2024年9月議会 山本直弘議員の一般質問と当局答弁要旨

 

日本共産党議員団の山本直弘です。

今日は「介護保険訪問介護事業所の状況」「生活保護行政」について質問いたしますので、よろしくお願いします。

 

今年度の介護報酬改定によって、訪問介護の基本報酬が2~3%引き下げられました。訪問介護事業者が他の介護サービスより高い利益を上げているとの厚生労働省が行なった調査を根拠にしていますが、実態は「約4割の訪問介護事業者が赤字」の状態であることが明らかになっています。

基本報酬が引き下げられれば赤字事業者が増加、廃止・倒産に拍車がかかり、訪問介護サービスの基盤が壊滅的に損なわれる懸念が、全国の事業所から出されたにも関わらず、政府は強行しました。

この比率からすると、2022年4月時点で約3万4400カ所ある全国の訪問介護事業所のうち、赤字事業所は1万2600カ所以上にも上り、尼崎市では304カ所ある事業所の約120カ所になります。

訪問介護事業は、在宅サービスの基本のサービスです。地域の小規模訪問介護事業所がなくなれば、行き場のない「介護難民」や、家族の「介護離職」が広がります。介護保険制度の理念である「介護の社会化」に逆行します。

 

おたずねします。

 

 Q1  訪問介護の基本報酬引き下げ以降、市内の訪問介護事業者の声を聞いていますか。

 

答弁要旨

 令和6年度の介護報酬改定では、議員ご案内のとおり、介護事業経営実態調査において、他の介護サービスより高い利益を上げているとのことから、訪問介護の基本法主7卯を2%から3%引き下げたとの見解が厚生労働省から示されました。

 この見直しに対しましては、全国ホームヘルパー協議会と日本ホームヘルパー教会が厚生労働大臣に「令和6年度報酬改定における改訂事項について」という文章を提出し、訪問介護の現場従事者を代表して強く抗議されていることは承知しております。

 本市では、現在のところ、訪問介護事業所の皆様から、報酬改定に関するご意見等をお聞きしていませんが、引き続き、指定事業所の開始や廃止の推移等を把握する中で、これらの状況を注視していきたいと考えております。以上

 

次に生活保護行政に関わり、質問いたします。

 

本来保護制度を利用できる人が、実際に利用できている割合を示す、いわゆる捕捉率ですが、これが日本においてどれだけか。2016年国民生活基礎調査による推計で、最低生活費以下の世帯703万世帯中、生活保護世帯は159万世帯、22.6%となっています。ドイツの100%、アメリカの76.7%などと比較して著しく低い捕捉率になっています。

全国的に、世帯数でいえば、コロナ禍前の2019年と比較して1万5千世帯増加していますが、 最高時からは人数で15万人減少している状況です。

尼崎市においても、保護利用者の数が物価高騰にもかかわらず、微減となっています。

日本の捕捉率が低い原因として、花園大学社会福祉学部の吉永純教授は、①生活保護をできるだけ使わせないようにする国の根強い抑制政策②資産保有の厳しい制限③生活保護基準の引き下げ、の3点を挙げています。

 

おたずねします。

 

Q2 生活保護利用者が増えない、微減とはいえ減少していることについて、どのようにとらえていますか。尼崎市において特別な背景があるのでしょうか。

以上で第1問を終わります。   

 

答弁要旨

 本市における生活保護の開始件数自体は、コロナ禍の令和2年度以降も増加し続けておりますが、受給者に占める後期高齢者の割合が増加し、死亡等による保護の廃止件数が年々増加していることから、生活保護利用者数(いわゆる受給者数)全体としましては、減少しているものですので、特に本市だけが特別な背景があるものとは考えておりません。以上

 

 

第1登壇終了

 

第2登壇

 

 4月の訪問介護の基本報酬が引き下げられて、2024年の上半期の「訪問介護事業所」の全国の倒産件数が40件と過去最高となっています。売り上げ不振が34件、従業員数別では10人未満が26件と小規模事業者の売り上げ不振が大半を占めている状況です。今回の改定で処遇改善加算は引き上げられましたが、職員の処遇にすべてが当てられ、本来の報酬引き上げによる事業収益増ははかられず、より一層厳しい経営状況になっていると「介護労働センター事業所調査」で指摘されています。

 

 

 Q3 市内の訪問介護事業所に、基本報酬が引き下げられた4月以降、経営にどのような影響が及ぼされたのか、アンケート調査などをして市が把握するべきだと思いますが、いかがですか。

 

答弁要旨

 先ほど答弁申し上げたとおり、厚生労働省の見解として、介護事業経営実態調査の結果に基づき、基本報酬を引き下げたことや、現在のところ、訪問介護事業所の皆様から報酬改定に関するご意見等をお受けしていないことから、現時点でアンケート調査の実施は考えていませんが、引き続き、今後の訪問介護事業所の状況を注視していきたいと考えております。 以上

 

私は市内の中規模の訪問介護事業所で働く職員の方に、4月以降の状況をお聞きいたしました。

収益に関して前年比72%と、同じサービスを提供しても収益額は減少している。また、訪問介護の有効求人倍率は15.5倍であり、人手不足はさらに深刻な状況に陥っているという事です。

 物価高騰の影響も大きく、第一四半期の水光熱費は前年比較で約200万円も増加している。昨年度は2回の物価高騰支援補助金の申請ができたが、それだけでは全く補てんできない状況であった。今年度もぜひ物価高騰支援補助金について検討してほしい。と訴えられていました。

