日本共産党の川崎敏美です。日本共産党議員団を代表し、議案第104号、105号、106号、および議案第100号、110号について反対討論をおこないます。
まず、尼崎市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例について、任期付きという一定の期間に絞っての雇用は本来あるべき雇用関係とはいえないと考えます。またこの制度の運用によっては行政の民営化促進、ひいては職員削減の手法として活用される危険性があるという事を払拭できません。よってこの条例には賛成できません。
次に尼崎市国民健康保険条例の一部を改正する条例については、国民健康保険運営協議会の委員から市会議員を外すことには賛成ですが、他の委員を大幅に減らすことについては、市民、被保険者のなど当事者の意見が届きにくい体制となります。国民健康保険制度の広域化で、ただでさえ市に裁量権が少なくなっている中で、当事者意見をしっかり上げていかなければならないと考えます。大幅な委員の削減には反対です。
次に「尼崎市保育所の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例についてです。日本共産党議員団は、公的保育を後退させることにつながる、保育所の民間移管に一貫して反対しています。よって神崎保育所の社会福祉法人への移管は今回も認められません。
尼崎市モーターボート競走事業会計補正予算については、本場とセンプルピアでの開催日数が、住民合意である180日を超えての開催に、伴う補正予算であるので賛成できません。
最後に、尼崎市立北図書館の指定管理者の指定についてです。公立図書館は、特に専門性と継続性が必要とされる業務であり、指定管理者制度はなじまないと考えます。図書館の役割をさらに拡充させていくためには、高い専門性が発揮できる司書などの専門職は、公務員が担うべきです。その結果、長年にわたって地域の文化の向上をめざす取り組みに一貫性が与えられます。よってこの制定には反対です。