しんぶん赤旗日曜版の記事の紹介です♪
アフリカで誕生し、世界に広がった「ホモ・サピエンス(現生人類)」
日本には約3万8千年前ごろに海峡を渡ってきた「対馬ルート」、広大な海を渡ってきた「沖縄ルート」、少し後に陸続きの北海道からの三つのルートから入ってきたと考えられています。
なかでも沖縄ルートは島影も見えない距離を黒潮の流れを横切ってこないと!
わたしたちの祖先は、どのようにしてこの大航海を成功させたのか。
3万年前の大航海の再現(国立科学博物館主催)に挑戦した海部陽介東大教授へのインタビューが新年の合併号18面と23面の見開きにドーン!
ロマンあふれる再現実験にワクワクします!
丸木舟で、3万年前は大陸の一部だった台湾から出航、黒潮のつよい流れを横断して沖縄の与那国島まで225キロ、45時間の航海に成功した海部教授らのチーム。
世界最強クラスの強い海流を「横断」なんてすごいですね。
3万年前の地図を復元すると、台湾は大陸の一部、北海道は極東ロシアの沿海地方までつながっていたそうです。でも、沖縄は広い海に囲まれていてどこを通ろうと海を渡る必要があったのです。
種子島、奄美大島、徳之島、沖縄、宮古、石垣などで約3万年前の遺跡が発見されているそうですから、このころには琉球列島全体にホモ・サピエンスがたどりついていたのですね。
海部先生は「世界では分断が大きな問題になっています。しかし、人類学の研究やホモ・サピエンスの壮大な挑戦を知ると、人間としての共通性に気づきます。素晴らしいものには世界が感動し、心無い言葉にはだれしもが傷つきます。なぜ分かりあえるのか、どうしたら分かり合えるかを問うことが大事」と語ります。
学問や研究は、人と人がわかりあうためでもありますね。
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