介護保険制度改悪 「公平」の名で全世代に負担増 

介護保険制度改悪の議論が大詰めです。
政府は、▽利用料2割負担の対象拡大の強行▽介護利用の入り口となるケアプラン有料化の突破口を開く▽中山間地・人口減少地での職員配置の基準緩和などの検討―をすすめる構えです。

 特に狙われているのが利用料2割負担の拡大です。
現在、利用者の9割以上が1割負担で、居宅サービス利用の要介護1の人が限度額まで利用した場合、負担額は月約1・7万円、要介護5では約3・6万円です。
2割になればこの倍。介護は一時的なものでなく負担は固定的な費用として長く続きます。年金生活のなかで耐え難い負担となり、利用を控えざるを得ません。

■現役世代にも負担

 負担増の口実の一つが「現役世代の負担軽減」「世代間の公平」です。しかし親が負担できなければ、娘・息子が負担することになり、サービス利用を減らせば、子世代の介護離職を招くなど現役世代の負担増は必至です。

 現役世代にとっても将来不安が高まり、節約して貯蓄に回すことになり、消費を冷やし内需を落ち込ませます。

 介護保険創設時はすべての利用者が1割負担でした。2014年の改悪で、年金収入などの所得が280万円以上(単身世帯)の人は2割負担とされました。65歳以上の人の約20%です。厚労省はこの所得基準を下げ、より収入の少ない人を2割負担にしようとしています。
四つの引き下げ案を示し、最も下げる案は230万円で、65歳以上の30%が2割負担になります。

 厚労省自身、▽より収入が低い人の負担が増す▽介護の利用は長期にわたり費用がかかり続ける―と認めます。そのための「配慮措置」として持ち出したのが、2割負担になる人のうち預貯金などが一定額以下なら申請すれば1割負担に戻すというものです。

 つまり、貯蓄が一定あれば2割負担のままということです。金額について3案が示されており、最も低い案では単身で300万円以上の預貯金があれば2割負担です。預貯金額を負担割合決定の要件に持ち出したのは初めてです。

■踏んだり蹴ったり

 社会保障の切り捨てがすすむなかで、庶民が老後への不安から“自助努力”でコツコツためた蓄えを理由に“高齢者は現役世代より貯金を持っている”と言い募り、「年齢に関わりなく能力に応じた負担」「世代内の公平」という名で庶民の負担を増やすのが今回狙われている改悪です。

 今後、負担割合決定の要件として制度化され、庶民に負担増を迫る仕組みとなる強い懸念があります。年金だけでは暮らせないと老後に備えて貯蓄をすれば、“貯金があるだろう”と、より負担を課される“踏んだり蹴ったり”。

 そのために狙われているのがマイナンバー活用による国民の預貯金の把握です。

 「公平」の名で全世代に負担増を強いる改悪は世論の力で止めなければなりません。介護保険制度を持続させ、現役世代の負担を下げるには公費負担を増やすべきです。
そのためには大企業や富裕層への行きすぎた優遇税制をただし税の累進性を回復する「真の応能負担」実現が不可欠です。

 

2025年12月21日号 しんぶん赤旗「主張」欄より

 

維新の兵庫県議 国保引き上げに賛成しておいて「自分は国保ちょろまかし」疑惑!

しんぶん赤旗日曜版 2025年12月21日付

高い国民健康保険料を自民党と一緒になって国民に押し付けておきながら、
自分たちは脱法的手法で高い国保料の支払いから逃れている…

しんぶん赤旗日曜版編集部が調べたところ、「日本維新の会」所属の兵庫県議 長崎寛親議員と赤石理生議員の名前が、国保料逃れ疑惑の一般社団法人の理事になっていたことがわかりました。

ことの発端は、10日の大阪府議会本会議。自民党の占部走馬府議が一般社団法人を利用した国保逃れの手法について質問したことです。
占部氏は、問題の一般社団法人について「代表理事は維新の衆院議員の元秘書で県議選の公認候補者だった人物」「勧誘された人によれば、維新の会の議員も多く利用しているので問題ないと説明された」などと指摘。維新の会が信頼の根拠として悪用されている可能性があると主張しました。
 そこで、編集部は自民党府議がとりあげた一般社団法人の存在を確認、勧誘資料を独自入手しました。

表紙には「コスト削減の提案」と書かれています。
その内容は「国保加入者を社保適用者に切り替える」方法です。
「皆様の社会保険料負担額を最低水準に落とすことが可能」としています。

そのからくりは…

資料によると「社団法人の理事に就任し、報酬発生→社保適応となる仕組み」とされています。
国保に入っていた人が法人の理事になり、報酬を受けることで、社会保険に加入できる、というのです。

 社会保険料は報酬に基づいて金額が決まります。
報酬が低ければ保険料も安くなります。そのしかけが理事への就任です。

 労働基準法において従業員は最低賃金の設定があります。
そのため、月額88000円の報酬がないと社保には入れません。
ところが!
理事は役員なので労基法の管轄外!理事報酬について「支払金額:社保の天引き後の数百円」となっており、メチャクチャです。
理事業務は「簡単なアンケート報告」などとしています。

総所得1000万円超の弁護士で国民健康保険料と国民年金保険料で年146万7520円をはらっていたケースについて「年間コスト削減効果」は86万7520円と書いていました!

赤石県議、長崎県議が県議会議長に提出した関連会社等報告書にも両県議が23年と24年に社団法人の理事になっていると記載されています。

 税理士の浦野広明氏は「議員は社団法人を利用し、そこから報酬を得たようにして保険料を安くしているとみられ、脱法行為に加担している可能性がある。
社会保険料は目的税だから不正に引き下げていたら脱税しているようなものだ。」と指摘します。

 県議会事務局によると、県議の報酬は額面で1450万円。
一般的に議員は国保に加入します。
両県議の選曲である神戸市の国保担当課によると、県議の報酬の場合、国保料は最高限度額の年間109万円になると言います。

 国保をめぐって自民党政権は「国保の都道府県化」を進め、
各自治体独自の保険料軽減をやめさせて、保険料の引き上げを招いています。
それを実施する法案に賛成して自民党と一緒になって進めてきたのが維新です!
兵庫県でも、国保料の負担増の議案に維新は賛成しています。

日本共産党兵庫県議会議員団の庄本えつこ団長は、
「相次ぐ国保料の引上げで、払いきれず保険証を取り上げられて苦しむ県民もいる。県政で国保料引上げの仕組みに賛成してきた維新の議員が国保逃れをしていたのなら、絶対に許されるものではない」

 編集部の取材は、長崎県議は拒否。赤石県議は質問書を送付しましたが期限までに回答はありません。しんぶん赤旗日曜版をぜひお読みください

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2025年12月議会 こむら潤議員の一般質問と答弁要旨

2025年12月議会 こむら潤 一般質問

【一登壇目】

日本共産党議員団の小村潤です。
今日は、生理用品の無償設置について、街路樹や道路の整備保全のあり方について、お聞きしていきます。

 