おたずねします。

 

 Q4. これら事業者に、今年度も物価高騰支援補助金を拠出するお考えはありませんか

 

答弁要旨

 令和4年度と令和5年度の「福祉施設等物価高騰対策支援事業」につきましては、国の地方創生臨時交付金の財源を活用し、実施したものでございます。

 令和6年度につきましては、市全体の地方創生臨時交付金の財源の活用方法や国・県の動向を注視する中で、対応について、検討していきたいと考えております。

 なお、国に対しましては、物価の高騰から介護事業所が厳しい経営環境に置かれていることを踏まえ、全国市長会より、「物価高騰対策」として、介護事業所の施設の整備・安定的な事業運営のため、国による財政措置や支援施策等の支援を講じることを提言しております。以上

 

「生活保護の申請は、国民の権利」であるということを、広く市民に知らせることは、格差社会がすすむ現下の状況においてますます重要になっていると思います。

コロナ禍を経て、かつてない円安と物価高騰が市民のくらしを脅かしている中、生活保護利用者が減っているのには、制度の周知、アナウンスが不十分なのではないでしょうか。

 

 資料①をご覧ください。(別紙)

 

京都府京丹後市では、尼崎市のスローガン同様、「誰ひとり置き去りにしないまちづくり」を目指し、生活保護の案内ビラを自治会組織を通じてこの間、2回にわたり全戸に配布して、市民に制度周知を進めています。

おたずねします。         

 

Q5 地域のコミュニティ掲示板に「生活保護は権利であるという」ポスターを掲示し、市関連施設にチラシを置くことを求めますが、いかがですか。

 

答弁要旨

 生活にお困りの方に対しましては、南北保健福祉センターのしごとくらしサポートセンターで生活全般の相談を受けており、それぞれの状況を丁寧にお聞きし、相談者が希望される場合や、その意思表示が明確になされなくても、職員が必要と判断する場合は生活保護の窓口におつなぎし、必要な支援を行っています。また、生涯学習プラザや国保、税の窓口などでお困りの方についても、必要に応じて保健福祉センターへつなぐよう関係部署間で連携を図り、市民からの相談に対して幅広く受け止める相談体制を整えております。

 また、生活保護の新生児における相談では、様々な聞き取りを行う中で生活保護制度上の権利のみならず義務についても漏れなくお伝えしており、ポスターやチラシだけでは必ずしも生活保護制度を詳細にお伝えすることは困難と考えております。

したがいまして、本市におきましては、こうしたポスターの掲示や市の関連施設にチラシを置くのではなく、支援が必要な方に対しては、個別の事情を踏まえた相談・支援を実施し、生活保護を必要とされる方が申請に抵抗感を抱かれるようなことがないよう、丁寧に制度の説明を行い、寄り添った対応を心がけてまいります。以上

 

 

ポスターやチラシで大まかな制度を知らせるとともに、実際に相談窓口で具体的な制度を市民にわかりやすく説明する上で役割を果たすのが、「生活保護のしおり」です。

行政が生活困窮者に生活保護制度の内容を説明し、市民と生活保護を結びつける架け橋、ファーストコンタクトであり、生活保護を行政がどう位置付けているのかのリトマス試験紙であります。当の厚生労働省自身が、自治体に対して正しく新しい「しおり」にするよう毎年求めています。

「生活保護のしおり」は各自治体が独自に作成していますが、「生活保護問題対策全国会議」のホームページには、申請者、利用者の権利について記載すべき事項が漏らされていないか、をチェックリスト形式で掲載されています。

尼崎市のしおりについてチェックしたものが資料②です。

×が多いほど「しおり」としての記載が不十分であるということです。

チェックしてみますと、38項目に対して実に×が23カ所にも及びます。〇は12個。微妙な△が3個となっています。

 

 Q6  申請手続き2―において、①本人だけでなく扶養義務者、同居の親族にも申請権があることが記載されているか、②相談から保護開始までの手続きの流れが説明されているか、③保護決定は申請から14日以内に決定して書面で通知するのが原則であることが書かれているか、これらが尼崎市のしおりに記述がありません。改善すべきだと思いますが、ご所見をお聞かせください。

 

答弁要旨

 生活保護のしおりは、生活保護の開始にあたって、制度のしくみや基本的な考え方、権利義務を説明する資料として作成し、配布しています。議員ご指摘の記載項目は生活保護を申請する前の手続き等に関する情報であり、申請手続きについては、相談窓口用飼料「生活保護制度について」を用いて面接相談員が丁寧に説明しています。

 なお、議員ご指摘の項目のうち本人以外の申請権者については明確に記載できておりませんので、速やかに追記させていただきます。以上

 

 

 Q7 調査(能力)―(13)では、稼働能力の活用が求められることだけでなく、病気や障がい、その他の理由で働けないなど無理な場合は求められないことや職業訓練などの支援があることが記載されているか。これも記述がありません。改善すべきだと思いますが、いかがですか。

 

答弁要旨

 先ほども答弁いたしましたとおり、生活保護のしおいは保護の開始決定後に配布するものとなっておりますので、ご指摘の病気や障害の方が働くことができない場合に申請を躊躇されることがないよう、生活保護相談にあたって配布する「生活保護制度について」に記載し、丁寧に説明してまいります。

