定時制高校条項と幼稚園廃止条項の議決を分離する修正案
採決結果は 賛成少数で否決
議案第109号修正の提案理由の説明
2012.10.4. 田村征雄
○議案第109号、尼崎市立学校の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例に対する修正案の提案理由の説明を行います。
議案第109号は、平成25年1月1日施行の定時制高校に関する条項と、平成28年4月1日施行の市立幼稚園5園の廃止を内容とする条項を、抱き合わせで提案されました。
文教委員会の審議では、市立学校施設の設置及び管理に関するものの、例えば、幼稚園の条項は12月議会に提案するなど議会を分ければ、分離して提案できるとの法制課の見解が示されました。
廃止される市立尼崎工業高校と城内高校廃止の受け皿として、琴ノ浦高校を新たな考え方のもとに平成25年4月に開校させることから、その手続きを進めるために、本条例が9月議会で議決されることが、タイムリミットだと当局からの説明がありました。
一方、幼稚園の廃止を含む条項は平成28年4月1日施行であり、当局は市民説明会では、廃止の条例は「早ければ9月議会で」と市民に説明してきましたが、これは9月議会での提案にこだわらなくてもいい、と受け取れるものです。
文教委員会では、すべての会派、議員から「一つの議案」に抱き合わせて提案したことに対して、厳しい批判や意見などが表明されました。そして、定時制高校に関する条項と幼稚園に関する条項を分離するといった、議案の取り扱いについて、1時間以上の議論が行われました。
議案の修正については、委員会がはじまってからの議論であり、ルールに外れるものの、議員の総意にもとづいて、修正ということであれば、それは委員で協議していただくことである、との事務局見解が示されました。
その上で、各議員からの意見が出され、持ち帰りとなりました。
10月1日に再開された文教委員会では、ルールを守るべきであり、修正はできないとの結論となりました。
つまり、文教委員会では、事前の説明など手続き不備のために修正ができなかったのであり、原案のままで議決せざるを得なくなりました。
そこで、本修正案は、文教委員会の議論を踏まえ、また、手続きを踏まえたもとで、幼稚園に関連する条項を議決の対象とせず、定時制高校に関する条項だけを議決の対象とする修正を行うものです。
議員の皆様のご賛同を賜りますよう、お願いしまして提案理由の説明を終わります。
以上