10月から、また多くの品物の価格が上がりました。
物価高騰は、市民の暮らしに重くのしかかっています。生理用品も値上がりしています。生理用品は、ナプキンやタンポンなど、経血量の変化によってもサイズが異なり、鎮痛剤やピル、生理用下着なども含めると、平均一か月に1,000円から2,000円の負担額となっています。女性が生きていく中で避けて通ることができない生理現象ですが、人間が子を産み、次世代に人間社会を引き継いでいく上で、生理は女性だけの負担にせず、社会全体で考え、解決することと考えるべきです。

 

コロナ禍で、「女性の貧困」、「生理の貧困」、経済的困窮に陥る女性の実態が浮き彫りになりました。コロナパンデミックが落ち着いた後も、物価高騰の影響でこれらの貧困問題は解決したわけではなく、今も尾を引いています。なぜなら、「女性の貧困」「生理の貧困」は、コロナパンデミックや物価高騰という事柄が原因で生じたものではなく、ずっと以前からあったジェンダーギャップや女性の人権問題が、社会の根底に今も横たわっていることが原因だからです。

 

例えば、コロナ禍の中で「育児、看病、介護などの家族の世話」を行う役割を担ってきたのが母親や妻など圧倒的に女性であり、無償でおこなってきた家族に対するケアが、職業として保育、医療、介護などのケア労働者が担うようになった時にも、多くが、女性が働き手となり、そして一般職よりも安い賃金で当たり前とされてきたことに私たちは気づかされました。

非正規雇用労働者の7割が女性、多くは夫に扶養される働き方で家計の補佐的役割を担ってきた妻たち、またはシングルマザーたちです。彼女たちがパンデミックで収入や職を失い、生活困窮に陥りました。生活費を抑えるために、生理用品が購入できず、ナプキンの交換回数を減らしたり、トイレットペーパーで代用したりという実態が明らかになりました。

 

「生理用品を買えない」と生理に困る姿は、こうした、女性だからこそ抱えている、さまざまな社会的な生きづらさの、ほんの一角にすぎません。だからこそ、生理の貧困の現状に行政が向き合うことで、ジェンダー平等社会に近づく解決の糸口が見えてくるのではないでしょうか。

 

今年の3月、生理用品の無償設置を求めた三重県議会の日本共産党吉田あやか議員がSNSで「トイレットペーパーのように生理用品を置いてほしい」と発信した投稿をきっかけに、大量で悪質なコメントや、県議会にも8,000件もの誹謗中傷メールが殺到、殺害予告などのミソジニー攻撃がなされました。具体的な内容の明言は避けますが、ミソジニー攻撃とは女性や女性らしさに対する嫌悪、蔑視、偏見をもって攻撃することを指します。このような女性議員に対する執拗で卑劣な攻撃、女性性への無理解や嫌悪をむきだしにした様相は、「生理の『認識』の貧困」のあらわれではないでしょうか。

 

Q1 女性の貧困、生理の貧困について、市長はどのように認識しておられますか。また、ご紹介したような、議会でジェンダー平等に取り組む議員に向けられたミソジニー攻撃に対する市長の見解をお聞かせください。

 

(市長答弁)

 女性の就業者数は増加する一方で、出産や育児などを背景に女性は男性に比べ、正規雇用比率が年代とともに低下し、依然として男女間の収入格差が大きい状況にあると認識しております。また、ジェンダーギャップ指数において、G7の中でも日本は最下位であります。

 また、コロナ禍において顕在化した生理の貧困は、女性が経済的困窮に陥りやすいという構造的な問題が背景にあり、ジェンダー平等、男女共同参画の視点からも考えていくべき課題であると認識しております。

 次に、生理用品の無償設置を求めたことにより、三重県の女性議員が攻撃を受けた事案につきましても、ジェンダー平等、男女共同参画を阻害するような、行き過ぎた自己責任論や表現の自由を超えた殺害予告については、決して許されることではないと考えております。

 

 

次に、本市の街路樹と道路の整備保全のあり方について、おききします。

市民の皆さんに、尼崎市に思うことはありますか?とお尋ねすると、「街路樹の落ち葉が雨どいに詰まって困っている」「道路の段差が危ないから直してほしい」など、街路樹や道路に関する要望がたくさん聞こえてきます。その都度、担当課に連絡をして改善をお願いしたり、「あまレポ」に投稿して改善要請することもあります。

先日は、住民の方から「私は家の近くの道路の清掃や、街路樹の伸びた枝を剪定するなど毎日やっているが、近所の人にそれは市の仕事だと止められたことがある。しかし、放置もできないので、緑のジャンパーを着て作業するようにしたら、誰も言わなくなった」という声をお聞きしました。

 

Q2 現在本市では、道路や街路樹について、誰が、どのように整備保全をおこなっていますか?年間の巡回点検頻度、道路の修繕頻度、街路樹の剪定の頻度をお答えください。

 

(答弁要旨)

道路では、幹線道路やバスが通る路線など約227kmを対象に、月2回の定期巡回を行うとともに、日常の道路パトロールや市民からの通報等により判明した道路に生じた段差などの局所的な不具合の緊急対策として、昨年度は約1,500件の対応を行いました。

 また、全面的な修繕は、道路の交通量などにより劣化状況が一律ではないことから、5年毎に路面性状調査を実施し、道路ごとの優先度を定めた修繕計画を策定することで、適切な時期に補修を行っております。

 街路樹については、特に生育が旺盛な樹種や、周辺地域への影響が大きい路線において、1年~2年に1度の剪定を行っているところであります。

 さらに、日常の維持管理の中で、民地へ越境しているものや信号、標識、街路灯等の交通安全上障害となっているものについては、生育状況や周辺環境を確認しながら、適宜、剪定を行っているところであります。

 

【2登壇目】

2021年9月議会では、わが会派の真崎一子議員の質問で、その年の4月から南北保健福祉センターや子どもの育ち支援センターいくしあ、女性センタートレピエなどで、災害備蓄用生理用品の無償配布が実施され、今後も取り組みを続けたいとの答弁がありました。

今回、あらためて確認をしたところ、災害備蓄品を活用しての生理用品の配布は今も継続されているとのことでした。

 

Q3 現在、本市がおこなっている生理用品の配布目的、場所、方法と予算規模もお答えください。

 

(答弁要旨)

危機管理安全局においては、コロナ禍の令和3年度から経済的な理由等により生理用品を購入できない女性に対して、生理用品の無償配布を行っております。

 この取組は、災害用備蓄品の入替更新により生じる余剰分を活用して実施しているものであり、女性の健康や尊厳を守るための支援の一つと位置付けております。

 また、配布場所としましては、南・北保健福祉センターをはじめ、女性センター・トレピエ、ユース交流センター、いくしあの5カ所で実施しており、配布方法についても、窓口で声に出さなくても受け取れるよう、専用のカードをご提示いただくなど、プライバシーに配慮し中身が見えない袋に入れてお渡ししております。