 一方、職業訓練などの記載については、「自立にむけたおもな支援について」の項目において、思うように就職に結びつかない方などに対して、ボランティアや職業体験等を通じて就労に向けた準備を行っていく就労準備支援事業等についても記載しており、ケースワーカーが就労支援全般を詳しく案内していますので、引き続き誤解のないよう丁寧な説明に努めていきます。以上

 

 

3-3の 調査(扶養)については、全て記述されていません。

 2021年の改正により、申請時の扶養照会は、扶養の期待ができる親族にしか照会はしなくてよいということになりました。

扶養義務者の扶養についての説明、扶養照会の履行が期待できると判断される者に対して行うものであること、申請者本人が扶養照会を拒否する場合は尊重すること、DVや虐待被害者の保護、などをわかりやすく記述すべきです。 

 

おたずねします。

 

Q8 直近3年の新規相談における扶養照会率をお示しください。また、実際に金銭的援助につながった数をお示しください。

 

答弁要旨

 令和3年度から5年度の直近3年間におきましては、府y法紹介率については、36.6%となっております。

また、直近3年間における新規相談に係る扶養調査において、実際に金銭援助に繋がった数は1件です。以上

 

扶養照会については、その効果、つまり扶養照会をしたことにより金銭援助につながるケースはどこの自治体でも1%にも満たない状況です。

 申請者の意に沿わない扶養照会は、申請のハードルを無用に上げ、本来制度を利用できる市民が捕捉されないことにつながりかねないと思います。

 時間の関係上、しおりの記述の改善の指摘は一部にとどめましたが、それ以外のバツの項目についても記述の改善を求めるものです。

 

利用者の「健康で文化的な生活」を支え、自立した生活を支援するケースワーカーの役割は重要です。しかし、その日々の業務は対応する利用者の数が、尼崎市において一人のケースワーカーが21年度114.1世帯、22年度113.8世帯、23年度113.4世帯と、国が定める80世帯の1.4倍にもなっていて、非常に過重な負担となっている状況があります。

少なくとも国が示す80世帯とすることが、ひいては利用者にとっても安心して生活していくことにつながるのではないでしょうか。

 

Q9 ケースワーカーが担当する利用者を80世帯に近づけることが必要だと考えますが、いかがですか。

 

答弁要旨

 本市の生活保護に係るケースワーカーについては社会福祉法に定める標準の配置数は満たしておりませんが、別途、高齢者世帯の家庭訪問を担う行政事務員や、就労支援を専門に行う行政事務員を配置することで、役割分担のもと、被保護者への支援強化と合わせ、ケースワーカーの負担軽減を図っているところです。

 あわせて令和5年度には生活保護システムを更新し、ケースワーカー1人1台の端末の配置や一部電子決済の導入など、業務の効率化や業務を行いやすい環境づくりに努めております。

 今後ともこうした業務の改善を図りつつ、ケースワーカーの増員についても、引き続き、関係部署との調整を進めてまいります。以上

 

次に、利用者の住環境に関わるトラブルについて2つほど事例をお聞きしているので、紹介します。

 Aさんは、約8年前に保護開始で入居しましたが、浴室に水を張ると水漏れがひどい状態で、1度も浴室に入れず、銭湯に通うことで過ごしてきました。最近、下の住居に水漏れし、階下の部屋の補修費用50数万円がAさんに請求されました。メンテナンスをしっかりやらない家主の責任なのに関知しない。現在弁護士に相談中とのことです。

 Bさんは、この6月に入居しましたが、家の中の蛇口の全てが水漏れしていて、ハウスクリーニングもされていない状態でした。不動産業者に抗議すると「黙っていろ」「バックには怖い人がついているからな」と脅され、ケースワーカーに相談したら「転居しよう」と言うだけだったということです。     

 

 おたずねします。

Q10 こういった保護利用者の住環境に関わる事例について、市として対策をすべきではないですか。

 

答弁要旨

 お示しいただきました事例につきましては、いずれも、生活保護受給者の方が、家主と任意に賃貸借契約を行い、その結果として、一定の住宅瑕疵があることが発覚したものではないかと思われます。

 このような民民の契約上のトラブルに市が直接的に介入することは困難ですが、賃貸借契約内容に照らして借主側が主張可能な事項をお伝えするなど、側面的に支援を行うとともに、必要に応じて法律係争に関わることについては法テラスを案内するばど、その問題解消に向けて丁寧に相談に応じ、対応していきます。以上

 

さて、地球温暖化の影響により、毎年のように各地の最高気温が過去最高になるなど、夏を過ごすことが命がけとなっています。

全国生活と健康を守る会連合会は7月、厚生労働省に来年度予算要望を行いました。全国から100名以上が参加し、口々に生活保護制度の不備を訴え、来年度予算で改善するよう訴えました。「電気代の請求が怖くてエアコンが使えない」「(物価高で)1日3食は食べられず、食事を減らしている」など「地球沸騰化」の猛暑と物価高騰の下での生活実態を訴えました。特につらい暑さの中、「夏季加算の新設」は死活問題で、救急車で搬送された方は「死ぬかと思った」と怒気をこめて発言され、正にいのちがかかった緊急事態ではないかと思います。

尼崎市内で今年度、8月31日までに熱中症により緊急搬送された件数は446件、うち65歳以上の高齢者は281名、63%。幸い死亡者はゼロでしたが、かつてのように扇風機だけでひと夏を超すことは非常に困難な気候です。

 

