県立尼崎総合医療センター(仮称)への交通網の充実を求める陳情不採択に対する松沢議員の反対討論

反対討論を行う松沢議員 「県立新病院へのバス交通網の充実を求める会」から市議会に提出されていた「県立尼崎総合医療センター(仮称)へのバス交通網の充実を求める陳情」が6月9日(火)午前に開催されて市議会本会議で、日本共産党議員団は採択を求めましたが、新政会(自民)、公明、みどりのかけはし、維新の会、市民グリーンクラブが不採択に賛成して、この陳情は不採択となりました。

松沢千鶴議員の不採択に対する反対討論

 日本共産党議員団の松沢ちづるです。党議員団を代表して、陳情第2号県立尼崎総合医療センター(仮称)への市バス路線拡充を求める陳情不採択に対する反対討論を行います。陳情の願意は、県立総合医療センターに受診しやすいバス交通網を作って欲しいという趣旨で、そのための早急な交通アクセス調査、市バス路線の新設や増便、県にシャトルバスの運行要請を求めています。市当局からは、阪急塚口駅と阪神尼崎駅、JR尼崎駅からのバスの増便を示し、新たに県にシャトルバスの運行は求めないというものでした。しかし、これでは陳情者が訴えておられたように、2つ3つとバスや電車を乗り継がないと病院にたどり着かない地域は、全く問題が解決しません。市当局が「多少の負担増になるかもしれませんけれども、よろしくお願いしたい」と答弁しているのは認めることはできません。交通アクセス調査については、市は、県からレセプトの提供を受け分析・実態調査をやるといっていますが、それではどんな交通手段を使ったのかは出てきません。また、交通手段も含めた調査ができるのは、阪神バスに移譲する来年4月までという限られた期間だけなのに、それさえしようとしません。早急な交通調査が必要です。県立尼崎総合医療センターは、尼崎の医療課題であった救急医療や周産期医療の体制が充実する、災害時の中核的な拠点病院となる、また、高度医療が提供されるなど、市民の命と健康を守る上で大変市民が心待ちにしている病院です。それだけに、最大限市民の足の便を保障するために議会も市当局も努力することが必要と考えます。よって、陳情の不採択には反対します。議員の皆様におきましては、ぜひ、ご賛同いただきますようよろしくお願いします。