 なお、予算規模につきましては、既存の災害備蓄品を活用しているため、本事業における予算化はしておりません。

 

これらはトイレに生理用品が設置されているのではなく、引き換えカードが置かれていて、必要とする市民がカードを職員に提示して、生理用品を受け取ることができるという仕組みです。

 

物価高で生活全般にすべての市民の経済的負担が大きくなっている今、「トイレットペーパーのように生理用品を置いてほしい」というのは多くの女性の切実な願いです。

女性にとって、月経による経血の排出は文字通り「生理現象」であり、自らコントロールできるものではありません。受付に行き、職員に言って生理用品を受け取る、というのは、例えば想像してみていただきたいのですが、「誰もが排泄行為は生理現象として必ず訪れるものを、わざわざ他人に便意を催していることを打ち明け、自分では紙を持っていないのでトイレットペーパーをくださいと言って施しを受ける」という事と同様です。どんな気分でしょうか?

そうして自分の身に置き換えてみれば、生理用品はいつでもトイレに設置されているべきだと、どなたにもご理解いただけると思います。

 

生活に困窮している、困りごとを抱える女性が支援につながりやすくする、という事ももちろん大切なことです。しかしかえって、支援にたどりつく前に、ハードルをあげて諦めさせてはいないでしょうか。

 

今、全国では、生理の貧困対策は経済的な生活支援だけではなく、もっと寛容で積極的なアプローチが広がっています。困っている人に限定せず、必要としている人に「ここに行けば生理用品がある」と広く知ってもらい、誰もが安心して生活をおくることができるような工夫が実践されています。

例えば、大阪府羽曳野市では、「女性ならではのアクシデント、出先で急に始まった生理のために羽曳野市の主な公共施設には【困った時の生理用品】をご準備しています」というメッセージをつけて、トイレに生理用品を設置しています。

東京都港区では、公共施設のトイレの手洗い場に個包装の生理用ナプキンを置き、メッセージには英語表記もそえています。区役所にはアプリで生理ナプキンを取り出せる「オイテル」をトイレに設置しています。

羽曳野市は、市民生活部人権推進課、港区は、子ども家庭支援部子ども政策課子ども政策推進係で取り組み、高い人権意識をもってこれらの事業がおこなわれています。

 

Q4 災害備蓄品の活用だけではなく、ジェンダー平等社会実現の人権的観点から、予算をつけて本市の市役所やさまざまな公共施設のトイレに生理用品を常備すべきと考えますが、いかがですか。

 

(答弁要旨)

生理用品の常備配置につきましては、これまで災害備蓄品の活用に加え、女性センタートレピエにおいては、居場所事業や相談事業の中で必要な人に生理用品を配付したり、また、トイレに設置したりするなどの取組を進めてまいりました。

 災害備蓄品の活用以外の方法による公共施設における生理用品の常備配置については、各公共施設の状況に応じた取組を促してまいりたいと考えております。

 また、生理という女性の健康や尊厳にかかわる課題については、社会的な理解を深めていくことが必要でありますことから、そうした問題の啓発にも引き続き取り組んでまいります。

 

今回の質問で、生理の貧困対策が、コロナ禍の災害対策の域を出ない、小さな観点で継続されていることがわかりました。せっかくダイバーシティ推進課をもっているのですから、ジェンダー平等社会に向けて積極的な取り組みへと発展させてほしいと思います。

 

次に、市立小中学校、市立高校への生理用品の設置についてです。

2022年3月議会で、真崎一子議員が、生理用品の設置について質問し、NPO法人子どものみらい尼崎からの寄付により学校への生理用品設置が取り組まれていると答弁がありました。

 

Q5 現在、このNPO法人からの生理用品の寄付は終了したとうかがっています。今後はどうなる見通しですか?

 

(答弁要旨)

 議員のご指摘通り、今年度は当該NPO法人からの生理用品の寄付はございませんが、教育委員会が学校トイレに常備できるかどうか検証するため、モデル実施として各校に対し教育委員会の予算で生理用品の配布を行ったほか、先日も尼崎北ロータリークラブから寄付を頂いており、これからすべての市立小・中・高等学校へ配付を行う予定でございます。

 今後についても、学校の環境及び事情に応じた方法で生理用品の設置を行う予定としており、各学校がそれぞれの予算の範囲内において生理用品を購入して対応してまいります。

 

先日、ある小学校の前で街頭アンケート調査をおこなったところ、5年生の女子児童から「昨年までトイレに生理用品が置いてあったけど今年はなくなった。5月に学校でアンケートすると言っていたけど、やっていない」とお聞きしました。教育委員会こころとからだ育成課に確認したところ、今年度初めに一か月、各学校に生理用品を配布し実地調査をして、各校にアンケート調査をおこなったとのことでした。

 

Q6 実地調査とアンケート調査について、どのようにおこなったのか詳細を教えてください。

 

(答弁要旨)

 生理用品を各校トイレに設置するモデル実施につきましては、今年の4月から6月の期間中に、市立全小・中学校で概ね1か月間の間行いました。

 その中で、生理用品の設置場所や管理上の課題等により、保健室での設置が望ましいとの意見により、トイレへの設置ができなかった学校も一部ありました。

 また、アンケートにつきましては、小学校6年生から中学校3年生の女子児童生徒に対し、学校で生理用品に困った経験があるかなど、また、各学校に対しては生理用品設置上の課題などについて回答を求め、児童生徒は858人、学校は49校から回答を得ており、現在その結果をとりまとめているところです。

 

児童には各校1クラスのみの抽出型のアンケートであること、また、5月におこなったアンケートの結果がようやく今、返されるところということ、というのは取り組みに積極性を感じられない、というのが正直な感想です。

 

Q7 学校前でおこなった、街頭アンケートに答えた子どもたちは全員、「学校のトイレに生理用品を置いてほしい」と答えました。教育委員会はこの声にどう答えますか?