おたずねします。

Q11 尼崎市において、今夏、生活困窮でエアコンを使用できずに緊急搬送された市民の事例を把握していますか。

 

答弁要旨

 すべてを把握しているわけではありませんが、生活保護世帯において、熱中症により自宅から救急搬送された事例があったことについては承知しております。

 生活保護世帯に対する熱中症対策については、定期的な家庭訪問等を実施する際に熱中症に対する注意喚起を行うとともに、冷房器具の設置状況を確認し、未設置世帯については必要に応じて社会福祉用議会の貸付金の活用等によりエアコンの設置・修繕を促すなどの働きかけを行っております。

 なお、電気代を心配したエアコンの私用控えが懸念されますことから、これまでから夏季加算の創設を国に対して機会をとらえて要望しており、今後もこうした取組を継続してまいります。以上

 

日中はもちろん、夜も連日の熱帯夜が続き、扇風機だけでしのぐのは容易ではありません。しかし、保護利用者の方の中には、エアコンが故障して修理する費用、買い替える費用がない方がいます。

 

Q12 国の動向待ちでなく、市独自のエアコン購入の補助制度を創設すべきだと考えますが、いかがですか。

 

答弁要旨

 厚生労働省社会・援護局長通知により、エアコンにつきましては、家具什器費に含まれており、保護開始時に最低生活に直接必要な家具什器の持ち合わせがないときなど、一定の要件に該当し、真にやむを得ないと実施機関が認めたときに、購入費用について支給できますが、買い替えや修理については支給できる規定がなく、社会福祉協議会の貸付制度の活用なども図りつつ、毎月の生活費のやりくりの中から捻出していただくこととなっております。

 このように、現時点の生活保護制度においては、エアコンの買い替えなどにかかる費用は日々の生活費に含まれるといった整理がなされておりますことから、市独自で助成を行う考えはございませんが、保護費のやりくり等で買換えには至らない状況があることも勘案しまして、すべての生活保護受給世帯に対してエアコン購入費を支給対象とするよう、引き続き全国市長会などを通じて国に要望してまいります。以上

 

                               

 尼崎市は水際作戦はおこなっていませんが、貧困と格差がかつてなく広がっているもと、もう一歩、二歩踏み込んだ積極的な保護行政を行っていただくことを求めまして、私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。

2024年6月議会 山本なおひろ議員一般質問と答弁要旨【全文】

日本共産党議員団の山本直弘です。

今日は「官民連携による大阪関西万博への児童生徒無料招待」と「ギャンブル依存症対策」、「介護保険認定申請」の3点について質問いたします。どうぞよろしくお願いします。

 

日本政府と大阪府・大阪市、そして関西財界が中心となって「大阪関西万博」が来年4月から半年間開催されようとしています。

しかし、度重なる開催に関わる経費の増加とそれにともなう際限のない税金の投入、参加予定国の撤退、パビリオン建設の遅れ等、新型コロナ禍があったとはいえ、経済効果3.3兆円を期待した万博開催は様々な困難に直面しています。

開幕予定1年前になっても「関心がない」市民7割(「読売新聞」。開催反対が45%、賛成47%(「朝日新聞」)と、国家的イベントとしては賛否が拮抗する異例の事態になっています。関心の低さと不入気から前売りチケットが販売目標の1割も売れない状況に危機感を募らせたのか、大阪府は府内85万人の小中高生を官民連携で無料招待する方針を決め、近隣の兵庫県と京都府、滋賀県にも広げようとしています。

そんな問題山積の、万博会場予定地の夢洲1区に建設中のトイレで、3月28日、メタンガス爆発事故が発生しました。溶接作業の火花がメタンガスに引火して発生したものです。

当初、日本国際博覧会協会(以下、「万博協会」と言います)は破損したのはコンクリートの床や床の点検口と発表していましたが、天井にまで及んでいたことが大阪市此花消防署の事故概要文書で判明しました。

概要文書では、3月28日午前10時55分に「溶接作業中に爆発が起こり大きな音とともに床面がめくれ上がった」と記述されています。破損の範囲は約100平方メートルとされてきましたが、地下から1階天井まで被害が及んだ重大事故であったことがうかがえます。しかし万博協会が公開した事故現場の写真は1枚だけで一部しか写っていなくて、全容を明らかにしていません。

事故が起きた夢洲1区はごみの最終処分場で、約80本のガス抜き管から1日約2トンもの可燃性のメタンガスが常時発生し、今後も事故が起きる危険性のある非常に危険な地域です。

また万博協会は5月30日、万博会場の中心、夢洲2区・3区のパビリオン地区においても、1区で起きたのと同じメタンガスが発生していたと発表しました。

万博協会はこれまで「同地区でこれまでガスは検出されておらず、ガス発生の可能性は極めて低い」と繰り返し明言していましたが、1月から3月にかけて爆発を起こす濃度の下限である5%にもかかる7%~2%の濃度が、地下鉄工事の上部地表付近4カ所で検出されたのです。1区のメタンガス爆発事故を受けて「5%を基準に対応する」と表明していましたが、今回の7%検出で「退避基準である濃度である濃度30%の4分の1で低濃度だ」として対策を示していません。1区の爆発事故の過少な公表と共に、「会場のどこでも爆発の危険性」があることさえも過少に偽る、隠ぺい体質、ご都合主義と言わなければなりません。

