「絶望する前に読んでほしい」──今こそすすめたい『資本論』
こんにちは。若い人たちにぜひおすすめしたい本です。
もしあなたが今の社会にちょっとモヤモヤしていたり、「このままで大丈夫なのかな…」と不安を感じているなら、ぜひ読んでほしい本があります。
それが、カール・マルクスの『資本論』
そしてその前におすすめなのが志位和夫「Q&Aいま資本論がおもしろい」なんです。
え?マルクス?なんか難しそう…って思ったかもしれません。
でもちょっと待って。
実はこの本、今の社会の「なぜこうなってるの?」を解き明かすヒントが詰まっていて、読むと不思議と視界が開けてくるんです。
「働いても報われない」って、なんで?
たとえば、コンビニで深夜まで働いても時給は上がらない。
企業は利益を出してるのに、給料は増えない。
そんな現実に疑問を持ったことはありませんか?
あなたがコンビニで1時間働いて、時給1,000円をもらうとします。 でも、あなたがその1時間で売った商品から会社は5,000円の利益を得ていたとしたら?
このとき、あなたが生み出した「価値」は5,000円。でも、あなたが受け取ったのは1,000円。 残りの4,000円は、会社(資本家)が取っている。
簡単に言うと、これが「搾取」の仕組みです。
もちろん、会社も家賃や光熱費を払っているけど、それでも労働者が生み出した価値の多くが資本家の利益になる構造は変わりません。
つまり、働いても働いても生活が苦しいのは、あなたのせいじゃない。
社会の仕組みが、そうなっているからなんです。
マルクスはこうした仕組みを「剰余価値の搾取(さくしゅ)」と呼びました。
これを知るだけでも、「あ、自分が悪いんじゃないんだ」と少し心が軽くなるかもしれませんよね。
絶望じゃなくて、構造を知ることで見える希望
『資本論』は、社会の仕組みを「見える化」してくれる本です。
そして、見えるようになると、変えられる可能性も見えてきます。
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どうすれば搾取されない働き方ができるか?
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どんな社会ならみんなが幸せになれるか?
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自分はどんな価値を生み出せる人間なのか?
そんな問いを持てるようになるのです。
若い人にこそ読んでほしい理由
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社会に出る前に「資本主義のルール」を知っておくと、振り回されにくくなる。
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自分の働き方や生き方を考えるきっかけになる。
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「社会って変えられるかもしれない」と思えるようになる。
もちろん、全部を読むのは大変。でも第1部だけでも、マンガ版や解説書でもOKだし、よかったら志位和夫の「Q&Aいま資本論がおもしろい」を入門として手にとってもらえたらうれしいです。
大事なのは「知ろうとすること」です。
『資本論』は、怒りや不安を「思考」に変えてくれる本です。
絶望する前に、ぜひ一度ページをめくってみてください。
あなたの未来は、きっともっと自由で、もっと希望に満ちたものになるはずです。