 

(答弁要旨)

「学校のトイレに生理用品を置いてほしい」という子どもたちの声は、現在集計中のアンケートにおいても、困った経験をした児童生徒の回答が少なからずあることから、教育委員会といたしましても理解しているところでございます。

  一方、モデル実施では、いたずらや持ち去りなど管理上の問題も発生しており、早急なトイレへの設置を進めた場合、継続的実施が難しくなってしまうことが懸念されます。

 今後は、困っている児童生徒への必要な支援に向け、効果的な方法についての研究を進めるとともに、それぞれの学校の環境や事情に合わせた取組を継続してまいります。

 

NPO法人の代表の方によれば、「本来なら生理用品の無償設置は寄付でなくて行政がしなくてはならないこと」です。この度のアンケートや実地調査で、トイレへの設置がすぐには難しいと答えた学校はもちろんあると思います。「難しい」と答えた学校にはどんな困難さがあるのか、生理用品を置くことで、まさに子どもたちの状態、学校環境の課題が見えてきたのではないのでしょうか。単に一律に設置して終わりではなく、「難しい」と答えた学校の課題を解決していく取り組みに踏み出すことが、この「生理の貧困」に向き合う本来の意味ではないでしょうか。

 

また、身体の悩みや生活不安など、困難を抱える児童を学校が把握するために保健室を介する必要性を説明されていますが、生理用品を人質にするのではなく、日頃から児童生徒一人一人に寄り添った教育、スタッフの加配や少人数学級の実現による環境改善こそが、学校には求められているのではないでしょうか。

生理は隠すこと、恥ずべきことのままにしてはならないと思います。生理用品の設置は、子どもたちが一人一人の体と性について、自らも相手のこともよく理解し、大切にする知識と習慣を身につける格好の機会となるのではないでしょうか。

すでにいくつかの学校で、4年前からトイレに生理用品を設置し、さらに設置校を増やしている奈良県大和郡山市では、いまではトイレに設置している生理用品について特に話題にのぼらなくなった、ということです。いたずらは、はじめこそ少しはあったけれど、掃除係や保健係など、児童生徒が補充することで、互いにきちんと使う習慣がついた。教員の負担にもなっていない。まさにトイレットペーパーと同じように、当たり前にあるものとして定着したのです。

 

NPO法人の寄付の実績や他市の取り組みによれば、予算にすれば一校あたり6千円から1万円。小中高合わせても100万円かかりません。本市の学校のトイレにも、積極的に予算措置をおこなって生理用品を常備することを強く求めます。

 

次に街路樹、歩道や生活道路の整備についてです。

2023年度、稲葉荘の街路樹の植え替えについて市民から陳情が出されたケースがありました。

街路樹は、市民生活環境に関係が深く、まち並みのイメージづくり、落ち葉の処理や枝葉の剪定、害虫駆除、枯れ木の撤去など、市の取り組みが一番見えやすいものの一つだと思います。

それゆえに、住民とどんなまち並みにしたいのか、よくコミュニケーションをとって、住民合意の上で整備を進めていく必要があると考えます。

本市は2024年に「尼崎市みどりのまちづくり計画」を制定しました。本計画は「みんなで識り、創り、守り、つなごう。あまがさきのみどり」を基本理念とし、市民、市民団体、事業者、行政等、本計画に関連するあらゆる人の共同の取り組みで、単なる緑化にとどまらない、広大な定義でのまちの環境づくり計画となっています。10年計画で取り組みを進めていく、現在は前期になります。施策目標ではこの前期中に、街路樹の適正化計画を策定するとしています。

 

Q8 街路樹の適正化計画の進捗はどうなっていますか?具体的な取り組み内容が市民に分かりやすく示されるタイミングはいつですか?

 

(答弁要旨)

 街路樹の適正化については、現在、「みどりのまちづくり計画」で掲げる施策の一つである、「快適な街路樹づくり」に基づき、落ち葉の少ない樹木への植替えや適正な生育環境を確保するための間引きなど、樹木の総量や配置の適正化を図るとともに、より効率的に維持管理できる仕組みなどといった、街路樹の適正化に向けた取組方針の検討を進めているところであります。

 今後は、様々な視点での検証や市民、有識者等の意見聴取といった過程を経て、計画を取りまとめる予定であり、令和8年度中には、その内容をお示しできるよう取り組んでまいります。

 

今、市内でも自転車専用道が車道の路肩に敷かれるところが増えていますが、街路樹や雑草が道路にはみ出して生い茂っていて、自転車が通行するのに危険な場所がたくさんあります。自転車道を作っているのに、環境の整備保全が不十分で、自動車との接触事故がおきるなどがあっては大変です。また、街路樹の落ち葉が掃除されず、排水溝が詰まってしまうので、街路樹の枝ごと丸裸にされているところも多くあります。これは樹木にとって、健全な姿なのでしょうか。他の自治体の街路樹管理マニュアルでは、こうした大規模な切り戻し、強剪定によって幹が腐る、枯れる、災害時の倒木につながることが指摘されています。街路樹の木の根が「根上がり」によって歩道などの舗装を持ち上げることも、本来の樹木の生育にそぐわない環境だから起きることです。戦後一気に植樹された街路樹の管理は、全国的な課題でもあり、例えばお隣の西宮市では本年度7月に西宮市街路樹維持管理計画を策定され、細かな調査と結果分析から方針が出されています。

 

Q9 市内の街路樹の管理にあたって、専門家による樹木の診断などはされていますか。また、こうした診断にもとづいた街路樹管理マニュアルをつくるべきではありませんか。

 

(答弁要旨)

専門家による街路樹の樹木診断は、すべての街路樹ではなく、特定の樹木における倒木の危険性が判断しづらい場合といったような、専門家の意見が必要な場合、状況に応じて実施しております。

 また、街路樹管理マニュアルにつきましては、現在、街路樹の適正化計画の策定に向けた取組を進めていることから、その進捗に合わせ、具体的な維持管理方法を示すマニュアルも作成していきたいと考えています。

 

2022年度から、本市は市民通報システムあまレポの運用を開始し、街路樹や公園、河川、道路の情報を市民からアプリで提供を受け、対応する取り組みをおこなっています。市民がまちのことに関心を持ち、参加を呼びかけることで、みんなで尼崎市を良くしていこうという取り組みは大変良いことだと思います。しかし、市民からの情報待ちで、行政が積極的に市内の環境を保全していこうという姿勢が、あまりにも小さくなりすぎてはいないでしょうか。

行財政改革で、一番に予算を削られてきたのがこうしたインフラ整備保全の費用だったと思います。

 

Q10 道路や街路樹などの積極的な点検や整備保全ができるよう、予算編成や人員体制を増やすべきだと考えますが、いかがですか。

(答弁要旨)

 過去の厳しい財政状況下において、予算を抑えざるを得なかったことや近年の建設コストの上昇が、現在の道路や街路樹の整備保全状況の一因となったものと認識しています。

こうしたことから、来年度に向けては、今後、これらに係る作業頻度の向上など、仕様の見直しに取り組みたいと考えています。

 一方、限られた予算や人員の中でもあるため、通行量などから波及する二次的効果を見据えた維持管理水準の調整、道路の路面性状調査や街路樹適正化方針に基づく予防保全型の戦略的な取組など、これらを効果的に組み合わせ、景観面にも配慮した維持管理を心がけることで、本市のイメージアップに繋げていきたいと考えております。

 