大阪府はこのメタンガス爆発事故を受けた安全対策の取りまとめを今年夏ごろに行うとする一方、無料招待する大阪府内の学校に万博への遠足についての意向調査の回答を今月末までに求めています。順序が逆ではないでしょうか。

兵庫県も先月4月11日、県内の小中高校生最大56万人を官民連携、民間企業の協力で無料招待すると発表しました。

夢洲会場はゴミ廃棄物の最終処分場であるとともに、有害物質を含む建設残土や産業廃棄物が大量に埋まっている人工島です。交通手段であるバスの駐車場には有害物質PCBの袋が約1万袋埋まっています。

万博のスローガン「いのち輝く未来社会のデザイン1に相いれない場所に会場建設が進められているのです。

 

おたずねします。

Ql 今回のメタンガス爆発事故について市は把握していますか。また、今、申し上げた万博会場の危険性についてどのように考えますか

 

答弁要旨

大阪・関西万博の会場西側の建設現場における今年3月のメタンガスによる爆発事故につきましては、把握していますとともに、今回発生した爆発事故を踏まえ、博覧会協会では、より一層の安全策を検討し、追加の安全対策をまとめる予定であると聞いています。

本市としましても、当然のことではありますが、万博会場における来場者の安全対策につきましては、十分に図られるべきものと考えています。以上

 

次に「ギャンブル依存症対策」についてお聞きいたします。

アメリカ大リ一グで活躍する大谷翔平選手の通訳の水原一平氏が、大谷選手のお金を勝手に使って違法スポーツ賭博にのめりこみ、62億円という巨額な損失を出して逮捕されるという衝撃的な事件がありました。水原氏は自ら「自分はギャンブル依存症だ」と事件発覚時述べたということです。

先日、尼崎市議会議員自主研修会でこの「ギャンブル等依存症対策」を学びました。依存症の基礎知識からその中でのギャンブル依存症のこと、政府が策定するギャンブル依存症対策の基本計MMとその具体的取組み、回復支援センターの取組み、そして実際に依存症になった人たちの相談事例、などについて学びました。

おたずねします

 

Q2全国でギャンブル存症に罹っている人は推計でどれぐらいいますか。また、尼崎市ではどれぐらいいますか

 

答弁要旨

ギヤンブル等依存症患者数について、正確に把握しているものはございませんが、令和2年に国立病院機構久里浜医療センターが実施したギャンブル等依存に関する

調査によると、成人人口の約2.2%が「ギャンブル等依存が疑われる者」と推計されております。

その数値を全国の成人人口約1億人で考えますと、約220万人、本市の成人人口約39万人で考えますと、約8,500人の人がギャンブル等依存の疑いがある者と推計されます。以上

 

 

次に「介護保険申請の認定」についてお聞きいたします。

 

この間、介護保険申請から認定まで極端に時間がかかって、そのため様々な不利益を被っている市民の事例を、医療関係者の方からお聞きしました。

少し紹介させていただきます。

老健施設に入所している60代女性の、更新申請後の不服申し立てのケースです。

今年1月中旬、当時、要介護5の有効期限更新の調査を受け、翌月2月、要支援の認定がされました。

この方は不服であったため、再申請をしましたが、要介護2の認定が下りたのが2か月後の4月申旬でした。

再申請期間の2カ月の間、介護度が下がったことで訪問看護が優先され、訪問リハビリの利用が単位不足のため中止となって、運動機能回復ができなくなるという不利益を受けたという事です。

62歳女性で、パーキンソン・多系統萎縮症の方の新規申請のケースです。この方は4月26日に介護保険申請をしました。5月20日頃、主治医から通所リノ・ビリの指示を受けましたが、現時点で認定調査の予定も帰ってきていないので、必要なリハビリが受けられない状況です。

 

その他にも20件以上、主に新規認定調査が申請から2カ月以上かかっているケースで、必要なサービスが受けられない事例があるという事です。

 

Q3こういった介謹認定の遅れが常態化しているのではないですか。遅れている原因は何ですか。

 

答弁要旨

コロナ禍におきましては、入院等で認定調査が行えない方や身体状況等に大きな変化が見られない方は、臨時的取扱いにより認定期間を延長する対応を実施していましたが、令和5年度から令和6年度にかけて、段階的にその取扱いが終了することに伴い、更新申請の集中により、要介護認定申請件数がコロナ以前に比べ約1割増加しています。

また、認定調査の実施件数は、毎年度、1月から5月までがもっとも多く、こうした中、本市の認定調査員の退職が重なり、直ちに職員募集を行いましたが、現在まで応募がなく、現時点で、3人の欠員が生じています。

こうした状況が認定の遅れている主たる原因と考えています。以上

 

 

これで一問目をおわります。二問目からは一問一答にて行います

 

 

(介護保険認定申請遅延について)

 

Q4 尼崎に住む高齢者の日常生活の維持、また、介護保険制度の制度趣旨からすれば早急に改善する必要があると思います。具体的にいつまでに遅延について解消するおつもりですか。お答えください。

 

(大阪関西万博への児童生徒無料招待について)

共産党市議団は、5月16日、松本市長と白畑教育長宛に「大阪関西万博への子ども無料招待を実施しない」ことを求める申し入れをしました。

メタンガス爆発事故の危険があるだけでなく、夢洲へ行くルートが夢舞橋と夢咲トンネルの2カ所しかなく、地震などの災害が発生したとき通行不能となる可能性があります。

こんな2重にも3重にも危険な場所であるから、子どもたちを動員しないことを求めました。

対応していただいた教育次長は、「校外行事は児童生徒の安金第一で、これまでも下見をおこなったうえで実施してきた。危険な場所に子どもを行かせない」とおっしゃいました。

