本市における子どもの貧困対策の取組に活用したいと考えております。

6月議会本会議、真崎一子議員の一般質問の発言です

今回私は「子どもの貧困」について質問をします。経済規模で世界第3位の日本。物質的には豊かで平等な社会と言われ、多くの国民が「中流家庭」と自認していたのは、ひと昔以上も前の話です。今や所得の格差の拡大やワーキングプアの出現などを背景に、日本の貧困率は世界的に見ても高くなっています。厚生労働省が2014年にまとめた「国民生活基礎調査」によると、等価可処分所得いわゆる世帯収入から税金、社会保険料などを除いた手取り収入の中央値の半分の額にあたる122万円に満たない世帯の割合を示す「相対的貧困率」は16.1%でした。これら貧困世帯で暮らす18歳未満の子どもを対象にした「子どもの貧困率」も16.3%であり同じような割合を示し、過去最悪を更新しています。これは、日本人の約6人に1人が相対的な貧困層に分類されます。国民生活基礎調査で生活意識が「大変苦しい・やや苦しい」とした全世帯の割合は59.9%、中でも母子世帯が84.8%で大変深刻な状況です。貧困率が過去最悪を更新したのは、長引くデフレ不況下で子育て世帯の所得が減少したことや、母子世帯が増加する中で働く母親は給与水準の低い非正規雇用であることも影響していると分析されています。シングルマザーの81%が働いています。ひとり親世帯は可処分所得122万円以下の貧困世帯が54.6%です。年122万円以下というのは月約10万円、家賃を支払ったら手元にはわずかなお金しか残りません。仕事を2つも3つも掛け持ちせざるを得ません。働く女性の賃金の低さ、子どもを持つ母親の働くことの障害が大きいことや、離婚後の子どもに対する父親の養育費の不履行が多いことが母子世帯の貧困状態の原因になっています。貧困について、市長の認識をお伺いいたします。

質問します。尼崎市民の暮らしは、たいへん厳しい状況にあると思いますが、市長はどのように認識されていますか? 

今回、その上にたって、貧困に対する施策について伺っていきます。まず、児童扶養手当についてです。児童扶養手当は、子どもを持つひとり親世帯に、家庭の生活の安定と自立を助ける目的でその児童を養育している人に支給される制度です。低賃金で働くひとり親世帯にとって、賃金では生活に足りない分の補助になっています。「家賃を児童扶養手当で補うと、生活がギリギリでも何とかやりくりができる」とひとり親にとって児童扶養手当はまさに命綱です。親の所得により全部支給と一部支給とがありますが、最高でも子ども1人では月42000円、2人目は5000円の加算、3人目以降は3000円の加算となり子ども3人の場合は月5万円となります。子どもの多い世帯ほど貧困のリスクが高くなります。2009年度の内閣府の女性と経済ワーキンググループの調べでは、子どもがひとりいる世帯の貧困率は15%、二人いる世帯は16%と、ほとんど差がないものの、三人以上になると20%となり、家計が一気に苦しくなるとの結果が出ています。

質問します。ひとり親世帯が、仕事を掛け持ちをしなくてもいいように、育児時間を確保するためにも、児童扶養手当の増額が必要です。国に手当の増額を求めてほしい。いかがですか?

児童扶養手当は、支給開始から5~7年経過すると、手当の一部が2分の1を限度に減額されます。現在の経済状況では仕事の安定や賃上げは望めません。

引き続き質問します。5~7年後には減額が申し渡されていますが。減額しないように国に働きかけてほしい、いかがですか?

次は、母子家庭等医療費助成制度についてです。2014年7月に兵庫県の行革で、「母子家庭等医療費助成制度」の所得制限が厳しくなりました。そのために尼崎市では1824世帯の人が、この制度から排除されました。Aさんは、神経内科で薬をもらいながら、フルタイムの非正規雇用で働き、生計を何とか保っていました。ところが母子医療助成から外れてしまい、医療費が3割になり受診と薬を止めてしまいました。夜不眠となり朝起きることが出来ず、仕事に行くことが出来なくなり辞めざるを得なくなりました。また私の知り合いの娘さんは、シングルマザーです。この人も医療費助成から外れ、子どもが熱を出し受診したら、もっぱら祖父母の年金から孫の医療費を出しています。医療費助成から外れたことを嘆いています。昨年9月議会でわが会派の松沢議員が「母子家庭等医療費助成をもとに戻せ」と質問をしました。当局は「ひとり親と同程度の所得水準である、他の子育て世帯を比較した場合に、医療費助成の対象範囲や負担額に不均等が生じており、より公平な制度として維持するために見直しを行う」と答弁がありました。均等をはかるとするならば、所得が激減したらひとり親だろうと、両親が揃っていようと医療にかかりやすくするのが当然です。均等にするというのであれば、低い所得水準にあわせようとするのでなく、所得水準を引き上げ、対象者を拡充するべきです。昨年9月議会でとりあげましたが、どうしても母子家庭等医療費助成制度をもとに戻してほしい。1824世帯の願いです。

質問します。①母子家庭等医療費助成をもとに戻すよう、県に働きかけてください。②また県が実施しないようなら、市独自でもとりくみしていただきたい。③これまで市が支出した分を使い、所得制限の緩和を求めます。いかがですか。

子ども医療費助成事業についてです。私はこの事業については、議会で繰り返し拡充を求めて質問をしてきました。小学4年生から中学3年生まで、通院2割負担を無料にするように求めてきました。当局は「通院費を無料にすると市支出金2億円が必要。県が無料化を実施した場合は2分の1の補助となり、市の負担が軽減され実施可能となる。県に実施を求めていく」との答弁でした。今兵庫県では41市町ありますがその中で30市町で、中学校卒業まで子どもの医療費の無料化が広がっています。尼崎市も実施に向けて前向きに考える必要があります。

質問します。この3月議会の答弁を聞いた限りでは、県が実施したら市もやる考えがあるということでした。そしたら市の支出金1億円で、低所得世帯の子どもを無料にするとか、または2割の自己負担を1割にするなど、無料化に向けて1歩前に進めてはいかがでしょうか?

