2002年に生まれた大藤龍之助さんは、生後3か月で全身の皮膚が乾燥してウロコのように剥がれる「魚鱗癬」(ぎょりんせん)という病気と診断されました。
誕生直後からかゆみに悩まされ、自分でひっかいて出血するため、目が離せません。
肌を保護する薬が欠かせず紫外線も厳禁。
エアコンが設置されている特別支援学校に通いました。
IT関連の専門学校で学び、簿記2級も取得。努力が認められおととし、販売会社に就職しました。
そこに新たな苦難が。
医療費の4兆円削減を狙う自民、公明、維新が龍之助さんに処方されるヘパリン類似薬(商品名ヒルドイド)など多くのOTC類似薬※保険適用から外そうとしています。
そうなれば、年間3万円の薬代が約80万円にも!!
龍之助さんは3月25日、保険適用の継続を求めるオンライン署名を開始し、
8万5千人を超す賛同署名が寄せられ、朋子さんが6月18日に厚労省に提出。12社のマスコミが取材しました。
「息子と話し合って、『治療を必要とするすべての人が使用する薬』を署名タイトルに入れた」と母の朋子さん。
ひとりひとりを大切にするたたかいは続きます。
※OTC類似薬は、OTC医薬品と成分や効果が似ているが、医師の処方箋が必要な医療用医薬品を指します
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OTC医薬品: 「Over The Counter」の略で、薬局やドラッグストアで処方箋なしで購入できる薬です。軽度な体調不良に対して自己判断で使用することができます。
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OTC類似薬: OTC医薬品と同じ有効成分や効能を持つが、原則として医師の診察と処方箋が必要な医療用医薬品です。これらは公的医療保険の給付対象となり、患者の自己負担は1~3割程度です。
全国商工新聞7月7日号「商売繁盛」コラムより転載