住民の皆さんは、まちが美しくあってほしいと思っています。しかし、地域の自治会が高齢化したり、自治会加入率が低くなって解散したりし、自治会頼みでまち並みを維持していくには限界がきています。市民が主体的に、自分たちのまちをどんな姿にしたいのか考える機会を増やし、市民参加、市民協力で補う部分と、行政が「住民福祉の増進、生活の向上」のために、きちんと責任を持つ部分の境界が、市民に分かりにくくなってはいないでしょうか。行政コストを抑えるという事が行き過ぎてはいないでしょうか。

 

ようやく、行財政の収支均衡がはかられ、市長はこれからのまちづくりに投資的取り組みも進めていこうとされています。公園の整備はわがまちのイメージアップにつながり、子育て世代の転入定住の促進に効果的だろうと思います。しかし公園にたどり着くまでに出会うのは道路であり、街路樹です。市民の暮らすまち全体が、快適で誰にも愛着のある環境となるよう、取り組むことを求めてすべての質問を終わります。

朝の8時前にスピーカー使用の街頭演説をやめてのお声に対して

HPからのメッセージを承りました。
それに対するお返事です。

「朝の8時前にスピーカーを使った街頭演説をやめて下さい」

 

このたびは、朝のお忙しい時間帯に

駅前での活動によりご不快な思いをさせてしまい、

大変申し訳ありませんでした。

 

お仕事へ向かわれる大切な時間に、

音によってご負担をおかけしたこと、

ご指摘を拝読し、心苦しく思っております。

朝の通勤時間帯は、

心身ともに余裕のない中で一日を始められる方も多く、

その中で音による負担を感じられたこと、

もっと想像力をもって配慮すべきだと思います。

 

ご参考までに申し添えますと、

当該の活動は選挙期間外の政治活動として

公職選挙法上は認められているものではありますが、

法に触れないからよいということではなく、

周囲の皆さまへの配慮が何より大切だと考えております。

 

今回いただいたご意見を真摯に受け止め、

活動の時間帯や方法、声のかけ方などについて、

いま一度見直してまいります。

 

貴重なお時間を割いてご意見をお寄せいただき、

ありがとうございました。

 

どうか体調など崩されませんよう、

お気をつけてお過ごしください。

 

 

日本共産党尼崎市議団 

2025年12月議会 松沢ちづる議員の一般質問と答弁要旨

日本共産党松沢ちづるです。

2つのテーマで一般質問を行います。よろしくお願いいたします。

一つ目のテーマは訪問介護事業所の支援についてです。

私は3月議会の総括質疑でも紹介しましたが、2024年4月から訪問介護の基本報酬が2~3%削減され、全国で訪問介護事業所の倒産・廃業が広がっています。尼崎市でも今年の7月末までに24事業所が倒産・廃業しました
現在、私は独自で訪問介護事業所の実態調査を行っています。調査はまだ途中ですが、聞き取り調査からうかがえることは、①求人広告を出してもほとんどヘルパーさんが集まらない②ケアマネージャーの依頼に対し、求められる時間帯や回数の面で事業所の今の態勢ではムリだと断ることがある③事業所の収支はトントンか赤字④ヘルパーの主力は40~60代、⑤今いるヘルパーさんが辞めないようにと思うが最賃アップに対応して賃金アップはできない経営状況などです。
また、市が行っている唯一の介護事業所支援である初任者・実務者研修の受講費支援は、訪問介護事業所の場合、すでに介護福祉士の資格をもっているヘルパーさんが大半を占めており、ほとんど活用されていませんでした。
つまり、苦境にたつ訪問介護事業所にとって、市からの支援はほぼないに等しいということです。

尼崎市は、第10期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画を作成するために、来年1月介護事業所や市民対象のアンケート調査を実施する計画のようですが、実態がよく反映される内容にすることをまず要望しておきます。

Q1 2024年4月基本報酬が引き下げられ1年9か月が経ちました。訪問介護事業所や市民にどのような影響が出ているととらえていますか?

 

答弁要旨

 本市の訪問系サービス利用者数は増加傾向にありますが、現時点で、市民の方から「サービスを受けられない」といった具体的な相談はお聞きしておらず、各事業者の皆様のご尽力により、必要なサービス提供体制は維持できているものと認識しております。

一方で、事業者の皆様からは「人材確保に苦慮している」との声をうかがっており、現在、国に対して全国市長会を通じ、「報酬改定の影響を十分に検証し、訪問介護サービスの実態に即した抜本的な見直しを行うなど必要な措置」を要望しているところでございます。以上

 

 次に2つ目のテーマ。 就学前の保育・教育現場における障害認定を受けている、あるいは認定は受けていないものの特別な支援が必要な「気になる子」の支援について、お聞きします。

これまで、補助金の面で公立保育所は障害児2人に1人の保育士を加配しているのに対し、法人園では1人入所につき月74,140円 3人の入所ではじめて1人の保育士を雇用できる額であり、共産党議員団は「公私間格差がある、是正を」と指摘してきました。しかし、長らく改善はされないまま経過してきました。

一方、市政の重点政策の一つである保育所待機児解消では、今年度待機児は6人となりましたが、理由はいずれも「障害があること」でした。まさに待機児解消するためには、障がい児保育の体制・環境改善が喫緊の課題としてクローズアップされてきたと思います。

先の9月議会・決算審議資料として出された令和7年度施策評価結果の57ページには、「加配保育士の配置を補助条件とすることも含め、補助金の見直しを検討する」と記載があり、また、10月2日付の法人保育施設長などへの通知では「加配職員を配置する場合の人件費補助の拡充等を検討している」という記載がありました。当局が来年度補助金アップを具体化しようとしていることがうかがわれます。共産党議員団は大いに歓迎するものです。

しかし、あまりに突然「人件費補助の拡充見直しの検討」が示されたと感じる議員は、私だけではないと思います。背景として考えられることのひとつは、昨年1月ある法人保育園に通う障害をもつ子の保護者から「障害や発達の遅れを理由に実年齢よりも低いクラスで保育を受けるように求められた」との相談が子どものための権利擁護委員会に寄せられたことだと思います。6月になって権利擁護委員会が法人園・認定こども園に実態調査を実施、また、聞き取りに協力すると応えた16園にヒヤリングを実施されました。調査の結果、今年に入り、ようやく8月21日「法人保育園および認定こども園における障害のある子どもの受け入れに関する提言書」が公表されました。

おたずねします。

Q2 人件費補助の拡充見直しを検討するに至った背景には、子どものための権利擁護委員会からの提言があったからですか。

 

答弁要旨

「法人保育施設障害児保育事業補助金」等の人件費補助の拡充につきましては、これまでも法人保育園会等からご要望をいただいていたほか、本市としましても、阪神間の各自治体の状況や昨今の人件費の高騰等を踏まえる中で検討を行ってまいりましたが、拡充には多額の一般財源が必要なことから、実施には至らなかったものです。