これで第一問目をおわります。

小児科のドクターが「ぜんそく発作で苦しい時だけ救急外来に来る子がいる。定期受診を予約してもその子は来ない、薬がない。また発作を起こし救急受診を繰り返す。悪循環になっている」と言われました。その子は医療費を払えていません。貧困は、病気の子をつくり出すと言われています。栄養状態が悪い、住環境が悪い、体の清潔が保てないために病気にかかりやすいのです。母親も同じです。生活のイライラが精神を追い詰め、不安定な状態の人が多い、薬を飲みながら働いている人もいます。子どものいる低所得者が求めているのは、現金給付の拡充と医療費負担の軽減です。子育て支援の充実を要望して、次の質問に行きます。次に虐待の問題についてです。悲惨な虐待の報道がしばしば新聞紙上やテレビ等で取り上げられるようになりました。幼い子どもを50日間置き去りにして、餓死した遺体が見つかった事件や、つい最近ではウサギ小屋に子どもを入れたまま、放置して食べるものも3日に1度しか与えず衰弱死させる、といった痛ましい事件を見るたびに胸が張り裂けそうになります。今回、私は尼崎市で貧困により子どもたちがどんな育ち・暮らしをしているのかを知りたくて、学校の養護教諭や保育園に聞き取り調査をしました。その中から出てきた子どもの実態をもとに、子どもの貧困・虐待への対応について要望していきます。虐待でも、暴力とネグレクトがあります。暴力は体の傷やあざで比較的わかりやすいのですが、ネグレクトは立証しにくい、入浴させず着替えもせず清潔が保てない、食事をさせない等命の危険にさらされることもあります。中でも危険なのが母親が保育園や学校に行かせない、公共から切り離され助けを求める場所がなくなります。10代の望まない妊娠・出産したCさんは、幼児期から貧困と虐待・学校にも通うことが出来ずに育ってきました。生まれた赤ちゃんをCさんの父親が、生活保護費を増やすために養子にしましたが、当然育てる気持ちはなく放置状態。地域の保健師が家庭訪問したところ、3ヶ月の赤ちゃんが真っ暗な部屋でタバコのヤニにまみれた布団に寝かされていました。Cさんは赤ちゃんの育て方がわからない、発見された赤ちゃんは生まれてから一度もお風呂に入ったことがなかったと言います。保育園で入浴させたところお湯が真茶色になったそうです。無表情で感情はなく泣くことさえできない状況でした。保健師が1週間通ったところ泣くようになり、笑うようになったそうです。その後保育園に通っていましたが、生後8が月の時登園しないため保育園から保健師に連絡し、家庭訪問すると重度の脱水状態でした。医師からはあと1時間遅かったら命が危なかった、といわれました。その後乳児院に2か月間の一時保護してもらいました。しかし乳児院は死に至るギリギリの状態でないと強制措置できません。乳児院に入所するには親の了解が必要です。養父は保護費ほしさに、赤ちゃんを手放そうとはしません。もうすぐ2ヶ月間の一時保護の期限が来ます。赤ちゃんは養父と暮らすことになります。保育園と児童相談所、地域の保健師が連携して役割分担を決め、見守っていこうと話し合っています。

質問します。今示したような、子どもの生死にかかわるようなネグレクトは決して特別な事例ではありません。一刻も早く発見して支援が必要、保健師の力が発揮されるところです。そんな中、公共事業の再配置計画で、地域保健担当が市内2か所に集約されます。地域から保健師がいなくなる。保健師もまた地域が見えない状況を、市自ら作りだそうとしています。市長、それで子どもの命が守れますか?

地域には子どもが小学校に上がるまで、幼稚園にも保育園にも行かない。近所の公園にも行かない引きこもりの親子がいます。そこには母親の発達障害や精神障害、DV、貧困があります。そんな親子は決して自ら相談に来ません。地域の保健師が出向いて子どもの状態を見守っています。発達障害のある母親は、電車やバスに乗れない人もいます。自転車での移動範囲が生活圏です。そんな人は今度計画されている、遠く離れた保健福祉センターまで相談に行きません。保健師は地域の育児困難な人の情報をきちんとつかみ、こちらから出向いていくしかないのです。保育園に入園したDくんは、落ち着きがなく攻撃的な態度に発達障害があるのではと思われていました。専門家に見てもらったところ「この子は発達障害ではない、虐待によるもの」と診断されました。母親から虐待され、Dくんなりの精いっぱいの反抗だったのでしょう。保育士は地域の保健師に相談、連携し解決をめざしています。

質問します。保健福祉センターとして市内2か所に集約されて、保健師は地域の家庭訪問や地域住民のSOSに、これまでと同じようにきめ細かな対応ができるのですか。

次は保育所についてです。保育園の保育士さんは、3・4年前から保護者のネグレクトや暴力等の虐待が増えてきているといいます。両親が低賃金で働いていると、母親が病気等で働けなくなるとたちまち生活が不安定になり、父親が仕事量を増やす、疲労やイライラして母親に当たったり暴力を振るう、子どもは父親母親から暴力を受ける。ひとつ歯車が狂うと簡単に家庭が崩壊してしまいます。また困難な状況は人の介入を拒み孤立してしまう、唯一のつながりが保育園であったりします。保育士さんが言っていました「親の転職の時、失業時は、子どもの状態を注視しています」と、子どもの状況とともに保護者の生活実態も見守る必要があります。そんな家庭が増えてきているとのことです。民間保育園によってはかなり対応が負担になっています。公立保育所は、2007年に「公立保育所の今後の基本的方向」を出しました。この計画にそって公立保育所は9園残すとして、民間移管を進めてきました。その基本的方向には公立保育所の果たすべき役割が次のように記載されていました。「保育に欠ける子どもの受け入れを保障する役割。 近年、保育所においても、子どもの育ちに問題のある家庭が増加傾向にある中、こうした家庭には適切に対応することが求められている。今後直接入所契約などの導入も具体化に向けて動き出す中、保育に欠ける子どもがいる保護者が保育所を利用するに当たり、定員充足などによる施設側の正当な理由により契約が不成立になり、入所できないといった事態も想定される。行政としてはこうした子どもについては、可能な限り入所できる体制を整えていく」と、あります。基本的方向策定から約8年余りたちました。この間国レベルでの貧困率は過去最高を記録し、若い子育て世代に収入減少や不安定雇用が直撃しています。尼崎市は全国と比べても、離婚率が高くひとり親家庭が多い、生活保護率が高い、就学援助率は4人にひとりと高い、など貧困の状況は深刻です。その為に家庭保育が困難な市民が増えています。公立保育所の公共のネットワークを生かした適切な対応が求められおり、今後はますます公立保育所の果たす役割は大きくなってきます。

質問します。①「公立保育所の今後の基本的方向」が出て8年がたちました。この間子どもの貧困が広がる中で、虐待など困難をかかえた家庭が増えているのではありませんか?当局はこの実態を把握されていますか?

