徳田みのる議員の議会運営委員会の行政視察報告書です

 議会運営委員会委員として、2016年1月25日(月)から27日(水)まで、藤枝市議会、川崎市議会、千葉市議会へ行政視察を行いましたので報告をします。

視察内容

藤枝市議会  決算特別委員会による事業評価と市長への提言について

       クラウドによる文書管理とタブレット端末の導入について

川崎市議会  予算・決算審査特別委員会について

       請願・陳情の審査等の取り扱いについて

       大型ディスプレイを使用した質問の実施について

       こども議場見学会について

千葉市議会  予算・決算審査特別委員会について

       政策条例の提案について

       ICTの活用について

       議会の災害対策について

藤枝市議会

 藤枝市議会の視察では議会活性化特別委員会の委員の皆さんが手分けして報告をされました。議員22人は、11人づつに分かれ、議長も含め予算特別委員会または決算特別委員会に所属、監査委員は予算委員会へ所属としています。決算審査は8月初旬から始まり、まず一般会計1150事業から評価対象241事業を抽出し、さらに35事業の事業評価決算審査用調書を作成し、この調書をもとに4日間かけて決算審査を行います。審査終了後に提言書にまとめ11月下旬に市長に提出。翌年度の予算審査のチェックとして活用しています。

 昨年11月から、全議員がタブレット端末機を携帯して、議案など様々な資料をインターネットでの送付、膨大な資料をインターネットによって取り出せる、各種の会議通知をメールで行う等、議会運営の効率化やペーパーレス化を推進していました。また資料の閲覧のみ会議へのタブレットやノートパソコンの持ち込みは可能としていました。

川崎市議会

 川崎市議会の予算審議は全議員60人で、決算審議は議員選出の監査委員2人を除く58人で構成しています。予算審議は本会議で、代表質問、予算審議特別委員会による4日間の質疑を行ったあと、討論、採決を行っています。決算審議では、さらに常任委員会単位の5つの分科会を設置して、分科会審議も2日間行っています。

 請願・陳情の審査にあたっては、必要な場合には審議前に現地調査を実施しています。陳情は,委員会での結論を持って、議会の結論とし本会議では採決していませんでした。

 閉会中における常任委員会は、原則として毎週、毎週木曜日に開催し、金曜日を予備日としていました。

 本会議場に3台の大型映像装置(ディスプレイ)を設置して、発言者がよく見えるようにしながら発言者の資料表示を実施して、わかりやすい議会運営に努力していました。

 夏休みにこども議会見学会を開催しています。昨年は8月6日に開催し、97人のこどもと保護者が参加して、身近な市議会になるように努力していました。

千葉市議会

 千葉市議会では、予算審査、決算審査特別委員会とも、全議員50人を持って構成しています。各審議とも常任委員間単位の5つの分科会を設置して審議、代表質疑、分科会審議、討論、採決をしていました。また議会からの政策条例提案をすすめるために、政策条例策定体系検討チームで協議が行われ、政策形成基本フローが策定されていました。

 昨年10月から、タブレット端末機を活用して文書整理共有システムを導入して議会内部事務の効率化、議会活動の向上等に取り組んでいました。

 東日本大震災の教訓から、大規模災害時における災害情報や対策の伝達を迅速にすすめるために議会内に災害対策会議を正副議長と会派代表、議会事務局で設置して、災害対策本部や国、県関係機関と連携する体制が設置されていました。議会開催時の対策として、議場内の議員の机の下に、折りたたみヘルメットも置かれ、避難訓練もされていました。