 

お尋ねします。

Q5 校外行事などで安全な場所でないと判断する際の具体的な基準は何ですか。

 

答弁要旨

校外で教育活動を実施する際には、「学習の目的に適した場所であるか」や、「現地までの交通手段を含めた安全性」、施設の状況や地理的環境、所要時間等を検討し、活動する児童生徒及び引率する教職員にとって無理のない行程で計画を立て、保護者にも必要事項をお知らせしております。

また、立てた計画に基づいて教員が下見を行い、「計画が児童生徒にとって適切であるか」という点に加え、施設等の安全性はもちろん、配慮を要する児童生徒への対応や、気象条件等に応じた対応などについて、現地スタッフ等と事前に十分に打ち合わせしたうえで、児童生徒の安全を最優先に、教育的効果も含め総合的に判断して実施しております。以上

 

 

Q6また下見をして安全確認をしているということですが、今度の万博についても開幕後に下見をするのですか。

 

答弁要旨

万博を校外行事の行先として実施するならば、児童生徒の安全確保のため、開幕後に下見が必要だと考えておりますが、現時点では、下見が可能かどうかの情報もないため、検討しておりません。以上

 

先ほど述べた交通ルートが2カ所しかないことで、災害が発生した場合、最大で1日22万7000人の来場者が帰宅不能になるという懸念があります。

2018年9月の台風21号では同じ人工島の関西空港が浸水し、連絡橋にタンカーが衝突して約8000人が孤立する事態が発生しました。

この時、夢洲でも多数のコンテナが吹き飛ぼされ、護岸の一部が高潮で倒壊する事態となりましたが、万博協会が昨年12月にまとめた災害被害想定「防災基本計画」は専門家から「被害想定が甘すぎる」と指摘され、「避難計画」がいまだに策定されていません。

 

おたずねします。

Q7避難時に避難経度が2つしかない。避難計画もない。 非常に危険な場所ではありませんか

 

答弁要旨

万博開催時の会場内における防災対策については、現在、運営主体である博覧会協会が、学識経験者や大阪府・市、警察、自衛隊などの関係機関による「2025年日本国際博覧会安全対策協議会」を設置し、「2025年日本国際博覧会協会防災基本計画」に基づき具体的な対策について各種検討を行っているところです。

そうした中、災害時における避難等の対応について、博覧会協会に確認しましたところ、現在、大阪府市等の関係機関と調整を行いながら、検討を進めており、夏頃までに詳細を取りまとめるとのことでございます。

いずれにしましても、世界中から多くの方々の来場が見込まれる中、誰もが安全で、安心して訪れることができる環境をしっかりと整えていただきたいと考えています。以上

 

兵庫県は「2025大阪・関西万博への学校単位での無料招待事務局運営業務」公募を行い、先日プロポーザル事業者選定結果について発表しました。

これは、万博への無料招待の業務を外部に委託するためプレゼンテーション審査会を行い、その結果、日本旅行神戸支店が当該委託事業者に決定したことを伝えるものです。

一方、6月中旬ごろにこの無料招待の行程などを、県を通じて各学校に案内し、オンラインで説明会を開催するとお聞きしています。この説明会は強制ではなく、希望する学校が参加していただければと考えていると兵庫県は言っているそうです。

 

Q8 兵庫県から万博への児童生徒招待に関して、参加の意向を問うような内容の連絡はありますか。今回のオンライン説明会は行くことを前提にした内容のものなのでしょうか。

 

答弁要旨

兵庫県が主催する「2025大阪・関西万博への学校単位での無料招待に関する事業」につきまして、オンライン説明会の内容も含め、現時点では県教育委員会からの通知はございません。以上

 

Q9 いつ頃までに、どのようなプロセスを経て子どもたちの万博への無料招待について決めるつもりですか。その決定をするのに、事前の調査をどのように行いますか。お答えください。

答弁要旨

『一現時点では県教育委員会から無料招待についての通知はなく、スケジュールを含めた詳細は、不明であるため、事前調査の方法等につきましても決まっておりません。以上

 

大阪府交野市の市長は5月24日の記者会見で、「学校単位で連れて行かなくてもいい」と述べて、万博への子ども動員にくみしない考えを表明しました。府の教育委員会は、参加の意向を先月5月末までに回答するよう要請していますが、交野市では市立の全小中学校13校が参加を希望しなかったという事です。

交野市長は「学校現場に話を聞いたが行きたいという学校は一つもなかった。各学校や市町村に行くか行かないかの回答をさせる踏み絵を踏ませるのはいかがなものか」と指摘し、3つの問題を指摘しました。1つは、学校参加では低学年には混雑した電車は乗りにくく、貸し切りバスは数が限られており、費用も1台15万円、1人当たり5,000円かかること、2つめは、メタンガスの爆発事故が起こり安全性に懸念があること、3つめはパビリオンが選べないという問題点です。

これら以外にも、バスの駐車場から会場入口まで1キロあり、低学年の児童にとっては過酷。1日の招待数のピークは1万4千人に対し、昼食をとる団体休憩所は2,000人までで、入れ替えしても入りきれない団体は芝生広場か大屋根リングの下でしか場所がない。

