ミサイル増やしコメ減らす 1980年→2025年 軍事費4倍、農水予算2/3

ミサイル増やしコメ減らす(怒)
1980年→2025年 

軍事費4倍、農水予算2/3

自民農政転換で食・農守れ

最近、コメの価格が上がったり、手に入りにくくなったりして、
ほんっとに私たちの暮らしに影響が出ていますよね!

そんな中、日本共産党の紙智子(かみ・ともこ)議員が、5月29日の国会(参議院農林水産委員会)で政府の農業政策について厳しく指摘しました。

紙議員によると、
農業のために使われる国のお金(予算)は、1980年度には約3.6兆円あったのに、2025年度には約2.3兆円まで減らされてしまいました。
実に3分の2に削られてしまったのです。

その一方で、軍事費は同じ時期に2.2兆円から8.7兆円にまで増えていて、
なんと4倍近くにもなっています。

 昔は農業予算のほうが軍事費より多かったのですが、
1980年代後半に逆転してしまい、それからはずっと農業予算が減る一方。

政府は農家にコメ作りを減らすよう求めたり、民主党政権時代に導入された農家への所得補償制度も、自民党政権がやめてしまいました。

その結果、米作農家の数は2000年には175万戸あったのが、今では3分の1以下の約53万戸にまで減っています。

 一方で、軍事費は年々増え続けています。

2023年から2025年までのたった3年間で、さらに3.3兆円も増やされ、2027年度には11兆円近くになる見込みです。
その中には、アメリカから買うトマホークミサイル400発など、たくさんのミサイル費用も含まれています。

紙議員は「ミサイルをどんどん買って、コメはどんどん減らす。これが今の日本の政治の姿です」と強く批判しました。

さらに、外国の例を見ると、アメリカは1980年から2021年にかけて農業予算を7.5倍に、EU(ヨーロッパ連合)4.6倍に増やしています。つまり、他の国は農業を大事にし、もっとお金をかけているのです。

紙議員は「食べ物と農業は、命を守るための大切な基盤。だからこそ、もっと予算をつけるべき」と訴えました。

そして、背景にはアメリカの「もっと武器を買え、もっと農産物を輸入しろ」という圧力があると指摘。「アメリカに言いなりの政治から抜け出すことが、今こそ必要だ」と呼びかけています。

しんぶん赤旗2025年6月1日付より。わかりやすい言葉に変換してお伝えしました。