新型コロナ感染症「第7波」から、市民のいのちを守るための緊急要請
2022 年 8 月2日
日本共産党尼崎市会議員団
松沢千鶴
川崎敏美
真崎一子
山本直弘
新型コロナウイルス「第7波」の感染拡大は、本市でも新感染者が毎日1000人を超しており、これまで経験のない急激なものとなっています。
発熱外来ではPCR検査を求める市民が長蛇の列をなしていますが、検査キットが不足しており症状があっても検査ができない状況にあります。市販されている抗原検査は欠品状態、無料PCR検査センターでも検査キットが不足しており、市民の不安や混乱等深刻な状況になっています。
市民は発熱など症状があっても受診できず、健康観察も行われない事態が多発しています。保健所の職員は残業時間が過労死ラインまで達しております。医療機関や高齢者・障がい者施設、保育所等では職員がコロナ感染や濃厚接触者となれば、一般の治療や業務にも支障が出てきます。このままでは、医療や福祉施設が崩壊しかねず、市民のいのちを守る対策が急務になっています。
これまでの経験を生かしつつ、医療・検査・保健所等の体制強化に真剣にとりくむべきです。「第7波」から市民のいのちを守るために、危機感をもって下記の対策を行うよう強く要請します。
要 請 事 項
1、発熱外来の体制、高齢者施設等での頻回検査、無料PCR検査を抜本的に強めること
① 二次感染防止と早期治療のために、発熱外来の崩壊をなんとしても止めなければなりません。発熱外来の個所数を増やすため、医師会と連携して市営の発熱外来の再開、休日・祝日等の発熱外来の開設等、必要なあらゆる手だてを講ずること。
② 高齢者等への感染を防御するために、医療機関、高齢者・障害者施設をはじめ、訪問介護事業所・保育所や児童ホームに感染対策のための支援を強化するとともに、患者、施設利用者、児童、職員の頻回PCR・抗原検査をおこなうこと。
③上記の検査の施行に対しては、全額国庫負担となるよう国に求めること。
④ 無料PCR検査体制を抜本的に強化し、必要とする人がすぐに検査を受けられるような体制を早急につくること。
2、保健所の抜本的な機能強化を支援すること
① 保健所の正規・常勤の人員増、施設・設備の拡充をおこなうこと。
② 2年以上にわたって保健所のひっ迫状態が解決されないまま、より大きな感染の波が起きています。自治体の他部署からの応援には限界があります。保健所の箇所数を増やすことも含めて、保健所の抜本的な体制強化に本格的にとり組むこと。
③国の指示通りに64歳以下の陽性者には、MyHER-SYSの対応となっていますが、それだけでは不十分です。専用ダイヤルの電話回線数及び人員を増員すること。
3,医療全体の体制強化、臨時的医療施設・療養施設が機能するよう対策を講ずること
①発熱外来、入院治療、在宅治療、健康観察、回復者の療養、後方支援医療、救急医療など、地域医療
機関の全体の強化と連携が緊急に求められます。国に対して新型コロナ対応に限定せず、医療機関への財政支援を強化するよう求めること。
② コロナ専用病床の使用率が急激に増加し、宿泊療養施設もひっ迫しています。兵庫県に対して専用病床の拡大、臨時的医療施設、宿泊療養施設の確保とともに、それが機能するように医師・看護師の確保・派遣を早急に強化するよう求めること。
➂自宅療養については、中等症以上の患者、基礎疾患のある方については、医師会との連携で早期な対応に努めること。
4、ワクチン接種について、必要とする人への接種が円滑に進むよう対策をとること
① 中・若年層のワクチン3回目接種の促進をはじめ、60 歳以下の4回目接種を促進すること。
② 医療従事者等への追加(4回目)接種が開始されましたが、医療機関や事業所への周知の徹底や、申請案内の配布など、接種促進の手だてをとること。
以上、早急な対応をお願いいたします。