2024年6月議会 まさき一子議員の一般質問と当局答弁要旨

 

 

第一登壇

日本共産党議員団のまさき一子です。今日は「トレピエの今後のあり方について」市の文書に西暦を明示することについて」「武庫川新駅周辺のまちづくりについて」の3点について伺います。

 

最初はトレピエのありかたについてです。

日本で戦後一貫して女性差別撤廃の為に奮闘してきた女性団体の結成の原点の一つは、共通して「平和」でした。核兵器禁止条約の誕生において女性が果たした役割は大変大きなものがありました。ジェンダー平等を平和構築の中核にすえ一体的にすすめる上で、かけがえのない存在が女性センターです。この場所で女性団体は学習し、講演で学び、女性フォ一ラム等開催し、ジェンダー平等を掲げる女性団体へと成長していきました。

 

2024年度新規事業として、大井戸公園での北図書館と女性・勤労婦人センター(以後トレピエと言います)の貸館機能を複合化した新図書館の整備する計画です。新図書館を阪急武庫之荘駅前に建設されることについては、学生や社会人、子育て世帯や高齢者等の市民の利便性、駅前の品格や教養ある街づくりのためにもよかったと大変歓迎するものです。

しかし今回トレピエの貸館は新図書館との複合施設に建設し、トレピエの事務所は周辺で整備するというのは納得できません。

昨年の12月議会で、新図書館とトレピエの複合施設を、大井戸公園に設置をするという方針を聞き、今年3月議会でトレピエの事務所部分は、都市公園法で設置できないと説明を受けました。

市民にとってはトレピエの機能はどうなるのか?ジェンダー平等で活動の機会が増えているのに、その責任が十分に果たせなくなるのではと心配しています。トレピエの設管条例により設置された、事業計画を決める運営委員からも、今年の3月の運営委員会で初めて知ったことで、戸惑いの声が聞かれました。

トレピエの事務所は心臓部分であり、貸館部分を新図書館の複合施設に移すとなると手足をもぎ取られることになります。ジェンダー平等の多文化共生が求められている現在において重要な役割を果たすべきトレピエの機能低下につながる恐れがあります。

図書館とトレピエの複合施設については、市はこの6月初旬にアドバイザリーを公募し、今年中にタウンミーテングを開催し、市民意見を聞き取るとあります。

 

Q1:アドバイザリーはどんな立場の方ですか。どんな内容で助言を受けるのでしょう

か?またトレピエが進めてきた事業をさらに発展させようと考えておられますか?

 

答弁要旨

 今回、新図書館の整備等に関するアドバイザリー業務委託において選定した事業者につきましては、他都市の図書館整備をはじめ、様々な公共施設の官民連携事業の支援を行ってきた実績があります。

 この事業者からは、そのノウハウやネットワークを活用していただき、民間事業者へのサウンディングやタウンミーティングでの意見聴取、これらの意見を踏まえた具体的な事業スキームについての検討を経て、整備等の方向性を示す基本計画の策定を行い、事業者の公募、選定に至るまでの一連の事務について支援していただくこととなります。

また、女性・勤労婦人センターの事業展開等については、付属機関である男女共同参画審議会や女性・勤労婦人センター運営委員会での意見を踏まえる中で、今日的な視点も入れながら検討されていくことになりますが、それらの事業展開を行っていくために必要な施設整備などについては、今回の事業全体の中で、アドバイザリー業務委託の事業者の支援などを受けながら検討を進めてまいりたいと考えています。以上

 

次は市文書に西暦を明示することについて

 

公文書には日付が元号だけで表記されていることがほとんどで、多くの市民が不便を感じているのではないでしょうか。西暦でないと、この制度や仕組みはいつからの制度かが、すぐにわからないからです。私は、昭和の時代であればその年に1925を足すと西暦になるのを覚えていましたので、すぐに西暦に直して何年前のことかすぐに計算することができました。でも、平成になってからは勘弁してください状態です。平成は1988、令和は2018を足すと西暦になるのですが、そんなこといちいち計算するのは大変で、ひたすら早見表を見なければなりません。今時元号を使用しているのは、世界でも日本だけという特異な状況があります。私は元号制度をやめるべきだと個人的には思っています。

Q2:元号とともに西暦年での併記を公文書に記載するべきです。いかがですか?

答弁要旨

 公文書の年表記について、本市では、統一的な事務処理を図る観点から、国の慣例も踏まえ、和暦を使用することを原則としていますが、年次的な比較を要する統計資料、広報誌等については必要に応じて西暦の私用のほか、和暦と西暦の併記も行っているところです。

 そうした中、一部の近隣自治体ではすでに和暦と西暦の併記を原則としているところもあり、また、本市においては、今後も外国籍住民が増加していく状況にあり、多文化共生の観点からも、公文書の年表記については和暦と西暦の併記を原則とすることに変更を検討する時期に来ているものと考えています。

 一方、電子システムで作成している公文書や申請書等の帳票については、印字の変更に係るシステム改修等に一定のコストが発生するととおもに、これらの事務処理に必要な期間の確保も勘案すると直ちにすべての公文書に対応することは困難でございますが、順次実施できるよう、検討を進めてまいります。以上

 

 

次は武庫川新駅周辺の街づくりについて

 

私は昨年6月議会で武庫川周辺阪急新駅(以後新駅といいます)に関するアンケート調査結果により、市民にとって駅ができると便利になる反面、住環境の変化に戸惑いと懸念を持っておられるのではないか、十分な議論が必要と質問しました。

当局は「他の新しく設置された駅の事例も題材にしつつ、駅ができた場合に「まちはどう変わるのか」交通はどう変わるのか」などテーマを決めて、地域の方々と対話をする場を設け、新駅周辺のまちづくりの考え方等を整理することとしている」と答弁。昨年度は「えきまちづくり勉強会」が9月から今年3月まで4回にわたり開催されました。

参加者は延べ人数210人。街づくりの講演だけでなくグループで意見交換するなど市民参加型のタウンミーティングでした。

市民グループの発表は、駅前カフェでランチやお茶したい、買い物、スポーツやイベントの開催等賑わいを求める一方、子どもの通学路の危険性や道が狭い、放置自転車やゴミ問題等、おしゃれな街より安全な街を望む声も多かったようです。

Q3:4回のえきまちづくりの学習会について、主催された都市整備局としてはどのような感想をお持ちですか?

