2023.12月議会「健康保険証廃止やめて」請願不採択に対する反対討論【まさき一子】

こんにちは。日本共産党議員団のまさき一子です。

議員団を代表して、請願第4号健康保険証の廃止について委員会の不採択に対する反対討論をします。

政府は今年12月12日、マイナンバーのひもづけの誤りに関する総点検が終了したとして、健康保険証を予定通り来年秋に廃止、マイナンバーカードに一本化することを政府の総点検本部が表明しました。誤って登録されていた公的情報は15,907件で、このうち健康保険証が8,695件と半数以上でした。保険診療を大混乱させたことへの反省はありません。

 

 医療機関で保険資格の確認にマイナ保険証が使用された比率は毎月減りつつあり今や全体のわずか5%未満です。国民の信頼を失った保険証への一本化はやめるしかありません。

 マイナンバーカードの交付数は累計9700万枚を超え、ひも付けられた個人情報は合計で数十億項目と見られています。数か月の作業で点検しきれるものではありません。おざなりの調査で今の健康保険証を廃止するのはあまりにも乱暴です。

 

 高齢者施設では入居者のマイナンバーカードや暗証番号を預かって管理することへの不安は切実です。政府は暗証番号が不要な顔認証カードを発行するとしていますが、そのようなことをしなくても保険証をなくさなければ解決することです。

 

 私はマイナ保険証を持っていません。マイナンバーカードの取得は義務ではなく任意だからです。毎月多額の保険料は大変な負担です。保険料を払っているのに保険証の廃止後は資格確認書が交付されることに憤りを感じます。提出があった請願内容では、兵庫県保険医協会が実施したアンケート調査で657件中、他人の情報がひもづけられていたケースが6件。医療機関で保険資格が確認されず、窓口で10割負担となったケースが28件あったと報告がありました。しかしこれは氷山の一角ではないでしょうか。

 

保険証は国民皆保険の根幹です。医療機関の窓口で見せるだけで保険診療を受けられます。この制度を投げ捨てて巨額の予算と人手をかけて、欠陥だらけのマイナ保険証に一本化するメリットはなく、全くの愚策と言うしかありません。保険証の廃止を強行すれば、混乱がこれまでと比べようもなく広がることは明らかです。

 

 以上、健康保険証の廃止について,請願の願意である、「現在の保健証の存続を求めるよう、政府機関に意見書を提出すること」について委員会不採択に対しての反対討論とします。

全国では90の自治体で保険証の存続を求める意見書採択がされています。兵庫県内ではこの12月に川西市が初めて意見書採択されています。議員のみなさまのご賛同いただきますようよろしくお願いたします。

「いまの保険証 残せばいい」荻原博子さん【しんぶん赤旗日曜版より】

「そうだそうだ~」の声が聞こえてきそうな、9月10日付けしんぶん赤旗日曜版の見出しです。

一面の写真は、しんぶん赤旗日曜版読者から編集部に送られてきたハガキ。「いまの保険証を残してほしい」という声があふれています。

 

マイナンバーカードと健康保険証を一本化した「マイナ保険証」を国民に強要するため岸田政権は来年秋に今の保険証を廃止しようとしています。マイナ保険証を持たない人などに発行する「資格確認書」の見直しで保険証廃止の強行を狙う岸田文雄首相。しかし資格確認書を保険証とはまったく違います。

経済ジャーナリストの荻原博子さんは

「マイナ保険証を持たない人をどう特定するかが大変。マイナ保険証を持っていてもトラブルにあって使わない人もいる。ますます混乱してしまうことは目に見えています。」と語ります。

しんぶん赤旗日曜版9月10日号では1面6面で、「一本化で不便になる」「マイナ保険証まるでコント」と問題点をあげ、なぜここまで岸田首相がマイナ保険証にこだわるのか、その背景にあるのは「財界の圧力」と「財界の狙いは個人情報のパッケージ」だと論じています。

経済界から一切の献金ももらっていないしんぶん赤旗だからこそ、忖度ゼロで書けること。

ぜひ、ご一読ください。

 

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