②公立保育所は保育に欠ける子どもの受け皿です。これ以上数を減らさないでくれというのは、市民や保護者の声でもあります。市としてはこの声に対して、どのように答えられるのでしょうか? 

③子どもにまつわる状況が悪化している現状では公立保育所の役割は大きくなっています。公立保育所の民間移管は再検討する必要があるのではないですか? 

次に「子ども貧困対策に関する大綱」の具体化についてです。「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が2013年に成立し、さらに2014年8月に「子ども貧困対策に関する大綱」(以後大綱といいます)が制定されました。その理念には、1、子供の将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、また貧困が世代を超えて連鎖することのないよう、必要な環境整備と教育の機会均等をはかる。2、全ての子どもたちが夢と希望をもって成長して行ける社会の実現をめざし、子どもの貧困対策を総合的に推進すること。 とされています。尼崎市では、大綱に示されているスクールソーシャルワーカーの増員、生活困窮者世帯の地域学習事業、ひとり親世帯の就労支援等、「大綱」に先立って取り組んできました。しかし自治体の頑張りとは裏腹に、国が作成した「大綱」には、数値目標が示されていません。これでは「絵に描いた餅」です。アメリカは先進国の中で最も貧困率が高い国です。しかし貧困対策のために、数値目標を決めて取り組んでいます。そして少しずつ改善しています。日本も実行可能な数値目標を決めて、政策を具体化してほしいものです。

質問します。尼崎市は「子どもの貧困対策に関する大綱」を受けて、今後はどんな支援事業を考えておられるのでしょうか? 

スクールソーシャルワーカーについて伺います。小学生は家庭での状況を、聞くと話しをしてくれたり、服装や体の状況等によって学校の教師も比較的生活実態をつかみやすいと言いますが、中学生になると私生活のことは話さない、制服なのでわかりにくい。不登校や非行と貧困との関連がわかりにくい。教師が学力向上やクラブ活動に追われ忙しすぎる。例えば両親が離婚したこともわからない状況にある。担任も高校入試時に、公立・私学の受験を決める時になって初めて家庭の状況がわかるといいます。昨年から増員され期待されているのが、スクールソーシャルワーカー(以後ワーカーといいます)の存在です。これまでも「ワーカーさんに家庭に入ってもらって助かった」という声をお聞きしています。不登校等の子どもの支援要請があると、福祉的な立場で問題を見つけ、子どもと家族の気持ちや家族状況を聞き問題が多い場合には、公共の関係機関との話し合いと支援体制を共有します。学校教師や保健師、児童相談員等が役割分担を決め、家庭訪問等の支援を具体化し問題解決にあたる。ワーカーは大変頼れる存在になっています。相談件数も、ワーカー3名の時の127件から6名に増員し202件と、支援が必要な人の掘り起しができていることに、大変うれしく思います。相談内容は、圧倒的に「不登校相談」が多いのですが、それを入り口に家族の問題・子どもが抱える問題を支援しています。ワーカー6名は、6か所の行政区に派遣され、小学校42校中20校、中学校19校中10校、希望する学校に派遣しています。雇用契約は嘱託雇用で週3日、1日6時間の契約となっています。社会福祉士・精神福祉士の国家資格の専門職です。国が定める「大綱」ではワーカーを約1000人から1万人増員するとしています。尼崎市も3人から6人に増員して、学校では見えにくい家庭の問題に対応しています。

質問します。スクールソーシャルワーカーが、小中学校ではまだ半分しか対応できていません。実績を重ねすべての学校で対応してほしいと願っています。きめ細かな対応するための人員確保ができていますか。今後のスクールソーシャルワーカーの増員計画はどうなっていますか?

最後に、子どもの貧困の実態調査についてです。「大綱」では、子どもの貧困に関する調査研究が十分ではなかったとして、実態調査に乗り出すとしています。子どもの貧困というのは、大変見えにくく闇に隠れた部分も多くあります。しかし実態を見ようと情報収集したら必ず見えてきます。今、全国的にも事例報告や調査研究が進んできています。子どもが抱える多くの問題は、根本には貧困があります。私たちの地域・隣で起こっている大変身近な問題です。しかし実態が見えない、是非調査してほしいと思います。まずは、子どもに関わる専門家である、スクールソーシャルワーカー、保健師、保育士、学校教師、児童相談所や乳児院の職員等まだまだたくさんの職種があるかもしれません。保育園入所担当の方も情報をつかんでいるでしょう。まずは各専門家がもっている情報を一か所に集約すること。この学校にこんな子がいる、この地域に生活困難な赤ちゃんが生まれた、引きこもりの親子がいる、虐待が疑われる等の情報の共有ができ、その中から支援の具体化が見えてくるのではないでしょうか。

質問します。「子どもの貧困対策に関する大綱」にも掲げてあります。子どもの貧困の実態調査を行なってほしいと思いますがいかがですか。

これで第2問目をおわります

答弁を聞いて、地域保健担当を2か所にすることについて、現場で働く保健師さんの意見は聞かれたんでしょうか。私には現場の意見よりも上が勝手に決めてしまったと感じました。私は、今回初めて子どもの貧困という重いテーマで質問をしました。貧困を考える時この子たちが安心して安定した生活ができるよう、公共がやらなければならない制度拡充や具体的な支援が多くあります。子どもは幸せになるために生まれてくるのです。親が出来ないことは、公共がやらなくてはならないのです。小学3年生の子がつぶやくんです。「死ね死ね死ね死ね」と、誰に言っているの?と聞くと「自分・・」「俺は大人になるまでに死ぬんだから、勉強なんかせんでもいいねん」と。私はこの言葉を聞いて大変ショックを受けました。小学3年というとまだ小さい子ども、この子の何が起こったんだろうとおもいました。生まれてきてよかったと思える社会であってほしいと思います。私の一般質問を終わります