答弁要旨

 令和4年度に実施したアンケートや説明会では、利便性の向上を期待する方が多いものの、交通量の増加、放置自転車や治安・防犯などを心配する声も一定あり、また、駅ができることによるまちの変化を具体的に示してほしいとのご意見をいただきました。

 このことから、昨年度のえきまちづくり勉強会では、それらの内容をテーマに盛り込んだ意見交換により、周辺住民の方々のご意見を直接知ることができただけでなく、令和3年の報告書でまとめた歩行者・自転車を中心とした駅へのアクセス等に関する方向性の共有及び、駅設置に向けた機運の醸成に繋がってきたと感じています。

 また勉強会での「武庫川、緑、閑静な住宅地と利便性の両立」「子育てがしやすく、便利で活気のある街」「歩きやすく安全な道路」等のご意見は、まちづくりの基本方針を示す「まちづくりビジョン」に反映できたことから、今後、まちづくり施策を具体化していく際にも、引き続き、周辺住民の方々とのまちづくり勉強会などの機会を設け、新駅周辺のまちづくりに取り組んでいきたいと考えています。以上

 

これで一問目を終わります。二問目からは一問一答で伺います。

 

第2登壇

まずはトレピエの機能強化についてお聞きします。

政府は、男女共同参画基本計画のスローガンは「すべての女性が輝く令和の社会へ」として活動の強化を呼びかけられており、あらゆる分野での女性の地位向上が方針に挙げられています。その中で注目すべきが「安全安心なくらしの実現」。

その一つが女性に対するあらゆる暴力の根絶とセクシャルハラスメント防止対策等。

二つ目が男女共同参画の視点に立った貧困等生活困難に対する支援と多様性を尊重する環境づくりであり、高齢者、障がい者、外国人等が安心して暮らせる環境整備等が掲げられています。

先日の一般質問で松沢議員が問題提起した外国人の言葉の壁と市民からの外国人を排除しようとする意識があります。地域社会の一員として対等な関係を築いていく、市民への啓発活動や外国人の日本語の習得等の支援が必要です。しかしまだ手付かずの状態ではないでしょうか。トレピエに多様性に対応する事業を展開されることを期待します。

 

Q4:ダイバーシティ推進課として、トレビエに外国籍住民への支援について何を求めますか?

トレピエが事務所と貸館を分離することで、やるべき課題決のための支援が弱まるのではありませんか?いかがですか?

 

答弁要旨

 第4次尼崎市男女共同参画計画に基づき、外国籍住民の方が直面する問題は、女性であることでさらに複合的に困難な状況に置かれる場合があることに留意し、ひとりで抱えこむことがないよう支援することとしております。

 これまで、女性センタートレピエの面接相談に外国籍の方が来られた事例は2件ほどですが、今後、外国籍住民の方々が増加すると想定されますことから、外国人総合相談センターとも連携し、一人ひとりに寄り添った対応をしてまいります。

 また、トレピエのあり方につきましては、詳細はこれからの議論になりますが、どのような形態になろうとも、男女共同参画社会づくり等の拠点施設として、啓発、就労支援、相談事業の他、男女共同参画社会の実現に資するグループ等の活動支援も強化していく考えでございます。以上

 

トレピエの利用者数は、2019年度からは年間約12万人でしたが、コロナ禍で急減し23年度は約6万2000人と半減。貸館の利用は19年度4284件(利用率は約56%)が、23年度は3240件(約38%)とコロナの影響で利用団体が減っているのが現状です。

しかしトレピエの男女共同参画の講座・セミナーは回数を減らすことなく継続されています。

法律相談は、女性弁護士が月3回担当しています。普段はカンセラーによる相談をしており必要時に弁護士相談に繋げるなど、年間約1900~1400件女性のための相談事業を行っています。弁護士によるDV等の講演会やセミナーの開催、またマザーズハローワークや就職のためのパソコンセミナーがあります。保育室も備えています。

貸館と一体で運営することで男女共同参画を性別や国籍等の隔たりなく多様性を発揮できるのではないでしょうか。

Q5:新施設ではホールや視聴覚室、フィットネスルーム、料理教室、複数の学室等、すべての館は残りますか?

答弁要旨

 今回の取り組みの中で、北図書館と女性・勤労婦人センターに係る貸館機能を複合化した施設を大井戸公園に整備することをお示ししているところです。

 具体的に整備する居室については、現時点では決定はしておりませんが、現施設の利用実績や他用途な活用ができるかなどのほか、今後開催するタウンミーティングにおける意見交換などを踏まえる中で検討を進めてまいりたいと考えています。

 また、貸館部分の運営については、今後の民間事業者との意見交換を行いながら判断していく必要はありますが、施設運営の効率性の観点から、図書館の運営事業者に一体的に担っていただくべきかと考えています。以上

 

仮に館と事務所を別々に立てた場合、貸館の管理運営はどこがすることになりますか?

