市場任せで米価は安定しないよ 若い市議と高校生の会話

高校生 「ニュースで『米を37万トン減らす』って聞いたけど、そんなに減らして大丈夫なの?よくわかんないんだけど…」

市会議員 「それが問題なんだよ。鈴木農水相は2026年産の米を、25年産より5%、つまり37万トン減らすって発表したんだ。これは『需要に応じた生産』って言い方だけど、実際は農家に減産を強いてきた昔のやり方の繰り返しなんだ。」

高校生 「へえ…。でも前は『増産』って言ってなかった?」

市会議員 「そう。石破前政権は今年8月に『米不足だから増産に転ずる』って言ったんだ。でも増産しても価格が下がらないような対策はなくて、農家は安心して増やせなかった。わずか2か月後には『不足感は解消された』って言って増産を撤回しちゃったんだ。」

高校生 「そんなにコロコロ変わるんだ…。でも今年は収穫量が増えたって聞いたよ?」

市会議員 「政府は『今年の収穫量は昨年より68万トン多い』って強調してる。でもそれは米価が上がったから加工用や飼料用の米が主食用に回っただけで、生産全体が増えたわけじゃないんだ。しかも政府が備蓄米を大量に放出した結果でもあるから、緊急時の備えは減ってしまってる。」

高校生 「なるほど…。じゃあ市場に任せればいいってわけでもないんだ?」

市会議員 「そう。鈴木農水相は『米価は市場で決まるべきだ』って言うけど、無責任だよ。30年前に市場任せにしてから、生産調整は達成されても米価はずっと下がり続けて、近年は米農家の時給が10円っていうひどい水準になったんだ。」

高校生 「えっ、時給10円!? それじゃ生活できないじゃん。」

市会議員 「そうなんだ。安い米を求める消費者心理につけこんで、大手流通が生産費を下回る価格で買いたたいた結果だね。逆に不足すれば米価が暴騰して、国民の暮らしを脅かす。去年の『令和の米騒動』がまさにそうだった。」

高校生 「じゃあどうすればいいの?」

市会議員 「政府が責任を持って、余ったときは買い上げ、不足したら放出する。農家の販売価格が生産費を下回ったら差額を補填する制度を作って、安心して増産できるようにすることだね。さらに、米価高騰で困っている人には学校や病院の給食、低所得者や子育て世帯、年金世帯への支援も必要だよ。」

高校生 「数字で聞くとすごくリアルだね…。米ってただの食べ物じゃなくて、政治のやり方次第で農家も国民も大変なことになるんだ。」

市会議員 「その通り。だからこそ、米の安定供給に政府が責任を持つ政治が必要なんだよ。」

 

しんぶん赤旗 11月9日付「主張」を参考に作成