2020年3月 松沢ちづる議員による反対討論

予算委員会 日本共産党議員団 反対討論

 

日本共産党議員団を代表して、議案第1号2020年度尼崎市一般会計予算、ほか議案第2号、第9号、及び第14号について、反対討論をいたします。

 

まず、一般会計予算のうち、身体障害者福祉会館移転事業費は、ファシリティマネジメント計画に基づき、身体障害者福祉会館を教育・福祉センターの二階に移転するものですが、床面積が3分の1減らされ、利用者にとって不便になること。また(仮称)健康ふれあい体育館整備事業費は老人福祉センター福喜園と武庫体育館を複合するもので、老人福祉センターとして福祉的役割を担ってきた入浴施設が廃止され、利用スペースも大きく減少し、市民サービスの後退となることから、認められません。

 

 マイナンバー及びマイナポイント普及関係事業費については、マイナンバーカードが市民の大切な個人情報を、情報漏洩やなりすまし被害などによって悪用される危険性があり、これをみとめられません。

 

業務執行体制の見直しは、市民の生活向上に欠かせない市の事業を民間委託するものです。上下水道などライフラインを守る業務や、個人情報につながる市民課窓口業務などがアウトソーシングされていますが、偽装請負や市民サービス、職員のスキルの低下を招き、災害時等の対応が危ぶまれるため、認められません。

 

本市独自の中小企業資金融資あっせん制度を来年度から取りやめるとしていますが、市内中小企業を支援する施策に市は積極的に手を尽くし、徹底した寄り添い支援をすべきだと考えるため、これを認められません。

 

あまっ子ステップアップ調査事業は、経年効果が期待できるかどうかは不明確です。一方、小学校1年生から中学2年生まで年1回テストが増えることで子どもにも教師にも大きな負担になっています。一人ひとりに応じた指導の充実や改善は、テストより少人数学級でこそ期待できます。よってこれは認められません。

 

県道園田西武庫線整備事業は、藻川工区で住民合意の無いまま推し進めようとしています。不要不急の工事は止めるべきです。

払える国民健康保険料に引き下げて欲しいは、市民の切実な声です。ところが新年度県に納める納付金は増えるのに一般会計からの繰り入れは減額で、穴埋めは国保基金の取り崩しで対応するとしています。基金は急な保険料の上昇を抑えるために活用すべきで、基金があるからと一般会計からの繰入を削減することは止めるべきです。

 

高すぎる介護保険料の引き下げも喫緊の課題です。新年度は特に後期高齢者医療保険料の引き上げや窓口負担割合の改悪もされる予定で、高齢者の負担は更に重くなります。全国のいくつかの自治体では、一般会計からの繰入で介護保険料の上昇を抑える支援が行われています。本市も積極的に行うべきです。

モーターボート競争事業は住民合意の180日をはるかに超える開催日数となっており、認めることはできません。

 

以上の理由から、2020年度一般会計及び国民健康保険・介護保険・モーターボート競争事業会計の予算議案に反対します。ご賛同の程 よろしくお願いいたします。