トレピエの運営委員会で貸館の利用について、ダイバーシティ推進課から次のような発言がありました。「トレピエは勤労女性センターとして設立したことから、女性が8割以上の団体には減免制度が設けられている。神戸の婦人会館でも同じ減免規定があったが時代の変遷(へんせん)の中で今年度見直すことになった。男女二元論でない性の多様性の視点が必要であること。その一方でジェンダー平等が達成できていないこともあり検討を要する」と、減免制度の見直しが示唆されました。

 

市にとっても、ジェンダー平等社会の要となるトレピエのさらなる機能強化が必要なのに、減免をやめたらその役割は後退することになります。

ある女性団体は女性フェスティバルや母親大会を開催する場合、ホールをはじめすべての部屋を午前午後と半額減免を利用して借り、利用料は4万5千円です。この取り組みがあるから作品の準備、展示、発表や文化行事等生きがいをもって活動しています。これが会場借り上げに倍の9万円の負担になったら様々な催しができなくなります。トレピエは女性問題の解決、女性の地位向上、女性の社会参画を目的としています。女性の立場は男性に比べまだまだ給料や待遇に格差があり、利用料減免は必要であると考えます。

 

Q6:トレビエの利用料減免は続けていくべきであり、また市が一方的に決めるのでなく利用者との協議の上決めるべきものと思います。いかがですか?

答弁要旨

 新たに整備する施設における減免制度も含めた料金体系については、現時点では決定しておりませんが、これまでご利用いただいていた各種団体の活動の継続性だけでなく、他の利用者との公平性の視点も入れながら、今後検討してまいりたいと考えています。以上

 

続いてトレピエの跡地活用についてです。

 

福喜園、北図書館やトレビエの跡地活用について、阪急武庫之荘駅近くの公共の土地を、今後どのように活用していくのか市民の関心ごとでもありますが、今回はトレビエの跡地活用についてお聞きします。

 

Q7:現トレビエの跡地活用についてはどのように考えておられますか?

 

答弁要旨

 現在の女性・勤労婦人センターの敷地につきましては、売却ではなく、定期借地を優先する中で、民間活力を活用し、地域全体の相乗効果を生むような活用ができないか検討を行ってまいりたいと考えています。

 具体的には、女性・勤労婦人センターの敷地につきましては、売却ではなく、定期借地を優先する中で、民間活力を活用し、地域全体の相乗効果を生むような活用ができないか検討を行ってまいりたいと考えています。

 具体的には、女性・勤労婦人センターに係る男女共同参画社会づくり等の機能を含む施設の整備や、新図書館や大井戸公園との親和性の高い機能の誘致などについて、今後、民間事業者との意見交換を行い、その実現性などについて検討を進めてまいりたいと考えています。以上

 

今回大井戸公園の敷地内に建てるということになり、トレビエの貸館と事務所を切り離すという縛りが出てきました。公園の敷地ではなかったら貸館と事務所を離す必要はありません。

 

Q8:トレビエを館も事務所もそのまま一体で、現地建て替えという案は検討されましたか?

答弁要旨 

 北図書館及び女性。・勤労婦人センターの建て替えについては、公共施設マネジメントの取り組みの一環として実施するものであり、新たな交流創出等と共に、将来世代に過度な負担を残さないことを目的して可能な限り施設の複合化等に務めるととしており、原則として単独での建て替えは行っておりません。

 また、現在の女性・勤労婦人センター敷地や北図書館敷地ついては、複合施設を建築するには十分な面積ではなく、現在計画している大井戸公園よりも利便性のたかい十分な面積の市有地は武庫之荘駅周辺にはありません。

 加えて公園との一体的な利用によって、より幅広い活動や、地域の魅力向上につながることが期待できることから、大井戸公園内に北図書館と貸館機能の複合施設を整備することとしたものです。以上

 

トレピエのあり方について

運営委員会では、トレピエの今後のあり方について議論される中、委員から「新トレピエは北図書館との複合化ではないのか」と問われ、ダイバーシティ推進課から「新図書館等建設する大井戸公園では、都市公園法等の制約があり、男女共同参画の拠点機能を立てることができない」との答弁があり、委員から「都市公園法では、教養施設は設置可能となっている。男女共同参画推進拠点は教養施設ではないというのか。法の解釈の問題ではないか?」という議論がありました。

文科省では女性センターは図書館と同じ社会教育施設と位置づけています。しかし都市公園法では女性センターの事務所は、教養施設とならないのはなぜなのでしょう。

 

Q9:都市公園法では、トレビエは教養施設に当てはまらないのはなぜですか?

答弁要旨

 都市公園法第2条第2項は、都市公園の効用を全うするため、公園内に設置できるものの一つとして、教養施設を規定し、その詳細を都市公園法施行令第5条第5項で、植物園、水族館、野外劇場、図書館などと限定列挙しているものです。

トレピエ(尼崎市立女性勤労婦人センター)の事務所は子育てや夫婦関係の悩みなどに関する相談やカウンセリングといった、対象が限られた業務や啓発セミナー等の企画や運営管理などの業務を実施する場所であり、特定の業務を処理するための事務所であることから、都市公園法に規定する教養施設には該当しないものです。以上

 

都市公園法では、都市公園の使い方をまっとうするために設けられる一定の施設として以下のように規定されています。設置可能な施設は、園路や広場、花壇やベンチ、プランコ等の遊戯施設、運動施設、教養施設、トイレ等の便益施設、管理事務所などがあります。

教養施設というのは、植物園や動物園、水族館等の動植物の保護繁殖施設、野外音楽堂や図書館。古墳や城跡など歴史上学術上価値が高いものとあります。

近年では都市公園法の定めがなかった児童館は、子どもの健金な遊びの場として、都市公園に設置する事例が多数存在するとして、児童館の設置、地縁団体の会館施設が追加されました。国±交通省は各自治体が設置する都市公園にあっては、地方公共団体が条例で定める教養施設について「現行制度では、公園施設に該当するか否かの解釈は、柔軟に行うことが可能」としています。つまりは市条例に女性センターを教養施設として追加すれば公園内に設置することができるのではないでしょうか。

 

Q10:これまで同様にトレビエの事務所と貸館を一体で建設できるように尼崎市市公園条例を見直すべきです。いかがですか?