6月議会、松村ヤス子議員の一般質問に対する当局の答弁です

質問

特定健診・保健指導により、重症の生活習慣病を示す検査データが改善した者はどれくらいいるのか。また、その症状や病名はどのようなものか。

答弁

平成20年度の特定健診結果で、収縮期血圧180以上、又は拡張期血圧110以上の重症高血圧者179人の5年後の状況を見ますと、その95%が改善しており、中でも45%は正常範囲内となっておりました。また、HbA1c7%以上、LDLコレステロール180以上の重症者も約7割が改善しておりました。さらに、市民の人口10万対死亡率では、特定健診開始前の5年間と比べて、開始後の5年間では、虚血性心疾患や脳梗塞による死亡率が、男女とも減少しており、特に、虚血性心疾患では、国や県を上回る改善結果でございました。

質問

受診率が低い要因はどこにあると分析しているのか。

答弁

本市の健診受診率は、中核市比較で常に上位に位置しております。受診率向上に向けては、様々な分析を行っているところでございます。平成26年度からは、健診対象者を、過去の健診履歴などから、4つのグループに層別化し、健診受診動向や受療の有無などについて分析を行うとともに、それらの分析結果に応じた対策を講じたところであります。その一部を申し上げますと、「未受診層」のs割は通院中であったことから、通院先で健診を受けていただくよう案内を強化いたしました。また、「未受診層」で医療機関にかかっていない2割に対しては、ローソン健診の活用など、ライフスタイルに応じた健診機会を案内しております。一方、「受けたりやめたり層」のうち、約3割が3年目で健診を中断しており、この層の継続受診が、全体の受診率向上に影響を与える大きな要因と考えております。そのため、連続健診受診者に対する、インセンティブの付与などの対策を講じてきたところでございます。こうした取組の結果、平成26年度は前年と比べ受診率は24ポイント上昇いたしました。

質問

保健指導により改善した市民の声を、市報あまがさきなどでシリーズ掲載してはどうか。

答弁

これまで、健診・保健指導の情報の発信媒体として、「健診べんりちよう」や「健診すすめ通信」を活用し、保健指導により、健診結果が改善された方の、生活習慣改善に向けた取組を、広く市民の皆様に周知してきております。議員ご提案のとおり、保健指導を受けられた市民の状態改善の体験談は、同じように健康増進に取り組む方々のモチベーションの維持はもちろん、特定健診の受診率の向上に繋がるものと考えております。今後、市報やホームページ、フェイスブックなども含めて、効果的な方法を検討してまいりますとともに、健診の意義が伝えられ、健診に価値を見出してもらえる。より充実した保健指導に努めてまいります。

質問

市民の健康の保持・向上に向け、全庁的な連携、特に、健康支援推進担当と保健所が連携して取組むべきだと思うがどうか。

答弁

現在、市民の健康課題について、全庁的な調査や施策化を協議する場として、ヘルスアップ尼崎戦略推進会議を設置しており、健康支援推進担当や保健所も構成員となっております。この会議では、ライフステージ毎に部会を設け、事業連携について協議を進めてきておりますが、例えば、特定健診とがん検診の同時実施やフォローアップの役割分担など、具体的な取組につながってきております。今後も市民の健康寿命の延伸に向け、組織横断的な取組をより一層進めてまいります。

質問

生活保護受給者を対象とした健康増進事業健診を特定健診と同レベルの検査内容にする必要はないか。

答弁

生活保護受給者等を対象とした健康増進事業健診は、国が定める特定健診・特定保健指導に関する基本的な健診項目に順じた内容で実施しておりますが、平成25年度にはHbA1c、心電図検査、眼底検査を追加し、国保特定健診の検査項目に近づける内容で実施しております。対象者の約9割は医療機関を受診し、治療中の疾患があることからざ医療機関との連携により、健診結果もしくは新たに健診を受診しなくても健診と同等の検査結果などの診療情報を健康支援情報提供書により連絡をいただき、主治医の指示のもと生活習慣病に関連する保健指導を行っております。国の基準を超える検査項目のさらなる追加につきましては、引き続き検討してまいります。

質問

健康増進事業健診の受診率引き上げの努力について、受診率引き上げはケースワーカーの任務か、保健所の任務か。

答弁

健康増進事業健診は健康増進法に基づき保健所が実施しております。平成25年度から対象者に受診券を郵送したことにより、受診者数は前年度比27倍の増加があり、平成26年度も前年度比1.3倍と着実に増加しております。また、平成23年度から健診後の保健指導を実施し、受診者には継続した受診を勧奨することにより、約6割の方が継続受診されています。その他、受診率向上の取組として、受診券の個別郵送や未受診者への再通知も行っております。保健指導を通して、対象者の健康には、生活能力、限られた経済状況による食事の偏り、地域社会や人との希薄な関係性による活力・活動量の低さが影響していることを感じており、健康増進と地域社会や人とつながるきっかけとしてもケースワーカーと連携して健診受診を対象者へ勧めております。今後も保健所と保護課が連携して、受診率の引き上げ、対象者の健康増進に取り組んでいきたいと考えております。

質問

特養整備計画は、待機者の状況を勘案して計画されるのか。それとも、社会福祉法人の整備意向を調査し、その範囲内での計画とするのか。

答弁

特別養護老人ホームの整備計画につきましては、特養以外の施設・居住系サービスの整備状況や介護保険料への影響を勘案したうえで、特養入所申込状況調査において、在宅で入所の必要性が高いと判定された待機者数を基本として、整備目標数を設定しております。