 こうした中、令和6年11月公表の「あまがさき子ども・子育てアクションプラン」において、令和8年度以降に向けて、保育所、幼稚園等での特別な支援を必要とする子どもの受入体制の充実を図るといった方針を示したことを契機に、実施に向けた本格的な検討や調整を開始したものであり、議員ご指摘の子どものための権利擁護委員会からの提言を契機として検討を開始したものではございません。以上

 

「提言書」の指摘では一つ「障害のある子どもの受け入れに関して、制度が整っていないことによる、各保育所・園における保育の不均衡が生じていることを認識したうえで、市は手立てを講じる必要がある」こと、二つ「国や市に対して、保育に必要な体制を整えるための環境整備のための支援策の改善、例えば補助金の見直しや施設の改修等の検討が求められる」こと、三つ「市が主導する研修の実施や、専門家による巡回訪問などが定期的に行われたり、関係機関との連携を市としてシステム化するなど積極的に働きかけることにより、障がいのある子どもに対する対応や支援が、園にとってわかりやすいものになり、保護者の思いに寄り添った対応につながると考える」ということが述べられています。

 

Q3 保育の質つまりインクルーシブな就学前の保育・教育と、それを保障する環境・体制づくりの課題が指摘されていると思います。市長は、どのように受け止められましたか。

 

答弁要旨

 尼崎市子どものための権利擁護委員会からの提言書では、議員ご指摘のとおり、インクルーシブ保育を進めるにあたって、必要となる体制や環境整備に係る支援策の改善のほか、市が主導する研修実施や、関係機関との連携を市として積極的に進める必要性などが示されているところです。

 また、当該提言の契機となった法人保育園での事案における保護者の思いをはじめ、アンケート調査等による法人保育施設の現場の声なども記載されており、こうした内容を拝読し、私自身、提言内容を非常に重く受け止めるとともに、特別な支援が必要なこどもの受け入れを公立保育所はもとより、法人保育施設等を含め、市全体で更に進めていく必要性を、改めて認識したところです。こうしたことから、先ほどもご答弁いたしました、特別な支援が必要な子どもの受入において、加配職員を配置する場合の人件費補助の拡充を検討することに加え、現在、障害のある子どもの受入れや保育に関する研修実施のほか、インクルーシブ保育の推進に向けた公立保育所による公開保育の実施など、公立保育所と法人保育施設等が共に学び合える仕組みづくり等についてパッケージ化しながら支援を展開することも検討しており、こうした取り組みを通じて本誌と法人保育施設等の連携・協力を更に強化し、尼崎市全体でインクルーシブ保育を推進してまいりたいと考えております。以上

 

第2登壇

 

尼崎市内には訪問介護事業所が現在280余りあり、1つ2つ事業所が倒産・廃業されても支障はないとお考えかもしれません。とんでもない思い違いです。サービス利用者にとっては、慣れたヘルパーさんがいなくなる、希望するサービスが制限されるといった影響が出てきます。ケアマネージャーのケアプランも、利用者に寄り添うことが制限され窮屈になります、介護が必要になっても、住み慣れたこの地域で、自分らしく暮らしていきたいという願いが叶わなくなってしまいます。

今こそ、訪問介護事業所への直接支援が必要です。

直接支援を行っている新潟県村上市の支援策を紹介します。村上市は人口約5.3万人、高齢化率40%の自治体です。2024年訪問介護の基本報酬が引き下げられたその年から向こう4年間に限って、基本報酬引き下げによる影響額相当分について各事業所へ支援をする支援金事業をはじめておられます。

資料①をご覧ください。従来からあった介護人材確保推進事業を2022年から更に拡充され、介護福祉士などの資格を持つ人が就職すると、20万円の支給です。推進事業給付金を受給した後、最低3年は継続勤務という条件はありますが、ケア労働者の就業を後押ししています。

 

Q4 尼崎市も、村上市のように訪問介護事業所を直接支援し、介護人材確保に向けた積極的な施策を創設すべきだと思いますが、いかがですか。

 

答弁要旨

 議員ご紹介の村上市の支援金事業は、介護保険法に基づく保健福祉事業という位置づけであり、事業費が全額第1号被保険者の保険料負担となるため、実施した場合、本市の保険料への影響が懸念され、現時点で同様の事業実施は考えておりません。

 また、介護人材確保に向けた施策につきましては、最大6万円の資格取得費用女性や潜在介護士等への復職支援、就職フェアなどを実施し、事業者の皆様からは一定の評価をいただいております。引き続き、第10期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定に向けたニーズ調査や介護人材実態調査により、事業者の皆様の必要とする支援ニーズを把握し、次期計画に合わせて新たな支援策を検討してまいります。以上

 

今、国は拡大し続ける介護需要に対し、国の負担増を抑え、専らサービス利用者と事業所に負担を転嫁する方向で介護保険の見直しを進めようとしています。

具体的には、ケアプランの有料化、要介護1・2を介護保険から外して地方自治体が行う総合事業に移す、サービス利用料2割負担の対象を広げるといった内容で、介護3大改悪と言われています。

ケアプラン有料化や利用料負担の2割化は、お金がかかるからと必要な介護サービスをあきらめる人を増やし、要介護1・2の介護保険外しは、経営が厳しい訪問介護事業所などを更に追い詰めます。安心の介護や介護離職の防止に逆行します。

 

Q5 市長に伺います。介護3大改悪をやめるよう、国に求めていただきたいですがいかがですか。

 

答弁要旨 

 現在、国の社会保障審議会において議員ご指摘の内容についても議論がなされており、こうした制度改正は慎重に判断すべきといった意見も出ております。

 また、国に対しては、全国市長会を通じて、都市自治体の財政負担や被保険者の保険料負担が過重とならないよう財政措置の充実等に係る要望を継続して実施しております。

 引き続き、次期計画策定に向けた国の動向に留意しつつ、状況に応じて、各市とも足並みをそろえながら、国への要望を行ってまいります。以上

 

 次に、2つ目のテーマ、障害認定されているあるいは特別な支援が必要な「気になる子」について質問を続けます。

 

尼崎都市・自治体問題研究所が昨年「尼崎市における就学前の障害児・「気になる子」の保育・教育実態調査」をされています。市内すべての就学前保育・教育施設に調査票を届け、回収率は36%だったとのことです。

私は、特にインクルーシブ保育・教育を進めるうえで、この調査結果を参考に質問を進めます。

まず、保育・教育現場で「気になる子が増えている」という点についてです。

資料②をご覧ください。

尼崎都市・自治体問題研究所の調査に回答された結果です。73施設中69施設の合計706人、全体の11.4%が「気になる子」となっています。

「気になるとは、情緒面の問題、人とのかかわり・集団参加の問題、興味・関心、こだわりなどの問題、注意力・集中力の問題、多動などの問題をかかえる子どもを示し、保育・教育現場では特別な対応が必要な子どもです。

2021年度国立特別支援教育総合研究所調査で「特別な支援を要すると保育者がとらえた子どもの割合」は全体で8.2%という数字があり、それと比較すると本市は高い割合になっています。

 

Q6 尼崎市には「気になる子が増えている」という認識はありますか?