答弁要旨

 トレピエの事務所は法に規定する教養施設に該当しないため、都市公園条例を改正する考えはございません。以上

 

次に武庫川新駅周辺の街づくりについて

資料①と②の場所です。PDF→202406資料まさき

新駅周辺の東西の道路の問題です。

2021年度に出された新駅検討会の報告書には「新駅利用は自転車と歩行者を中心としたアクセスを基本とした、だれもが利用しやすい快適な歩行空間などの基盤整備をする」とあります。

現状は自動車が往来する①の東西道路の車道幅は4.4m、②は道幅5.1m路肩は1mのグリーンカラー化があります。東西の道路は武庫川の堤防で行き止まりになっており現在は歩行者、自転車、車両は比較的少ない道路です。

新駅検討会の報告書では、新駅の一ffの乗降客数は約12,000人。そのうち自転車利用者は約2000人と予測しています。多くの市民が新駅に集中することになります。安金対策でも歩道・自転車道の確保が必要です。

 

Qll:歩道と自転車道の確保は道路拡幅も含めどのように考えておられるのでしょう

答弁要旨

 新駅の利用は、自転車と歩行者を中心としたアクセスを基本とし、誰もが利用しやすい快適な歩行空間などの基盤整備や改修を進めていくこととしており、例えば、鉄道高架下の空間を活用することや、側溝や水路に蓋をかけて通行できる道幅を広げるなど、既存の公共用地内での歩行空間の確保について、検討を進めていくこととしております。

 また、安全対策では、自転車が通行する一を示す「矢羽根」をブルーで、歩行者の通行空間をグリーンで路面に標示することや、一方通行化や通行時間を制限する交通規制をおこなうなどのソフト的な対策についても合わせて検討を進めてまいります。以上

 

次は県道西宮豊中線、守部踏切についてです。

資料の③の場所です。えきまちづくり学習会では、守部踏切が危険なところとして「踏切が狭い」嘲、自動車が通れる道がここだけしかなく車両が集中する」「踏切が長く閉まり、歩行者、自転車・車が溜まる」等、また解決策として鉄道の高架化、踏切の拡幅、東西道路の一方通行化等の意見が出されました。

昨年6月議会では守部を含む武庫の荘周辺の踏切について、当局から「現存する踏切の安全対策については、自転車と歩行者が通行できる部分を分けること」と答弁がありました。

守部踏切の幅が4.5mと狭く車がすれ違うことができない状況で、踏切開閉はラッシュ時には開いたと思ったらすぐに閉まってしまう、歩行者や自転車がわれさきにと渡るため、車が通れない状況です。そんな狭い踏切をバスやパッカー車等の車幅(しゃふく)2.5m以上ある大型車が通り、自動車道と歩行者・自転車の通行を区分するのは難しいと思います。

 

Q12、守部踏切の安全対策として通行を区分するということは、適応できるのでしょうか

 

答弁要旨

 踏切内で歩行者と車両が輻輳している場合などに、それぞれの通行する場所を白線とカラー化で明示し、区分するという対策は、歩行者と車両のそれぞれが通行する部分を視覚的に把握できるようにすることで、踏切のスムーズな通過を促し、安全性の向上を期待するものであり、市内にある武庫之荘西踏切でも同様の対策を行っているところです。

 守部踏切におきましては、引き続き踏切道の管理者である兵庫県や阪急電鉄へ、こうした効果的な安全対策を働きかけていきたいと考えております。以上

 

また当局は守部を含む武庫之荘周辺の渋滞解決のため、他の立体交差化している道路を利用してもらうための迂回看板を設置するとしています。

昨年に地域住民と調査した結果では、混雑のピークは午前8時台です。電車が49台通過し開閉33回、しまっている時間は37分39秒。この間南北に流れる大型車は13台、普通車は221台、歩行者・自転車等は162人。迂回をしても尼宝線や武庫川堤防沿いの道路は、朝夕の渋滞が日常的にあり、かえって混雑を招くものではないでしょうか。

 

Q13:新駅ができたら歩行者や自転車、車両が増えるのは明らかです。踏切の渋滞緩和のための調査はされていますか?

県の安全対策は、拡幅工事についてはどのような検討になっていますか?