質問

公共施設などの跡地を特養用地として積極的に活用することで、特養建設を促進できると考えるが、どうか。

答弁

市域が狭い本市においては、社会福祉法人による特別養護老人ホーム整備に伴う土地の確保が困難であることから、これまでも、市立学校の跡地の一部を売却により活用して整備を行った実績がございます。今後、市立学校の統合や市営住宅の建替えなどにより、大規模な余剰地が発生することが見込まれますので、より一層の活用について庁内合意を進めていく考えでございます。

質問

総合事業の移行にあたり、質の高いボランティアを確保できるのか。

答弁

総合事業においては、住民やNPOなどの多様な主体が地域での支え合いの中で、要支援者等に対する支援を行っていただくこととなりますが、安全なサービスを提供するにあたっては、介護に関する基礎知識なども必要であることから、担い手となっていただく住民の方々などに対する研修によって、質の向上と確保を図るよう検討しております。また、訪問介護員の資格は有していないものの、デイサービスにおいて実務経験がある人なども担い手として参画していただくことができるような仕組みについても、総合事業の枠組みの中で検討してまいります。

質問

総合事業に係る疑問・不安をどう解消するのか。また、サービス提供体制は、いつを目途に構築する予定なのか。

答弁

現在、総合事業の仕組みやサービス提供に係る基準や単価などを定めるガイドラインの策定に向けた検討を始めたところでございます。今後、利用者や事業者、社会保障審議会等の意見も聴きながら、議員ご指摘の点も踏まえて、課題等を整理し、できる限り早い時期に、ガイドラインを策定し、公表できるよう努めてまいります。また、総合事業への円滑な移行に向けて、平成29年度までに事業構築を図るとともに、移行後につきましても、サービス利用の実情などを踏まえ、必要に応じて再構築を図ってまいります。築を図ってまいります。

質問

資格者による支援を前提とし、ボランティアは補完的な役割を果たすことが望ましいと考えるがどうか。

答弁

総合事業は、近隣の住民同士の支え合い活動としてのサービスを利用したい方や、買物だけといった比較的軽易なサービスのみを利用したい方など、要支援者一人ひとりのニーズに合わせたサービスを提供する仕組みであり、住民やNPOなどのボランティアによる生活支援活動なども促進していく必要がございます。また、昨年度に実施した「高齢者利用意向調査」におきましても、要支援者の中には、地域のボランティアによる援助を希望する方もいらっしゃいます。ご質問のボランティアにつきましては、専門的なサービス提供を担う介護事業所とともに、要支援高齢者の多様なニーズに対応していくための一員であると考えております。

6月市議会本会議、松村ヤス子議員の一般質問の発言です

 まず、尼崎市国民健康保険 保健事業実施計画・データヘルス計画に関連してお尋ねします。尼崎市が、10年前から取り組んでいる「ヘルスアップ尼崎戦略事業」は、担当課の職員が力を合わせて、国保加入者の膨大なレセプトをデータ化し、健診実施により、市民の健康状況の確認、保健指導により市民自らが日常生活の習慣を改善、市民とともに、取り組みの効果などを点検、医療費の上昇を抑えようとする事業です。今年4月に、「尼崎市国民健康保険 保健事業実施計画」(データヘルス計画)第1期(案)をパブコメに付すとして、事前の説明を受けました。「データヘルス計画」という言葉は初めて聞く言葉でした。厚生労働省が本市の「ヘルスアップ尼崎戦略事業」を高く評価し、「国の計画」として、「データヘルス計画」と名前を付けたのではないかと思っています。データヘルス計画は、民間企業の健康保険組合等にも取り組みを求めており、まさに、全国的な取り組みとなっています。「ヘルスアップ尼崎戦略事業」については、数年前に、大阪社会保障推進協議会や新日本出版社の雑誌「経済」が関心を持ち、取材に訪れた時、私も同席させてもらい、事業を始めるに至った経過の説明なども、改めて、聞かせてもらったこともありました。私は、この事業は、極めて道理にかなった、科学的な取り組みだと認識し、高く評価しています。この事業が全国的な取り組みになると知り、大変うれしく思っています。本市は、阪神間の中で、市民の一人当たり市民税額が最も低い都市です。不安定雇用の低所得市民の割合も高く、一人住まいの高齢者も多いなか、食事内容に、配慮できない市民もおられるのではと思っています。健康と経済力とは深いつながりがあります。すべての市民に配慮ある取り組みを行い、より一層市民の健康増進に役立つ事業に発展させることを強く願って、質問をさせていただきます。

これまで、特定健診と保健指導により、重症の生活習慣病を示す検査データが改善に向かっている、また正常値になった特定健診受診者は、どれぐらいおられますか。また、改善・克服した症状や病名なども合わせて答弁願います。

2014年度の特定健診受診率は、39.5%です。決して高いとは言えません。受診率が低い要因は、どこにあると分析していますか。

また、受診率を高めるために、たとえば、健診後の保健指導により、状態が改善した市民の率直な声を広く市民に知ってもらうことも必要です。市報あまがさきなどで紹介するなどのシリーズを掲載してはどうでしょうか。答弁願います。

特定健診の要は、丁寧で継続した保健指導です。保健師の人数確保が絶対必要です。私は、この間、ずっと、なぜ、特定健診担当の健康支援推進担当課と保健所の健康増進課とが連携して一体的に取り組まないのかと疑問に思ってきました。

お尋ねします。市民の健康の保持・向上という共通の目的を持って、全庁的に連携して取り組むなかでも、特に、健康支援推進担当課と保健所の健康増進課は、しっかり力を合わせて連携して取り組むべきだと思いますが、いかがでしょうか。

気になるのが、生活保護利用市民への健康支援・保健指導についてです。1年前の2014年6月時点での生活保護世帯は13,357世帯、その内、高齢世帯が48.6%、母子世帯が7.7%、障害者世帯が9.1%、傷病者世帯が23.9%、その他が10.7%となっています。傷病者世帯とは、世帯主が入院しているか、在宅患者加算を受けている世帯、若しくは、世帯主が傷病のため働けない世帯と規定されています。高齢世帯に次いで多いのが傷病世帯です。生活保護利用者の中には元気で生活されている方と治療中の方がおられます。病気治療中の場合でも、特定健診で別の異常が見つかることが十分考えられます。それに、国保世帯が生活保護世帯になれば、国保を離脱し、医療費は全額、医療扶助となります。医療扶助総額は生活扶助総額を大きく超えています。扶助費が地方交付税の基準財政需要額で、賄えるとしても、やはりできるだけ健康回復によって、扶助費を抑制できるようにすることが必要です。生活保護利用者にも、2013年度から、健康増進事業健診を実施しています。しかし、国の制度であり、その検診項目には、特定健診で入っている腎臓機能の低下や動脈硬化、感染症・心筋梗塞・白血球や血小板を検査する項目が入っていません。

