「核共有」議論は許されない!

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日本共産党の志位和夫委員長は2日、全労連・国民春闘共闘委員会などが取り組んだ中央総決起集会(東京・日比谷野外音楽堂)で、情勢報告を行い、ロシアによるウクライナ侵略について、「深い憤りをもって糾弾し、ロシアの軍事行動を直ちに中止することを強く求めます」と訴えました。

 志位氏は、「とりわけプーチン大統領が核兵器による威嚇を行っていることは絶対に許せません。それ自体が国連憲章に反する暴挙です。こんなことは絶対に許さないという声を、被爆国・日本からあげましょう」と呼びかけました。

 その上で、「この機に乗じて『9条を変えろ』『核兵器を持とう』という議論が起こっている」と指摘。

安倍晋三元首相や自民党の一部、日本維新の会などが、米国の核を日本に配備して、日米両方で管理・運用する「核共有」の議論が必要だと言い始めたことに触れ、「核の脅威に核で対抗したらどうなるか。世界中の国がこんな議論を始めたら、人類はまさに破滅のふちに追いやられてしまいます。ましてや、非核三原則を国是とする日本でこんな議論をすることを絶対に許すわけにはいきませんと批判しました。

 志位氏は、「核兵器の脅威をなくす唯一の方法は核兵器の廃絶にあります」と強調。「この機に乗じた『核共有』などというとんでもない議論はきっぱり退けて、『核兵器禁止条約に日本は参加せよ』の声こそ広げましょう」と呼びかけました。

しんぶん赤旗 2022.3.3