 

答弁要旨

 令和4年11月に市で行った交通量調査では、守部踏切を通行する車両のほとんどが、幹線道路の抜け道として利用されていることが分かりました。

 そのため、これらの車両を、まずは4車線化される県道尼崎宝塚線に誘導し、さらに園田二死無古銭と武庫川堤防道路の接続を強化し、堤防道路に誘導することで、守部踏切をはじめ、地区内の通過車両を減らすことを検討しております。

 また、新駅を利用する歩行者や自転車は、新たに駅の高架下で、南北両側から新駅にアクセスできる予定であり、踏切を渡る必要はありませんが、踏切道の幅が狭いことから、先ほど申し上げましたように、歩行者や自転車が安全に通行できるような対策を、引き続き、踏切道の管理者である兵庫県や阪急電鉄へ働きかけていきたいと考えております。

 いずれにいたしましても、令和7年度からの国庫補助採択や事業着手を実現するなかで、詳細の検討を進めてまります。以上

 

 

私はトレピエの催しに参加する市民の一員として話をさせてください。

(中略)

あの場所にトレピエがあることが、どれだけ女性の生きる力をはぐくんでくれるでしょう

か。トレビエは貸館と事務所と一体で事業をすることで価値があるとおもいます。

2023.6月議会 まさき一子議員の一般質問と当局答弁要旨

 

日本共産党議員団のまさき一子です。

私は民間保育園・小規模保育事業所の保育士の処遇改善と

武庫川周辺阪急新駅に関わるまちづくりについて伺っていきます。

 

まずは保育士の処遇改善についてです。

 

6月1日に政府案「こども未来戦略方針」が公表され、その中身は児童手当の所得制限を撤廃し対象を高校生まで拡大する。親が就労していなくても保育所に預けられる制度の導入。公的保険の適用を含めた出産支援の強化等の方針がだされました。

日本共産党は、子育て支援の対策として子育てや教育にかかわる「お金」の心配をなくす。学校、幼稚園、保育園などの子どもたちのための「人」を増やす。安心して子育てできる「働き方」を実現する。という本気の取り組みを提案しました。私は今回、子育て支援の提案で保育園などの人を配置する取り組みについて質問をします。

3月議会で会派の川崎議員が市長に配置基準の見直しに伴う補助金制度の拡充を求めました。市長は「待機児を多く抱える本市においては国基準を上回る独自の保育士の配置基準を設定した場合、一層の保育士不足を招きこれまで以上に保育ニーズに応えられないといった課題が生じる。市独自の補助金制度の創設は困難」との答弁でした。

市長が就任された時期に、尼崎民主市政の会の人たちと懇談され、尼崎保育連絡会の保育士の訴えに熱心にメモを取られ「保育の現場を知りたい」とおっしゃったと聞きました。

質問します。

 

Q1:市長と新しく子ども青少年局に就任された森山局長に、民間保育園の現場を見て頂きたいと要望します。いかがですか?

 

 保育所は、児童福祉法に基づく児童福祉施設であり、子どもの人格形成においてきわめて重要な時期にその生活の大半を過ごす場であることから、子どもの最善の利益を考慮し、最もふさわしい場となるよう、保育サービスの質を高めることが求められております。

 このような保育を行う目的を踏まえ、現在、保育現場においてどのような保育がなされているか拝見し、課題等を把握することは有意義であると考えております。

 市長はすでに複数の民間保育園を訪問されていまsが、今後、私も市長と共に機会をとらえて保育現場を訪問させていただきたいと思います。以上

 

 

 

今年度の待機児童数は48人で、昨年の76人から28人減少したということです。昨年度の法人園長会では、保育士確保の手立てができれば保育の弾力化で待機児解消に協力できるとのことでし

た。私が先日訪問した保育所でも90人定員で入園は87人です。園長は「0歳児を3人受け入れたかったけど現在6人を3人の保育士で見ている。食事の時には応援がいる状況で、あと3人の0歳児を受け入れることができなかった」と言われていました。保育士確保が出来たら待機児解消は可能です。

資料1をご覧ください。近隣都市の配置基準の取り組みがあります。1歳児の配置基準をみても国基準6:1を5:1にしているのが、芦屋、西宮、宝塚市。加古川市は4:1まで改善しています。

宝塚市は一保育所に年間250万円の保育士の費用を出して配置基準を見直しました。西宮市はずいぶん以前から配置基準を変えており補助金の額など、当たり前すぎてすぐには答えられないとのことでした。

国は今年度から「チーム保育推進加算」の充実として、4・5歳児を25:1の配置ができるように2人までの加配を可能とするものです。要件として121人以上の規模であること。複数保育士のチームによる保育体制や職員の平均経験数12年以上など、厳しい要件があります。質問します

 

Q2:尼崎市内の民間保育園で、チーム保育推進加算の活用状況を教えてください。

 

 チーム保育推進加算は、法人保育園に対する施設型給付費を算定するにあたり、必要保育士数を超えて保育士を配置し、キャリアを積んだ保育士が若手保育士とともにチームで保育する体制を構築した場合に適用される加算です。チーム保育体制の整備による保育士の負担軽減を図るほか、キャリアに応じた賃金改善によって保育士の定着を推進し、全体としての保育の質の向上を図ることを目的としております。

 尼崎市内の法人保育園における直近3年間の実績といたしましては、対象となる法人保育園のうち、令和2年度は58園中18円で約31%、令和3年度は61園中24園で約39%、令和4年度は62園中25園で約40%の施設が当該加算を活用しております。なお、この加算については、職員の平均経験年数が12年以上であることが条件の一つとなっており、この基準を満たしているほぼすべての保育施設が当該加算を活用している状況です。以上

 

 

私は、A保育所に聞き取りに行きました。保育士がどれくらいの人数で働いているのか、実際の配置はどうされているのか知りたかったからです。資料1の尼崎市の配置基準と照らしながら聞いてください。

87人の園児が暮らす認可保育園です。0歳児6人を3人の保育士で見ています。1歳児は13人を3人の保育士で、2歳児は18人を3人。3歳児は診断はつかないが発達障害の傾向がある状態のグレーゾーンのいわゆる気になる子3人を含む17人を2人の保育士で、4歳児気になる子1人を含む16人を1人の保育士で、5歳児は気になる子3人を含む17人を1人で保育をしています。フリー保育士が2人います。内1人はパートで7時から15:30の勤務で0~2歳児の補助をしています。

もう1人のフリー保育士は3~5歳児の気になる子の補助をします。ベテラン保育士ですが、気になる子が7人いるので大変です。保育士の急な休みの時は園長や保育資格を持つ事務員自ら対応します。園長、事務員、調理師・栄養士の5人と保育±は正職員7人、パート4人・派遣職員3人、総勢14人朝夕の時差、延長保育も含め対応しています。

A保育園では0歳児を後3人預かって定員を満たしたくてもあと一人の保育士を雇うことができないのです。

 

Q3:当局は各民間保育園の保育士の配置状況についてどのように把握されていますか?

