7月5日問題から見えること

おはようございます

暑いですね!梅雨はどこへ?という感じです。

さて、先日、家電量販店やホームセンターに行ったら、たくさんの防災グッズが並べられてコーナーができていました。
聞けば「7月5日に大災害がくるという予言?が出回っていて、それで防災グッズを買いに来る人が増えている」のだそう。

災害への各自の備えは必要ですが、なんだかノストラダムスの予言やハレー彗星がどうのこうのっていう昔の騒ぎを彷彿とします。

 

ここ30年の間、日本はいくつもの大きな地震や災害にあってきました。
災害に対する啓もうも進み、避難リュックや災害への備えのノウハウはずいぶんと各自にも届いている、または手の届く情報になってきていると思います。

水や食料を備えるのはもちろん、いちばん大事なのは“災害が起きた後にどう動くか”という視点。たとえば、停電や断水、通信のトラブルが長引いたら、日常生活は一気に不安定になりますよね。だからこそ、インフラを早く復旧できる体制や準備って、本当に大切だと思うんです。

そんな折、ちょうどケーブルテレビで尼崎の尼ロック(閘門)や内水を外に出すポンプの見学などをしたニュースが放送されていました。
災害が起こる前に閘門や水門を閉じ、ポンプで内水を海に汲みだす大切な施設です。

災害の時に自分で備えることもとても大切ですが、最近では、市役所の水道や道路を担当する部署がどんどん縮小され、民営化の流れが止まりません。
“効率化”の名のもとに進んでいるこの流れが、本当に災害時にも機能するのか。

いざというとき、地域のインフラを守れるのは、地域のことをよく知る公共の人たちのはず。普段は目立たない仕事でも、こういう時こそ“公共の責任”が問われるのではないでしょうか。

私たち一人ひとりの備えと同じくらい、社会としての“守る力”も必要です。
未来の災害に強いまちをつくるために、今こそ公共の力を見直し、大切にしていくべきです。