お尋ねします。生活保護利用者についても、特定健診と同レベルの検査内容にする必要があると考えますが、いかがでしょうか。

健診受診者には、保健所の保健師が保健指導を行っています。しかし、健診受診率は、今のところ、6.6%ときわめて低いレベルにとどまっています。

お尋ねします。受診率引き上げの努力はどのようにしていますか。受診率引き上げは、ケースワーカーの任務ですか、それとも保健所の任務ですか。答弁願います。

次に、特別養護老人ホームの整備についてお尋ねします。現在本市には20か所・1388床の特別養護老人ホームがあります。3月の予算議会での私の代表質疑に対する答弁では、「昨年の6月の調査では、特別養護老人ホームの待機者数は、2,194人で、このうち、入所の必要性が高いと判断された人は、246人、介護保険施設・居住系のサービスは、特別養護老人ホーム待機者の状況を勘案し、2015年度からの第6期介護保険事業計画では、特別養護老人ホーム200床と小規模特別養護老人ホーム29床の整備着工を予定している」との答弁があり、今年度から、第6期介護保険事業計画に基づいて整備を推進する段階に入りました。これまでも、特養建設を進めていますが、入所希望者の増加に追い付いていません。新設されても、また、新しく入所希望の方がでるために待機者は常に、240~50人ほどで、入所までに、数年待つ状況は改善されていないとのことです。これまでの特養整備についての進捗は、第1期、2期の介護保険事業計画では、特養の整備目標を設定せず、あわせて、4か所・280床が実績です。第3期は3か所・190床の計画で、2か所120床を整備したものの、1か所未達成。第4期は4か所・400床を計画し、4か所400床を整備完了し、3期の未達成分を回復。第5期は2か所・200床の計画で、1か所80床整備中であり、未達成の1か所については、今後、第6期計画とは別枠で事業者の公募を行う予定とのことです。なお、現在の第6期は2か所・200床の計画としています。この第6期事業計画の200床のうち、1か所については東高校跡地で調整しているとのことです。この3年ごとの介護保険事業計画では、特養の整備計画は、ほぼ、計画通りに進んでいると受け止められますが、

お尋ねします。特養整備計画は待機者の状況を勘案して計画されるのでしょうか。それとも社会福祉法人の整備意向を調査し、その範囲内での計画とするのでしょうか。答弁願います。

特別養護老人ホーム建設の上で、土地の確保は大きな課題です。社会福祉法人が建設を希望しても、土地の確保で行き詰ったのが5期計画でした。本市では、学校統廃合や公共施設の再配置を進めており、用地が多く生まれることになります。

そこでお尋ねします。それらの公共施設などの跡地を特養用地として積極的に活用することで、特養建設を促進できると考えますが、いかがでしょうか。

これで,第1問目の質問を終わります。

次に介護保険法改正による要支援者への対応について質問します。介護保険法は2000年4月からが実施され、要支援と要介護1から5の6段階の介護度に応じたサービスを利用できる制度としてスタートしました。3年ごとに介護保険料が引き上げられ、2006年4月からは要支援2段階、要介護5段階に細分化され要支援1および要支援2が予防給付と位置付けられました。介護保険法の改正で、現在の第6期事業計画から制度がさらに、大きく変えられ、要支援者に対しては、有資格者だけではなく、無資格者による支援も受けることになります。ホームヘルプとデーサービスについては要支援の人を従来の介護保険事業によるサービス提供から切り離そうとする動きです。尼崎市では、2017年度から、要支援1,2人のホームヘルプサービス、デイサービスは、「介護予防・日常生活支援総合事業」に移行することになります。この介護予防・日常生活支援総合事業は、これまでの介護保険事業者によるサービス提供から、「市民ボランティア」や「無資格者によるサービス」など「多様なサービス」に置き換えるもので、コストを大幅に削減しようとするものです。「生活支援」「介護予防」について、主要な担い手を住民主体の互助サービスとすることにより、介護保険の範囲を大きく削減し、住民同士の自助・互助にゆだねることになります。保険外しの第一歩です。厚生労働省の「介護予防・日常生活支援総合事業ガイドライン」では、要支援者のホームヘルプ・デイサービスが総合事業に移行した場合のサービスの多様化の「参考例」として、訪問型サービスについては、①「現行相当サービス」、②主に、雇用労働者が生活援助等を行う、「緩和した基準の訪問型サービスA」、③住民主体のボランティア活動として行う「生活援助等の訪問型サービスB」、④保健師・医師による居宅での相談指導等をおこなう「短期集中予防サービスの訪問型サービスC」をあげています。このうち、①の「現行相当サービス」は、現在の要支援サービスを提供している事業者がそのまま、移行することになり、移行後も当面は、ホームヘルプ・デイサービスの継続利用は可能です。しかし、このように、「多様なサービス」ができたとしても、質的・量的に要支援者のニーズにこたえることはおそらく困難ではないかといわれています。総合事業への移行当初は、サービス提供の大部分は、既存の事業者による「現行相当サービス」の提供となりますが、問題は、その単価です。単価については、厚労省は、国が定める額を上限として、市町村が定めるとしています。しかし、すでに2015年度の報酬改定で、要支援のデイサービスの基本報酬は20%以上も引き下げられました。介護事業者への影響を心配します。3月の代表質疑に対しては、「平成29年度からの総合事業では、介護の必要な人には、引き続き専門的な知識と技術をもつ専門職により、介護サービスの質が確保されるよう努力する」との答弁とあわせて、「なお、今般の介護保険制度の改正では、高齢化がさらに進み、介護人材不足も見込まれるなどから、制度を持続可能なものとするために、従来の介護サービス等の質の確保に加え、住民やボランティア、NPO等による共助の仕組みづくりなど、地域社会全体で、高齢者を支えるための体制整備が求められており、行政が果たすべき役割はさらに大きくなるものと認識している」というものでした。国のガイドラインによると、要支援のデイサービスに対する単価の引き下げとあわせて、「緩和した基準による訪問型サービスA」も「生活援助等の訪問型サービスB」も無資格者によるサービス提供ができることになります。このように、新規認定者には、無資格者のボランティアなどに誘導することをめざし、継続利用者については、「一定期間後のモニタリングに基づき、可能な限り住民主体の支援に移行していくことを検討する」と、無資格者のボランティアへの移行を促進させる構えです。そして、現行の事業者によるサービスについては、自由に選択できるようにするのでなく、認知症の人や状態が変化しやすい人など「専門的サービスが必要と認められる人」に限定しようとするものです。ただし、本市は、現時点では、専門的なサービスの対象者をどのように規定するかは、今後、検討するとしています。