運転手不足やインバウンド需要の影響により送迎バスの確保が困難、などあげればいくらでも問題点が出てきます。

大阪府の吉村知事は5月27日、無料招待の事業の意向調査の途中集計について「約75%の学校が参加希望だった」と発表しました。府内の約1900校に対して実施し、24日時点で回答があった1280校のうち、950校が「希望する」と答えたとのことです。しかし、18%の約330校は「未定・検討中」と回答しました。これだけ不安材料があることが学校現場をして決めかねさせているのは明らかです。

ここで市長におたずねします。

 

QlOこうした大阪の状況も踏まえて、現在、松本市長はどのような見解をお持ちでしょうか。

答弁要旨

(大阪・関西万博への子どもたちの参加については、兵庫県が公表をしたときから、その実施方法等について心配をしていました。)

2025大阪・関西万博は国家的なプロジェクトであり、子どもたちが万博を訪れ、世界各国の様々な展示に触れる機会は大変有意義な体験となると考えており、会場近くに立地する本市としても、児童生徒が訪問できる機会の充実に努めていくのは大切なことと考えています。

一方で、市立小・中・高等学校、特別支援学校の全児童生徒が参加する「校外学習」として実施する場合、修学旅行や自然学校等と比べて規模が圧倒的に大きく、児童生徒の管理や熱中症対策、昼食・休憩場所・トイレの確保など当日の引率や事前の準備を考えると、学校・教職員の負担は膨大になると懸念されます。

また、チケット代以外の自治体の負担や交通手段の確保など様々な課題が予想され、実施にあたっては関係機関と丁寧にコミュニケーションを図りながら対応を検討する必要があります。

万博の会場側のサポート体制や実施時期等、様々な条件による影響が考えられるなか、現時点では児童生徒の安全が確保できる十分な情報を持ち合わせていないため、断定的なことは申し上げられませんが、少なくとも、学校単位の行事ありきで進められていくことを大変心配しています。

今後、例えば、チケットの転売防止措置等を講じた上で、家族単位で行っていただくことを認め、家族単位で訪問できない子どもたちに対しては、市として移動手段・引率環境を確保するなどの手段も考えられます。

そういった柔軟な対応も視野に入れて、県には準備を丁寧に進めてもらいたいと考えているところです。

以上

 

 

「ギャンブル等依存症対策基本法」が成立し、政府が策定するギャンブル依存症対策の基本計画には法律に基づき「やらなけれぼならない」事業として、広告宣伝の抑制や普及啓発の推進、アクセス制限の強化、相談体制の強化など10項目が列挙されています。これら依存症対策は国、自治体、関係者が取組む、と研修会の資料で記されています。

おたずねします。

Ql1尼崎市がり組んでいるギャンブル依存症対策を具体的ににお示しください

答弁要旨

本市としましては、ギャンブル依存症に限定をせず、あらゆる依存症に対し、1次予防としての「疾病予防」、2次予防としての「早期発見、早期治療」、3次予防としての「回復」の視点を持って取組を進めています。

具体的には1次予防として出前講座や市ホームページやSNS等広報を活用した啓発、2次予防として専門

医による依存症相談やその他事業の実施を通じた早期に医療等へつながるような支援の実施、3次予防として個別相談や自助グループとの連携による支援の実施といった、早期回復の取組を実施しております。

こうした取組は、依存症に陥った方への対処だけではなく、周囲の人たちの協力も得ながら依存症の発症を未然に防止することを目的として実施しており、より多くの市民の皆様を対象に、引き続き依存症対策を推進してまいります。以上

 

昨年11月11日の朝日新聞朝刊に、「ギャンブル依存症が原因の犯罪者に対する全国の刑務所で行われている回復指導プログラム」に関する記事が掲載されました。

記事の冒頭ではこのように書かれています。

「ギャンブル依存で生活が破綻したり、お金が欲しくなったりして、犯罪へとつながるケースが後を絶たない。全国の刑務所では今年度から、ギャンブル依存の受刑者向けの指導プログラムを始めた。ただ、自覚が乏しい場合が多く、改善は簡単ではない。」

他の薬物依存やアルコール依存に比べて、ギャンブル依存の場合は本人の自覚が乏しい。

趣味、嗜好の範囲であって、やめられないのは性格の問題、だらしないから、と本人も家族も考えがちですが、「ギャンブル依存症問題を考える会」の代表の田中紀子さん一一田中さん自身も、かつて競艇にのめりこんだ経験者です一一は、依存症の人の脳は、ストレスをギャンブルで解消するのが一番効果的になってしまっていて「意思や根性では治せない」と強調し、医療機関や自助グループの必要性を訴えています。

また、先日夕方のニュースで、全国で唯一県が主催者となってボートレース事業を行っている滋賀県が、コロナ禍で事業収益が増加する一方、依存症当事者からの相談が急増したことで今年度から実態把握と対策を開始したことが報じられました。

舟券を購入した人の年齢、金額、購入頻度などをデータ化し、県が分析して依存症対策に活用するという事です。これを今後どのように活用するかは伺い知れませんが、通り一遍の啓発チラシやポスターの掲示の類ではないと思われます。

滋賀県知事は、「このボートレース事業好調の陰には依存症や生活破綻が起こっていないのか懸念していた」「ギャンブル依存症対策も同時に県としてやっていく責任がある」と述べています。

尼崎市のボートレース事業は、滋賀県同様、コロナ禍の巣ごもり需要による電話投票(インターネット投票)の増加で、かつてない高収益をあげています。

 