国がしめす配置基準と実際の保育士雇用状況の乖離をどのようにしていくのか。これからの展望を御示し下さい

 

 各民間保育園の保育士配置状況につきましては、毎月、各保育園から提出される保育士等配置状況確認書にて随時確認しております。

 各保育園とも保育の質の維持・向上のために国の配置基準を上回る保育士の配置がなされていますが、保育士確保は大変厳しい状況であると認識しております。

 そうしたことから、本市としましては、これまで保育士宿舎借り上げ支援事業や新卒・潜在保育士への就労支援事業、さらには保育士等の就職支援等を行う保育士・保育所支援センター「あまのかけはし」の設置など、様々な保育士確保策に係る施策を講じてまいりました。 

 今後につきましても、保育現場の声を聞き、ニーズを的確に把握しながら、効果的で独自性のある保育士確保・定着化策の構築に向けて引き続き取組を進めてまいります。以上

 

 

次は武庫川周辺阪急新駅にかかわるまちづくりについてです

阪急神戸線における武庫之荘駅と西宮北P駅の駅間は約3.3㎞と最も長く、その中間にあたる武庫川周辺における武庫川阪急新駅(以後新駅といいます)の設置にっいては、昭和初期から論議がなされてきました。2013年度から兵庫県、尼崎市、西宮市、阪急電鉄の4社で構成する「武庫川周辺阪急新駅に関する検討会」にて、新駅を設置した場合の人口や税収などに及ぼす事業効果や駅及びその周辺の整備の方向性や概算事業費などの検討を行ってきました。

2021年3月に新駅に関する検討会の報告書が出され、それを基に本市は市民説明会を開催し、新駅周辺半径1㎞の住民を対象にアンケートを実施しました。アンケート配布数11,845件、回収数3,732件、回収率31.5%。新駅設置については63%の人が望ましい・どちらかといえば望ましいとの回答でした。

「新駅が設置されるとすれば何を期待しますか」の質問に、1番に交通利便性の向上、2番生活利便施設の増加・賑わいの創出、3番外出機会・意欲の増加、土地評価の上昇と続きました。

「新駅が設置されるとすれば何が心配ですか」の質問に、1番交通量の増加、2番放置自転車、3番治安や防犯、あと住環境の変化、固定資産税等の増加、投棄ごみ、通学路の安全性と続きます。ここで注目したいのは、期待しつつも心配な項目を選んだ人も多いということです。特に駅に近い地域ほど、比較的高い比率で交通量の増加や放置自転車、治安や防犯等の心配事を挙げられているのが特徴です。市民も迷いながらの回答であったと思います。住民にとって新たに新駅ができるという経験がありません。期待もありますが、今の環境がどのように変わるのか大変不安でもあります。

質問します。

Q4:アンケートの結果を賛成が多かったと報告するのではなく、今後武庫・南武庫之荘地域をどんな街にしていくのか、住民と十分な議論をするスタートとするべきと考えますがいかがですか。

 昨年度のアンケート調査では、新駅に対する期待だけでなく、様々な住環境の変化や、通学路の安全性などへの不安が回答されており、今後は、新駅周辺のまちづくりをどう進めていくのかのイメージを伝え、共有していくことが必要だと考えています。

 そうした中、今年の8月以降、他の新しく設置された駅の事例も題材にしつつ、駅ができた場合に「まちはどう変わるのか」「交通はどう変わるのか」などテーマを決めて、地域の方々と対話をする場を設け、新駅周辺のまちづくりの考え方等を整理することとしております。

 こうした対話の場等も含めて、引き続き、駅設置を見据えた周辺のまちづくりによって、ファミリー世帯の定住転入の促進、地域コミュニティの活性化につなげてまいります。以上

 

私は認可保育園と小規模保育事業にかかる市独自の予算はどれくらいなのか?と思い調べてみました。ここでは公立保育所は入れていません。

資料2をご覧ください。

歳入では0歳~2歳児の保育料が含まれる児童負担金7億2039万円、国庫負担金57億2238万円。県支出金23億2981万円、合計が87憶7259万円です。歳出は115億1247万円。歳入出の差し引きは27億3988万円で、これが市に係る負担金です。施設規模は大小ありますが130施設ある尼崎の保育行政で、市が出しているのは全体の23.8%にすぎません。

障がい児加算は中核市である尼崎市の支出となり、国も県も障害児については補助がないということです。支出の部の法人保育施設等特別保育事業補助金3億2249万円のうち、1億6088万円が障がい児に対する一人当たり月額74,140円に値する補助金となります。

西宮市や宝塚市は、先ほども述べましたが配置基準の見直し、また障害児2人に対して保育士1の割合で月額20万~22万円の補助を市独自で行っています。

尼崎市も障がい児3人に対して保育士1人ではなく、公立保育所と同様の2:1に向けての増額、気になる子への対応や、待機児受け入れの弾力化事業への補助金の増額等、さらなる市独自の補助によってあと一人の保育士を雇用できる支援が必要なのではありませんか。質問します。

 

Q5:認可保育園に係る、思い切った政策を打ち出すべきと思います。いかがですか?