お尋ねします。要支援の高齢者には、無資格者のボランティアも参画できるという介護保険制度の大転換です。要支援の方たちが不安を持つことなく、あたらしい制度にスムーズに移行できるためには、質の高いボランティアが必要な人数確保されなければなりません。ボランティアの人材確保ができる確信はあるのでしょうか。答弁願います。

事業所に雇用されているヘルパーであれば、仕事としての責任があります。しかし、ボランティアの場合、①有償ボランティアにするのでしょうか、無償ボランティアにするのでしょうか、②2年間での準備で、体制が構築できなければ、現在の事業所によるヘルパーでということにするのでしょうか、③利用者が有資格者によるサービスかそれとも無資格者によるサービスかの選択ができるのでしょうか。④その場合、利用料は同一価格なのでしょうか。⑤ボランティアの場合、被雇用者のように、責任をもった安定した活動をしてもらえる体制がとれるのでしょうか。など、さまざまな問題が考えられます。

お尋ねします。これらの疑問・不安をどう解消するのでしょうか。また、サービスを受ける高齢者が安心できる体制は、いつを目途に構築する予定なのでしょうか答弁願います。

要支援について、端的にいえば、現在は介護の必要はないが、何もしなければ、将来的に要介護状態になる可能性があるので、要介護状態にならないように、また、体の機能低下を抑えるように、支援を行うということが介護保険法でも規定されています。このようにみると、介護するよりも支援する方が、あるいは、難しいのではないかとも思います。それに、厚労省は「これからの介護予防」という文書で、「これまでの介護予防の手法が心身機能を改善することを目的とした機能回復訓練に偏りがちであり、サービス利用者も機能回復を中心とした訓練の継続こそが有効だと理解し、介護予防の提供者の多くも「活動」や「参加」に焦点を当ててこなかった」と述べ、介護予防に対する考え方を改善するためだとして、「介護予防はリハビリテーションの理念を踏まえて、「心身機能」「活動」「参加」で、日常生活の活動を高め、家庭や社会への参加を促し、一人一人の生きがいや自己実現のための取り組みを支援して、QOLの向上を目指す」とし、そして、ボランティアによる介護予防サービスも導入しようとしているのです。私は、ここに言う、「地域での活動や参加」を否定するものではありません。しかし、だからといって、介護予防サービスを一定の教育を受けた有資格者にしてもらうことを否定することにはならず、問題があると考えます。正に、論理のすり替えです。

お尋ねします。要支援の人の社会参加を促すのであれば、それこそ、現行の資格者による要支援事業を前提として、ボランティアは、補完的・補助的な役割を果たす存在として、活動するようにするのが、要支援の高齢者にとって、望ましいことと考えますが、いかがでしょうか。

なお、昨年9月議会で、会派の松沢議員が介護認定を省くチックリストで振り分けないようにと質問したことに対して、認定を希望する場合は、従前どおり要介護認定の申請手続を行うと答弁されました。答弁どおりの対応を改めて求めておきます。

これで第2問目を終わります。

2015年度の国の予算では、社会保障費を削減・抑制し、特に、介護保険関係の報酬引き下げ、利用者負担増などに集中し、高齢者を苦しめます。一方、多額の軍事予算を使う集団的自衛権行使の戦争立法は、国民の命とくらしを削りながら進められようとしています。こんな政治のあり方に、大きな憤りを抱き、高齢になっても、安心して暮らせる社会にしなければならないと強く申し述べて、質問を終わります。

6月市議会一般質問、徳田議員の質問の対する当局の答弁です

質問

医師会救急医療委員会が示す①尼崎総合医療センター小児科の疲弊、②コンビニ受診の広域化、③1次救急から2次救急への流れの悪化、④深夜の急病診療所への来所が予測されること-について、どう考えるのか.

答弁

今回の深夜帯の小児科診療体制変更につきましては、市内小児科医師の負担軽減と、将来に渡る安定的な体制確保を図るため、受診者数の少ない深夜帯の診療を県立尼崎総合医療センターに移行することについて、兵庫県及び尼崎市医師会と協議を図りながら、最終的に合意したものでございます。まず、医療スタッフの疲弊対策につきましては、新たに午前o時から6時に「あまがさき小児救急相談ダイヤル」を開設し、相談ダイヤルに電話するという受診ルールを作り、不要不急の受診を控えてもらい、県立尼崎総合医療センターの負担軽減を図ることとしました。カロえて、保護者をはじめ市民の方に、市報あまがさきほか、様々な手段により、体制変更と受診ルールの周知を行うとともに、かかりつけ医への早目の受診や小児救急医療電話相談の積極的な利用により、小児救急の適切な受診のための普及啓発を行っております。次に、コンビニ受診の広域化につきましては、今回の小児科診療体制の変更について、近隣市町の関係機関に周知を図り、深夜帯については各市町の1次救急医療体制にて対応いただくよう理解を求めております。次に、深夜帯における1次救急からの2次救急への後送につきましては、電話相談により、ある程度の受診の減が見込めること、現在阪神南圏域では2次救急後送患者の多くを県立塚口病院で対応していることから2次救急への流れや対応に大きな影響はないと考えております。最後に、フ月15日以降も、深夜帯の急病診療所への来所者が後を絶たないのでは、というご指摘につきましては、先に述べましたように、体制の変更について、市民の皆さんへの周知に力を注ぎ、できるだけ円滑な移行が図られるよう努めてまいります。

