びっくりのニュースが飛び込んできました。
防衛省が作成した冊子「まるわかり!日本野防衛はじめての防衛白書2024」が福島県の各小学校に直接送付されていることがわかり、日本共産党福島県議団は29日、福島県庁で教育長に緊急申し入れをしました。
東北防衛局が5・13付で県教育委員会に「小学校の図書館を含む様々な場面での活用」「各教育委員会および小学校への周知」を促す通知を発出。
これを受けて県教育委員会が19日付で各市町村教育委員会に所属の各小学校長に周知を依頼する通知を出しました。
冊子には「戦争が起きないようにするたの抑止力が大切」ロシアによるウクライナ侵略が起きた理由の一つは「ウクライナの防衛力が足りなかった」などと書いてあったり、中国、北朝鮮、ロシアを名指しで仮想敵国化し、危険をあおるような内容になっています。
福島県議の神山県議は「明らかな憲法違反。文科省を通さず防衛省が直接送付していることも問題であり、教育の中立性を脅かし、政治の不当介入ともいうべき大問題」と指摘。
通知の撤回、冊子の直接送付や小学校での活用は中止にすることなど、強く求めました。(しんぶん赤旗 2025年5月30日)
もう、ほんとにびっくりしすぎて、椅子から転げ落ちそうでした。
ひどすぎます!
憲法をちょっと振り返ってみましょ!
日本国憲法第26条・第14条(教育の機会均等・中立性)
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第26条:すべて国民は、その能力に応じて等しく教育を受ける権利を有し、義務教育は「国がこれを保障」する。
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第14条:法の下の平等。思想信条の自由を含む。
日本の教育は、これに基づいて、教育の中立性が強く求められていますよね。
特定の政治的・軍事的立場に偏った教材を、しかも防衛省が文科省のルートを通さず直接配布したことは、「教育の政治的中立性」を損ねるものです!(怒)
日本国憲法第21条(思想・良心の自由)
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国民は思想・良心の自由を保障されており、教育においても多様な視点が尊重されるべきです。
防衛省作成の冊子が、特定の国(中国・北朝鮮・ロシア)を「脅威」と名指しして強い軍事的抑止力を主張しているのは問題です。
こんな一方的な考えを子どもたちに押し付けるのは間違ってます。
日本国憲法第9条(戦争放棄)
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第1項:戦争と武力による威嚇・行使の放棄
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第2項:戦力の不保持、交戦権の否認
冊子の内容が「抑止力の強化」や「防衛力が足りなかったことが侵略を招いた」といった軍事的観点からの論調を子ども向けに展開しているのは「戦力を持たない」という憲法9条の趣旨と相反していると思います!
なんか、背筋がぞっとするような動きが平気で行われるようになっていませんか?
子どもたちが「軍国少年少女」にならず、平和で戦争がなく飢えも貧困もない平和な社会を残したい。
大人であるわたしたちがしっかりしなければ…と思います。