 

答弁要旨

 議員ご指摘の保育・教育現場での「気になる子」につきまして、詳細な児童数は把握できておりませんが、障害児保育事業で障害児認定を受けた子どもの人数は、令和2年度の152人に対し、令和6年度には289人まで増加しており、過去5年で約2倍に増加している状況が見られるところです。

また法人保育施設からも、配慮が必要な子どもが年々増加しているとの意見をうかがっており、保育・教育現場の「気になる子」は増えているという認識でございます。以上

 

 次に、障がいのある子どもを受け入れている法人保育園や認定こども園の、補助金支給についてお聞きします。

身体障がい者手帳・療育手帳を所持している、あるいは特別自動扶養手当を受給している場合は、障害児保育の適用認定はおります。

問題は「気になる子」の場合です。専門機関の意見書が必要となります。

 

Q7 専門機関とは、具体的にどこを指しますか。意見書を書いてもらうためには、保護者や保育現場は何をしなければなりませんか。

 

答弁要旨

 議員ご指摘のとおり、障害児保育事業等における障害児認定の際の提出資料の一つとして、専門機関の意見書がございますが、この専門機関については、主に医療機関や児童発達支援センター等を想定しています。

 本市では、障害児判定に必要な発達検査の結果や医師の診断書等を各保育施設から提出していただく必要があるため、保育施設は保護者に対して専門機関からの必要な書類を受け取っていただく依頼を行い、保護者は医療機関等で必要な書類の交付を受け、保育施設に書類を提出することとなります。以上

 

 保護者は保育園などの集団に入って、はじめて他の子どもと比べて我が子の発達上の特性を視ることが多いと聞きます。保育現場では、丁寧に保護者に子どもの状況について話し、専門機関への受診を納得してもらわなければなりませんが、保護者はなかなか我が子の遅れや特別な支援が必要な特性を受け入れがたく、受診行動につながらない場合が多々あります。すすrと、障害児保育の申請は出来ず「気になる子」の発達をしっかりと保障するためには、特別の保育体制を園の自己努力でやるしかありません。

資料③を見てください。横浜市では、手帳での判断ではなく保育所や療育機関が記載する児童状況書に基づいて区福祉保健センター長が判断され、保育士の加配や助成金が支給されています。

 

Q8 尼崎市も、専門医療機関で意見書を書いてもらうことが困難な「気になる子」への支援策を、新たに創るべきではないですか。

 

答弁要旨

 保育施設等での集団行動が苦手な子どもなどの発達特性については、普段家庭で子どもと接している保護者の理解が得られにくい場合もございます。仮に保護者の理解が無い状態で障害児保育事業の対象としたとしても、保育現場以外の日常生活での困りごとや、就学後の集団生活における様々な困りごとに対処できない事態になりかねないため、保護者の理解を得ながら、早期の支援につなげていくことが必要と考えております。

 そしたことから、児童発達支援センター、子どもの育ち支援センター「いくしあ」が実施する施設支援事業等を通じて、保育施設とも連携した取組を進めているところであり、現在のところ、新たな支援策を創設する考えはございません。以上

 

横浜市は政令市なので、教育分野も市の所管となっていることから、障害児等の保育・教育をひとまとめにして2015年に実施要項をつくられています。障害児・個別支援が必要な子いわゆる気になる子、被虐待児、医療的ケアが必要な対象児童すべてに保育教育の向上及び地域療育センター等関係機関での早期の支援につなげることを目的にこの要綱が作られています。

尼崎市の場合はどうでしょうか。法人保育施設・認定こども園など別々に要綱が作られ、法人保育施設の要綱には目的として「障害児の成長発達を促進するとともに、他の児童との相互理解を深め、もって児童福祉の向上を図る」と従来の古い視点が示され、認定こども園・私立幼稚園の要綱にいたっては目的さえ明確に描かれていません。

 

Q9 この機会に、特別な支援を必要とするすべての子どもを網羅したインクルーシブな保育・教育を保障することを明記した補助要綱に作り直すことを求めますが、いかがですか。

 

答弁要旨

 本市の障害児保育に関する各補助要綱につきましては、補助金の申請や至急決定等に係る手続きを定めているものであり、現状は、それぞれの事業ごとに要綱を策定しています。

 一方「横浜市障害児等の保育・教育実施要綱」は、議員ご指摘のあった対象児童の認定に係る手続きから、保育士・教諭等の加配区分の認定やその配置等まで、幅広い事項を定めた特徴的な要綱となっております。

 補助要綱の改正に関しましては、教育委員会とも連携しながら、インクルーシブ教育・保育の視点を踏まえた目的条文となるよう改正を行うほか、今後も、こうした他都市の取り組み事案について引き続き調査・研究を進めてまいります。以上

 

次に、巡回発達相談についてです。インクルーシブな保育・教育を進めるうえで、保育現場にとって頼りになるのが、発達相談支援の専門家による巡回相談です。市の施設支援事業と阪神特別支援学校、たじかの園、民間医療機関などからの援助があります。たじかの園と民間医療機関の情報は入手できていませんが、事前に当局から実績資料をいただき資料④にまとめています。ごらんください。

 

Q10 この現状で、市の施設支援事業は各施設からの相談要請に十分応えられていますか。

 

答弁要旨

 本市で実施しております「施設支援事業」につきましては、発達に不安のあるこどもへの対応方法に悩んでいる保育園や学校等の職員に対し、子どもの育ち支援センター「いくしあ」の心理士や作業療法士等の専門職が施設を訪問し、そのこどもにとってよりよい環境を整えるための助言等の支援を行う事業です。

 令和6年度の実績では、申し込みのあったすべての施設に訪問を実施できており、事後に行う施設へのアンケートでは96,2%で「相談できてよかった」という評価を得ており、相談要請にこたえられているものと考えています。以上

 

保育現場からは、相談したいケースはたくさんあり1施設当たりの回数を増やしてほしい、また、 子どもの発達を経年的にフォローする対応もしてほしいといった声をお聞きします。

 

Q11 現場のねがいに応えて、施設支援事業の頻度や取組内容の改善・発展を求めますが、いかがですか

 

答弁要旨

 施設支援事業の申し込み回数につきましては、原則、1施設毎年度2回までとしておりますが、実績としては約7割の施設が一回の申し込みであり、また2回で足りないという施設があれば、3回目の申し込みについても受け付けるなど柔軟に対応を行っているところでございます。

 訪問実施後については、専門職からのフォローアップとして3か月後に施設に連絡し、困りごとの改善状況を確認するとともに、改善していない場合には再度専門職が施設を訪問し助言等を行っております。