質問

新規の電話相談は看護師1人で、病状の悪化やインフルエンザの流行に充分な対応ができるのか。

答弁

新しく設置する「あまがさき小児救急相談ダイヤル」の相談員は、経験を積んだ技術のあるスタッフが対応することになっております。相談を受ける際には、相談員は相談者の状況をお聞きし、その結果、受診に至らない場合でも、症状に変化が出たり不安になったりした場合は、再度、電話をかけていただくようお伝えします。その後、電話があった場合は、状況により県立尼崎総合医療センターで受診できるよう調整し、また、症状がさらに悪化したような場合は、すぐ、に救急搬送の利用を促すこととしています。インフルエンザの流行時においては、回線の追加など相談体制の充実について、開始時の状況を見ながら、混乱を招かないよう、適宜、関係機関と検討し、協議を進めてまいります。

質問

深夜帯の電話相談には小児科医師を配置し、効果を検証してからどうするか考えるべきと思うがどうか

答弁

今回、新規に設置する「あまがさき小児救急相談ダイヤル」では、阪神南圏域小児救急医療電話相談を担当している看護師を配置し、兵庫県小児救急医療電話相談を参考に研修を受けるなど経験を積んだ技術のあるスタッフが対応することになっております。相談員が医師にアドバイスを求めたい事例が生じた場合は、県立尼崎総合医療センターの小児科医師に相談できるよう連絡体制をとっており、相談員のバックアップができるようにしております。なお、当ダイヤルの開設後には、県立尼崎総合医療センターをはじめ、電話相談の関係者などと検証を行うこととしております。

質問

企業責任を全国で初めて認定したことについて、市長はどのように考えているのか。

答弁

平成27年2月の最高裁におきまして、企業の責任を認める判決が確定いたしました。クボタが青石綿を大量に使用し、大気中に飛散させ、工場周辺の住民に被害を与えたことがあらためて認められましたことは、大変重いものと受け止めております。公害と向き合ってきたまちとして、多数の被害者が出ている問題であるということをしっかりと受け止め、取り組みを進めてまいる所存でございます。

質問

疫学調査への財源をクボタに企業責任として拠出を求めるべきと考えるが、どうか。

答弁

大阪大学研究班は、中立性の保たれた学術研究の実施を望まれており、当該研究は、文部科学省科学研究費が認められております。また、当時、市内でアスベストを使用していた企業は、クボタに限定されないことから、本市としましては、企業責任として、財源の拠出を求める考えはございません。

質問

10年間のアスベスト疾患者をすべて同じ地図上におとして、市民へアスベスト疾患の発症地域をわかりやすくしてはどうか。

答弁

石綿の健康リスク調査は、環境省から単年度毎に受託している事業です。本市は、環境省との委託契約に従い、地域住民に対して、広報等で調査対象者を募集し、問診、検査などを実施し、結果を集計して環境省に報告しているところでございます。環境省との契約においては、調査結果等のデータの所有権は環境省に属するものです。また、発症地域をわかりやすく説明できる資料を作成するためには、さらなる調査分析が必要であり、今回の疫学調査の結果を待ちたいと考えております。

質問

尼崎市内に居住していたすべての人に対してアスベスト検診をクボタヘ拠出を求めて実施するなど、早期発見早期治療に取り組むべきと考えるがどうか。

答弁

「石綿ばく露者の健康管理に係る試行調査」は「石綿の健康リスク調査」のようにデータの収集を主な目的とするのではなく、石綿検診を全国的に実施するにあたり、課題等を整理するため調査・検討を行うとされており、肺がん検診を活用するものです。肺がん検診は40歳以上の方すべてが受診でき、巡回検診でも実施しており、市民の皆様に広く受診の機会をもっていただけることで早期発見早期治療につながるものと考えております。また、これまでリスク調査に参加された方には引き続き受診の案内を送付しております。なお、これまで実施したリスク調査および今年度から実施する試行調査の経費は全額環境省の負担で実施しておりますので、クボタから拠出金を求める考えはございません。

質問

マイナンバー制度に対し、プライバシー侵害やなりすまし犯罪を招く恐れが指摘されているが、どう考えているのか。

答弁

マイナンバー制度については、個人情報の漏えいや成りすましによる不正利用がなされるのではないか、といった懸念があることは承知しております。このような懸念に対応するため、制度上、様々な措置が講じられています。具体的には、①個人番号が含まれる個人情報、いわゆる特定個人情報は一元管理ではなく、従来どおりそれぞれの実施機関で分散管理する、②特定個人情報の利用範囲や情報連携の範囲は法律及び条例に限定的に規定する、③情報システムヘの適切なアクセス制御や通信の暗号化、④成りすまし防止のための本人確認措置の徹底などがあり、これらにより対応できるものと考えております。なお、特定個人情報の保有に関する実施機関の取組等を事前に公表する特定個人情報保護評価につきましては、本市独自の取組として、国の指針以上に厳格な基準を設定し、積極的に特定個人情報の保護対策に取り組んでいるところでございます。

質問

市内企業におけるマイナンバー対策はどの程度行われているのか調査しているのか。

答弁

マイナンバー制度の周知にかかる企業向け研修は、国の要請に基づき、商工会議所や納税協会等の主催により実施されているところでありますが、マイナンバー制度実施にむけての準備状況までは把握できていないのが実態でございます。本市といたしましても、平成2S年1月から円滑に制度を実施させていく必要がございますことから、市民向けに留まらず、企業に向けたマイナンバー制度の説明会を開催するなど、制度周知に努めてまいります。

質問

マイナンバー制度について、10月からの番号通知を中止し、制度の再検討と市民的議論を行う必要があるのではないか。

答弁

マイナンバー制度は、『行政手続における特定の個人を識別するための番号の禾’」用等に関する法律』により規定された内容であり、地方自治体の判断で番号通知や制度の運用を中止することはできません。