 

 認可保育園に限らず、保育施設向けの施策として、待機児童の受け入れや障害児保育等はもとより、先程もご答弁申し上げました各種保育士確保事業等、保育環境の整備など、多額の一般財源を原資として各種事業を実施して参りました。

 今後もより一層の保育環境の整備と充実につなある施策について、引き続き検討し、積極的に推進して参りたいと考えております。以上

 

尼崎保育連絡会は、昨年度「市内保育園の保護者と保育士アンケート」を実施し452人の保護者が答えてくれました。その中で今回、私が注目した2っの問題を取り上げ、保護者の実際の声を紹介します。

その一っが、朝夕の保育士不足を感じている保護者は61%いました。

「担当の先生になかなか会えない日が続く。ケガの報告がない。トラブルがあったことを子どもから聞いて保育士さんに尋ねても知らない。朝夕保育士さんが少なく話しかけにくい。増加している気になる子につくことで、他の子達になかなか目を向けられていない。常に疲れているように見える。園外保育をしてくれているが突発的な危険な行動をしてしまう子が増えているのに対して保育士さんの人数が完全に足りていない。取り残し事故が起こる理由はそこにあるように思う」

また「朝、0歳児のクラスでこの人数じゃ無理」「A先生こっちに来れない?」「ちょっときつい」

と実際に先生たち同士で話しているのを聞いたことがあります。その状態で預けているのはこちらも不安に感じます」という声が上がっています。

A保育園は、朝7時から8時までパートの保育士と正規職員2人で迎い入れ、夕方18時から19時までの延長保育を2人体制で保育しています。ぎりぎりの状況を日常的に見ている保護者は先述べた感想を寄せてくれています。

国の子ども子育て新制度の11時間の長時間保育とそれに対応できていない75年前の配置基準の壁が立ちはだかっています。

 

Q6:市は各保育園の朝夕の子どもや対応する保育士の状況は把握されていますか?また国の施策の問題でもあります。国に対してどのような対策を求めたらいいとお考えですか?

 

 各保育園の朝夕の子どもの数や保育士の配置状況につきましては、監査の際に確認を行っております。

 保育所を利用している児童の保育時間は、保護者の就労時間によって違いがあり、市が確認している範囲になりますが、朝は午前8時頃まで、夕方は18時以降については、利用する児童は少数になるケースが多くみられます。 

 そのため、本市では令和2年度から「朝夕等の児童が少数となる時間帯における保育士配置に係る特例」を実施しています。

 法令の規定では、保育所は少なくとも常時2人の保育士を配置することになっていますが、朝夕等の児童が少数となる時間帯については、保育士1名に加えて、保育士資格を有していないが、保育所において1年以上保育業務に従事した人や家庭的保育者、地域保育に係る子育て支援員研修を修了した人といった人を1名配置することで保育所を運営することを、市として認めており、現在も複数の保育施設が活用されています。

 なお、国に対しまして、保育士の配置基準の見直しについて、これまでから全国市長会等を通じて要望を行っておりますが、現在、国においては、公定価格の加算措置により、1歳児は6対1から5対1へ、4.5歳児は30体1から25対1への配置改善となる見直しについて検討がなされております。

 今後も国の動向を注視し、市として適切に対応して参ります。以上

 

二つ目は職員が足りていない場面に遭遇したことはある保護者は78%でした。

職員2人で保育していた時、子ども達が園庭で自由に遊んでいるときに、1人の保育士が泣いている子の対応している、もう1人の保育士が残りの子ども達を見るというのは不可能と感じました。

この状態でけがなど、何か事故につながることが起きたとしたら、本当に園だけの責任と言えるのか?と感じました」

また「けがをしている子どもが1人部屋でパズルしていて先生は不在。子どもが転んでもしばらく先生は気が付かず放置。子どもが一人でトイレに行き困っていても対応していない。一人の児童がおやつ食べて終えていないのに保育士は他の子供と外遊びをし、おやつを食べ終わるまでほったらかし。見ていて悲しくなりました」などの感想が寄せられていました。

保育士はゆとりがあっての、子どもの変化に気が付き、子どもの声に応えることができる、危険を察知できる、優しいまなざしで接することができると気づかされます。

私は今回A保育園の話をお聞きして、国の配置基準では子どもの安全な保育は到底できないことを実感しました。法人園長会、現場で働く保育士、保護者そして子どもたちがあと一人の保育士確保を求めています。そうすれば定員を満たす子どもの受け入れ、弾力化で待機児童に対応できます。

 

Q7:保育士配置に市独自の予算を増やして、安全な保育を保障するのは市の役割ではないですか。

いかがですか。

 

 現在、国において、こども家庭庁の設置をはじめとするこども・子育て政策を積極的に推進しており、その一環として、保育行政に関しても、様々な検討が進められています。

 その一つとして、保育士配置基準の見直しが検討対象となっておりますことから、それら検討結果を注視するとともに、保育士の負担軽減や、保育士確保のために必要な施策の推進について、限られた財源を有効に活用し、子育て世帯の皆様が本市で子育てしてよかったと感じていただけるよう、引き続き、取組を進めて参ります。以上

 

 

次に武庫川新駅についてお聞きします

アンケートの報告書には記載されていなかったことですが気になっていることがあります。武庫川河川から尼宝線までの線路区間で県道西宮豊中線の車が通行できる唯一の踏切があります。今回住民による守部踏切の交通量と踏切の開閉状況を調査しました。