おたずねします

 

Q12尼崎市でも滋賀県と戸様に、これまでより突っ込んだ存症の実態把握と対策に取り組むべきと考えますがいかがですか。

答弁要旨

本市では現在のところ、依存症に関する個々の相談を受け、聞き取りを行うことにより、その内容を踏まえ、依存症の実態把握に努めているところです。

そうした中、今年度から滋賀県が取り組むギャンブル依存症者に係る競艇事業のデータを活用した実態把握事業については、非常に参考となると思われますので、その情報収集に努めるとともに、本市においても公営事業所が所有しているデータ等がギャンブル等依存症の実態把握にどのように活用できるのかといったことを確認・調整し、効果的な対策につなげてまいりたいと考えております。

また、兵庫県が策定するギャンブル等依存症対策推進計画において、ギャンブル等依存症問題の実態把握が重点的な取組の1つとされていることから、県が行う取組についても注視してまいります。

以上

 

Ql3ギャンブル依存症は多くの人が経済的に損失をこうむり生活を破綻させ、時には犯罪まで引き起こしてしまいますが、そもそもこういったギャンブル依存症を誘発する公営ギャンブルがなぜ許されるのでしょうか。当局の考えをお聞かせください。

 

答弁要旨

日本では、刑法において、総論として賭博(ギャンブル)は禁止されておりますが、個別の特別法に基づいて、競馬、ボートレースや競輪などの公営競技が認められているところです。

具体的には、ボートレースにつきましては、「モーターボート競走法」が定められており、その第2条に基づき、総務大臣が指定する市町村が実施することが認められ、その収益を広く社会に還元し、社会貢献を果たすという役割を担っており、刑法上の違法性が阻却されております。

本市においても、これまで収益事業収入を財源として、学校施設、下水道施設といった公共施設の整備など、まちづくりに大きく貢献してきたところです。

そうした中、公営競技に伴うギャンブル依存症対策は、重要かつ必要な取り組みでありますことから、先般、ボートレースとしてのギャンブル依存症対策の現状と対策について、施行者協議会より講師を招き、議員研修会を開催してご理解を深めていただいたところです。

ボートレース業界全体も取り組みを進めている中、ボートレース尼崎としても、場内ATMの撤去や相談窓口の案内、リーフレットの配布、場内アナウンス、ホームページの活用等により、啓発・周知の取組を行っております。以上

 

「ギャンブル等依存症対策基本法」の行政がやるべき事業の中に、広告宣伝の抑制があります。昨年、尼崎市は「ボートレース甲子園」というレースの開催をしましたが、その際使われたポスターには、未成年である高校生が、高校野球の甲子園大会の優勝旗を模した大旗を掲げるイラストが描かれていました。イラストとはいえ、セーラー服を着た女子高校生を公営ギャンブルのレースの広告ポスターに使用したことに、ある市民の方は、「収益アップのために、子どもたちまで宣伝広告に動員する、自治体そのものがギャンブル依存症にかかっている」と言っていました。言いえて妙だと思います。

戦後の復興期、戦災で失われた公共の建築物の再建や、教育予算の捻出等、ボートレース事業は財政的な役割を担う一方、地域での犯罪の頻発など治安の問題があり、いずれは廃止する方向に舵を切ろうとしましたが、温存されてきた歴史があります。

しかし今後「人の不幸の上で成り立つ公営ギャンブル」の存在そのものが、岐路に立たされていくのではないかと私は思います。

今、市民の暮らしは、かつてない円安と物価高騰で大変です。

市民が依存症になって犯罪を引き起こすなど「不幸の上に成り立つ」ギャンブルやIRカジノ政策ではなく、雇用を守り、社会保障を充実させることで、将来不安のない持続可能な社会をつくる事こそが国、県、市の行政に求められています。

時代時代によって常識は変わるし、社会悪だからなくせないと思っていたものも市民の運動と行政の決断によって変えることができます。

近い将来を見据えて、公営ギャンブルに寄りかからない財政構造の変革が必要だということを強調しまして、私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

9月議会★一般質問の予定です

一般質問の見込み時間をお知らせします。

9月6日(水)午後3時20分~4時04分 まさき一子 議員

 1,市長の政治姿勢について

 2,尼崎市子どものための権利擁護委員会の活動について

   ・「子どものための権利擁護」相談窓口について

   ・学校に出向いての人権教育について

 3,公立学校の施設整備について

   ・学校トイレ改修について

   ・学校施設でモルタル材の落下について

9月8日(金)午前11時05分~11時41分 山本なおひろ 議員

  1,市長の政治姿勢について

  2,住宅リフォーム助成制度、店舗リフォーム助成制度の創設について

  3,生活保護行政について

9月8日(金)午後3時47分~4時23分  川﨑としみ 議員

  1,市長の政治姿勢について

  2,自治体のDX デジタル化について

  3,保育所における2025年問題 少子化時代の保育所のあり方について

 

第65回 自治体学校in岡山に参加しました

第65回 自治体学校に市議団4人で行ってきました!

杉並区の岸本区長「失われた公共を取り戻す!」には衝撃を受けました。

全国の地方議員の皆さんと学び合い、刺激を受けてきました。

今後の活動に活かしていきたいことがたくさんあります!

写真は3日目。

山本議員は市議会健康福祉委員会の審議が入り、一人、帰尼。

「一緒に写真に写れなくて残念~!」