 その後の経年的なフォローアップについても、個々のケースに応じてにはなりますが、実施しているところでありますが、各施設からのご意見を踏まえたうえで、引き続き事業内容の改善に努めてまいります。以上

 

来年度予算の方向として、就学前の保育現場への補助金見直しを行おうとしていることを評価します。そのうえで、根本にすえるべきはインクルーシブな保育・教育を保障する現場の体制・環境づくりを支援することだと思います。「気になる子」への支援の拡充、手続きの簡素化、迅速化を求めて、私の質問を終わります、ありがとうございました。

12月議会・一般質問の予定 松沢ちづる・こむら潤

いよいよ明日から12月の市議会がスタートします。

共産党議員団からは以下の予定で松沢、こむら両議員が一般質問に立ちます。

12月3日(水)14:05~(予定)

松沢ちづる

・市長の政治姿勢について
・訪問介護事業所の支援について
・就学前の保育・教育現場における障害認定を受けている、
あるいは特別な支援が必要な「気になる子」の支援について

 

12月4日(木)14:00~(予定)

こむら潤

・市長の政治姿勢について
・公共施設や学校のトイレに生理用品を設置することについて
・街路樹や道路等の整備保全について

ぜひ、傍聴にお越しください!

●12月の議会日程はコチラからどうぞ

●傍聴の仕方の説明はコチラからどうぞ

不登校の課題は「すべての子どもが安心できる学校と社会をつくること」につながる

こんにちは。

今日は「不登校」というテーマで一緒に考えてみたいと思います。

いま、小中学生の不登校は35万人を超えて、過去最多を更新し続けています。
これは決して子どものせいではありません。
学校に行こうとすると体調が悪くなったり、表情がなくなったりする…それは心の傷の深さを示しています。
そんな子どもに必要なのは、まず安心できる環境と休息なんです。

ところが、国の対策は「教育機会をどうするか」に偏りがちです。
保護者に「勉強はどうするんですか」と追いつめるような場面も少なくありません。
心の傷を見ようとしないままでは、根本的な解決にはつながりませんよね。

そして、この10年で不登校が急増した背景には、教育改革のあり方もあります。

全国一斉学力テストや厳しい規律の押しつけ…。子どもたちは「学校が忙しすぎる」「先生が怖い」と声をあげています。
先生自身も心を病んで休職する人が増えています。
学校が息苦しい場所になってしまっているんです。

不登校の子どもや保護者への支援はまだまだ遅れています。
仕事を休んで子どもに寄り添うと収入が減ったり、離職につながったりする。
今の制度では十分に対応できていません。早急な改善が必要です。

そして、学校以外にも安心できる居場所を増やすこと。フリースクールなどを支える公的な支援も欠かせません。

結局、不登校の課題は「すべての子どもが安心できる学校と社会をつくること」。
それに尽きると思います。

立花孝志氏の逮捕を受けて日本共産党兵庫県議団より庄本えつこ県議がコメント

立花孝志氏の逮捕の報を受け、庄本えつこ団長が、下記、コメントを発表しました。

11月9日、立花孝志NHK党首が、竹内英明元兵庫県議への名誉棄損容疑で兵庫県警に逮捕されました。

1、竹内元県議のご家族が、立花氏に対し、名誉棄損の刑事告訴をされていましたが、この逮捕が、竹内氏への名誉回復への第一歩となるものとなるものと考えます。ご家族は、「ほっとした。今後の捜査を見守りたい」とコメントされており、ご家族の勇気ある告発に敬意を表するとともに、あらためてお悔やみとお見舞いを申し上げます。

1、立花容疑者が、竹内氏の生前だけでなく死後も根拠のない誹謗中傷を発信し、名誉を棄損したことは許されない行為です。捜査当局は、立花容疑者の発信の意図、目的なども明らかにし、厳しく断罪するとともに、立花容疑者に対し、誰がどのように情報を提供したのかなど、名誉棄損行為に関する全容解明を行うことが求められます。

1、この問題は、齋藤元彦兵庫県知事への告発文書問題に端を発しています。知事が初動対応を誤り、その非を認めないこと、立花容疑者の根拠のない誹謗中傷の発信に対し、「立花氏に、発信をやめるべきだと直接求めるべき」との要請にも背を向け続けたことが、事態を悪化させたものであり、知事自身の責任も問わざるを得ません。

1,党県議団は、事態の全容解明に力を尽くすとともに、引き続き齋藤元彦兵庫県知事の責任を問う取り組みをおこなうものです。

社会主義者市長誕生 NY市民が託す変革への期待 市議と若いママの会話

市議 「まあ、トモちゃんじゃないの。大きくなったわねぇ…赤ちゃんも元気そうで何より!」

ママ 「こんにちは~お久しぶりです。公園でお会いするなんて、びっくりしました。」

市議 「ほんと偶然ね。ところで、ニューヨークの市長選、見た?ゾーラン・マムダニさんが勝ったのよ。」

ママ「ニュースで少し見ました。ウガンダ生まれでインド系のイスラム教徒の方ですよね?民主的社会主義者っていうのも気になってて…」

市議 「そうそう。34歳の州議会議員で、生活に苦しむ労働者階級の声をしっかり拾って、市民の力で勝ったの。9万人のボランティアが動いて、200万戸以上の家を訪問したっていうから、すごい草の根の力よ。」

ママ 「それって、まさに市民が政治を動かしたってことですよね。家賃の値上げ凍結とか、無料バス、保育の無償化、市営スーパーの設置…どれも生活に直結してる。」

市議 「ええ。しかも財源は富裕層や大企業への課税強化でまかなうっていう、筋の通った提案なのよ。『政府の仕事は、私たちの生活を良くすること』っていうスローガンも、心に響くわよね。」

ママ「ほんと…。子育て世代としても、保育や生活支援が整ってる社会って安心できますよね。」

市議 「それにね、マムダニさんはガザの惨状を『ジェノサイド』と呼んで、即時停戦とパレスチナとの連帯を訴え続けたの。差別や排除に反対する姿勢も一貫していて、国際的な正義を求める姿勢が鮮明だったわ。」

ママ 「そんなに踏み込んだ発言をしてたんですね…。それって、かなり勇気がいることじゃないですか?」

市議 「そうなのよ。トランプ大統領には『狂った共産主義者』なんて言われて、補助金を削ると脅されたけど、逆に市民の支持が広がったの。分断じゃなくて、連帯と希望で街を再生しようっていうメッセージが、みんなの心に届いたのね。」

ママ「なんだか、希望が持てますね。政治って遠いものだと思ってたけど、生活に根ざした声が届くなら、私たちにもできることがあるのかも。」

市議 「そうよ。あなたみたいにしっかりした若い世代が、子どもたちの未来のために関心を持ってくれるのが何より嬉しいわ。マムダニさんの勝利は、そんな市民の力の象徴なの。」

11月6日付 しんぶん赤旗「主張」欄より作成