朝の7・8時と夕方の17・18時の電車の本数と交通量の状況についてです。

7時台は電車が39台通過、開閉25回、しまっている時間は一時間に28分8秒。

8時台は電車49台通過、開閉33回、しまっている時間は37分39秒。

17時台は電車38台通過、開閉28回、しまっている時間は23分27秒。

18時台は電車37台通過、開閉33回、しまっている時間は25分53秒でした。

結果、電車の通過としまっている時間のピークは午前8時台でした。

守部踏切は、武庫川にかかる新駅に電車が止まって尼宝線側へ下ったところに位置します。新駅に電車がthまると守部踏切も閉まります。そうなった場合8時台の普通電車の武庫之荘駅方面行きは8台、1回30秒間止まるとして約4分、37分39秒に加えると41分39秒。国土交通省が示す開かずの踏切の定義である一時間で40分を超え、守部踏切も開かずの踏切となります。

 

Q8:当局も当然、守部踏切の状況を調査されていると思いますが、開かずの踏切になることをどのように考えておられますか。

 県道西宮豊中線の守部踏切につきましては、新駅のホームからは一定離れており、駅に列車が停車している間、常に踏切が閉まるわけではないことから、議員ご懸念の状況までには至らないものと考えております。

 現時点では、新駅設置等にかかる列車ダイヤ等が組まれていない状況であり、具体の数字等はお示しできませんが、本市としても、引き続き、阪急電鉄との協力の上、踏切が閉まる時間が大幅に長くならないよう、取り組んでまいります。以上

 

新駅最寄りのバス停が南武庫之荘8丁目バス停です。バスの便が少なく、守部踏切を通ります。

雨降りには乗客数が多くなると思いますがスムーズに走行できるのか不安です。またバス停は新駅から500m離れており歩かなければなりません。この問題も今後の検討するべき課題と指摘しておきます。

 

次は守部踏切を通る車両についてです。7時台の時間帯は北から南に向かっていく車両が多く、踏切の閉じる時間も短くスムーズに流れていました。7時台に南北を流れる車両は、バスやトラック等の大型車7台、普通車は174台、人・自転車・バイクは183人でした。

8時台になったら車両が多くなり、踏切の閉まっている時間が長く混雑してきます。南北に流れる大型車は13台、普通車は221台、人・自転車等は162人でした。

朝の時間帯は、交通渋滞というほどではありませんが、8時台になると南北とも車両が多くなります。踏切が狭いため双方向で進まず立ち往生している車両も見られました。高校生が閉まりかけているのにすり抜けていくので危ない。7:30~9時までは武庫南小学校前の道路が交通止め、守部踏切に集中します。踏切が開くと普通車の隙間をぬうように自転車が通り抜けます。

夕方の時間帯は、南から北に帰る車両が多くありますが渋滞にはなっていません。学生や自転車が線路に沿って走り歩行者用のトンネルを使用しています。車両の多さもピークは朝8時台でした。

交通の利便性が良くなることが新駅の目的ですが、日常的に使用する踏切が閉まっていては、本当に地域で暮らす市民のためになるのか矛盾を感じるところです。

住民から「鉄道を高架化したらどうか」という声があります。新駅完成まであと10年あります。高架化すれば、守部踏切だけではなく阪急武庫之荘駅周辺の開かずの踏切問題も解決します。

 

Q9:市として鉄道の高架化も含めた踏切の安全対策はどのようにしていくのかお答えください。

 

 新駅予定箇所から武庫之荘駅主変において、鉄道を高架化することは、その間にある踏切の除却が可能となりますが、仮の線路を設けるために、新たに用地の確保が生じることや、多額の事業費が必要となり、そのほとんどが、地方自治体の負担となることから、現在の本市の財政状況では、鉄道の高架化は困難であると考えております。

 そうしたことから、現存する踏切の安全対策については、自転車と歩行者が通行する部分を分けることや、混雑緩和のため、他の立体交差化している道路を利用してもらうための、迂回看板の設置を行うこととしております。

 また守部踏切については、兵庫県が管理していることから、県に対して安全対策を実施してもらえるよう働きかけているところであります。以上

 

最後に保護者が保育士にこんなメッセージを送っています。

「保育士さんが専門的知識・技術をお持ちだから無理してできてしまっていると推測されます。安全管理もかなり行き届いいていると実感しています。親のフォロ一も手厚くとても信頼しています。

保育士さんがこの安全を守るためにオーバーワークになってしまっているのであれば悲しいです。

ぜひ市には改善を願います。保護者からも協力できることがあったら知りたいです。保育士さんがいないと本当に困ります。私は子育ての悩みもたくさんフォローしていただきましたので、子どもの成長のためにはなくてはならない存在です」と記述がありました。

保護者の孤独な子育てや悩みに対応する、親育ての役割も担っている保育士を専門職として誇りを持って働き続ける環境づくりが必要です。

 

新駅については

私は今回守部踏切の問題に限って質問をしました。アンケートには踏切問題は記載がなく、市の考えをお聴きしたいと思って取り上げさせていただきました。

住民は何よりも武庫南小学校が道路を挟んで新駅と隣接していることで通学路の安全性は大丈夫か、駐輪場は2000台分でいいのか?放置自転車が増えるのではないか、近隣の方々が心配しておられる治安や投棄ごみの問題などの諸課題についてどのように解決していくか、住民と一緒に話し合う場が必要だと思っています。出前講座や学習会を持っていただき、武庫町、南武庫之荘周辺の良さ、のんびり落ち着いた暮らLやすい地域、静寂な住宅街、公園や農地、武庫川沿いの河川敷などの自然の豊かさを壊すことのない街づくりを要望します。