「こんにちは日本共産党議員団です!」第131号を発行しました

日本共産党尼崎市会議員団ニュースNo.131 (2011.7.3.)を発行しました。

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尼崎市立幼稚園教育振興プログラム(素案)
ご存じですか!? 市立幼稚園の廃園計画 18園を9園に削減

尼崎市教育委員会は、5月に「尼崎市立幼稚園教育振興プログラム(素案)」を発表し、現在、市民意見の募集(パブリックコメント)をおこなっています。

この「プログラム」は、現在18園ある市立幼稚園を9園に統廃合しようとするもの。すでに該当する幼稚園の保護者への説明会が実施されましたが、保護者の中に不安が広がっています。

また地域住民への説明会は、市民の参加も少なく、「知らなかった」「市報では内容がわからない」などの声が寄せられています。

9月議会に条例提案を予定

教育委員会は、6月に保護者や地域住民への説明会、市民意見募集を行い、「9月議会に条例提案をしたい」と言っています。これは、10月から始まる来年度の園児募集までに計画を確定させたいとの狙いですが、あまりにも急ぎすぎではないでしょうか。

問題がいっぱい

みなさんのご意見を「プログラム(素案)」では、「全園で年齢毎に複数学級にする」「親子登園の奨励を基本として、市立幼稚園から徒歩30分圏内(半径1.5キロメートル)で見直し後の定員と幼児数が近似になるよう配置する」としています。ようするに、半径1.5キロメートルの円をコンパスで描いただけ-多くの問題点があります。

◇  ◇

①市教委が描いた園の中に入らず、除外される地域の児童は、どうすればいいのでしょうか。小学校の生徒よりも遠距離通園になる園児が多数出てしまいます。

②「小学校との連携を推進し、幼稚園教育の充実を図る」としていますが、再配置により、住居地の小学校区と異なる小学校区の幼稚園に通園する児童が増えます。市教委のいう「幼小連携」は、園児のための連携でなく、教師のための連携なのです。

③強引な再編は子育て支援に逆行し、地域のまちづくりにも影響します。

本当の理由は…

④市の行革推進プランでは「幼児教育の振興及び運営体制の効率化を図る」とされましたが、結局、「効率化」とは、9園廃止でした。素案の中には、財政効果は約1億8000万円と見込んでいます。

みなさんの意見を送りましょう。

「あり方検討会」も苦慮

この計画の元になったのが昨年11月の「市立幼稚園のあり方検討会報告書」です。ところが、報告書のまとめに「市の財政事情や幼稚園教育の歴史的な経緯を聞き、非常に苦しい選択を迫られた」と述べています。

前提条件をつけて検討された報告書、それを踏まえた市教委の幼稚園教育振興プログラム(素案)は、9園廃止ありきだったのです。

「廃止」予定の幼稚園

博愛幼稚園 梅園幼稚園 大庄幼稚園 立花束幼稚園 富松幼稚園 武庫北幼稚園 武庫南幼稚園 武庫庄幼稚園 園和幼稚園

市民意見の募集は7月4日まで(パブリックコメント)